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紅万紫千  作者: ぬい葉
第一章:千紫万紅

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第十一話:らしい活動

「ありがとうございます!!」


「どういたしまして!」


 私たちは昼食を済ませた後、コンビニにあったまだ食べることができそうな食べ物を、近くの避難所へと渡していた。

 でも想像以上にあったから一部は私、黒白、紺鼠の自宅に持って帰ることにした。私たちも食べ物無いと困るからね。



 ということで私たちはそこで解散、また明日朝十時に学校に集合、となった。



    ◇



「さて、今日は千紫万紅らしい活動をしていくよ!」


 翌日、綺麗になった教室で私はそう宣言していた。


「やっとだね」


「やっとって言っても『世界を元に戻す』以外にも、『人のためだったり世界のためになることなら喜んでやる』、これも千紫万紅のモットーだから今まで千紫万紅らしい活動をしてなかった訳ではないんだけどね」


 そう、千紫万紅は何でも屋みたいな存在でもあるのだ。


「で、今日は具体的に何をするの?」


「今日は化け物たちがどこから来たのか、そしてこの"能力"というものの考察をしていくつもりだよ」


 今日は化け物たち、そして能力について会議する感じだ。


「はい、じゃあ早速。何か考えがある人はどんどん言っちゃって!」


「……」


「……」


「……ですよねぇ」


 そんなすぐに考えなんて浮かばないよね。


「……あ、そういえば、ボクたちが化け物って読んでるものの正式名称が決まったって報道されてたけど知ってる?」


「え、うそ、知らない!」


「確か『異怪物』だったよね」


「そうそれ」


 え、二人とも知ってるの? 知らないの私だけ?


「へ、へぇ……そうなんだ。じゃあ私たちも異怪物って呼ぼっか」


「変色知らなかったんだね」


「もっと報道を見た方がいいよ、貴重な情報源なんだから」


「う、はーい……」


 最近忙しくて見れてなかった、反省点、だね。


「あ、じゃあ先に情報共有しよっか。情報が無いと何も始まらないよね……二人とも身近な人で能力が使えるようになった人いる? 私はお母さんもお父さんも能力が使えないみたいだけど」


 さっきの反省点を活かすべく、私は情報共有をしようと提案した。そしてお母さんとお父さんが能力を使えないことを二人に告げる。

 いやまあ、『能力は使えるけど気づいてないだけ』って可能性もあるかもしれないけどね。


「ボクのパパは黒を出す能力、ママは白を出す能力だったよ。変色の言う通り闇と光かもしれないけど」


「なるほど、そうなると黒白の能力が闇と光で二つに分かれた感じかな」


 黒白の能力を二つに割ったようなものが黒白の両親の能力。何か関係があるのかな。遺伝的な?


「それと何となくだけど、ボクの能力は多分変色の言う"闇と光を操る能力"ではない気がするんだよね」


「ほう」


「そう、そんな気はする。だけどできることがゲームや漫画で出てくる闇魔法と光魔法みたいな感じだからちょっと判断しかねてる」


 なるほど、闇と光を操るって結構いい線行ってたと思ったんだけどね。


「能力についても理解を深めて行きたいね……紺鼠はどう? 何かある?」


 黒白からの話が終わったことを確認した私は、さっきから黙っている紺鼠にも話を聞く。


「うーん、ムンムンは体が軽くなる能力を使えるようになってたって」


「……ムンムン?」


 ムンムンとは誰ぞ。


「ん、ムンムンは私の執事」


「執事!?」


「……もしかして紺鼠って良いところのお嬢様?」


 私は紺鼠に執事がいることにびっくりして声を荒らげた。黒白も驚いてる。


「多分」


「多分って絶対そうじゃん、自覚無い感じ?」


「世間知らず、とはよく言われる」


「お嬢様がよ!」


 こーれは箱入りお嬢様ですね。


「まあそんなこと今は置いといて、体が軽くなる能力っていったら身体強化みたいな感じかな」


「ボクもそうだと思う」


 紺鼠の執事は身体強化能力、っと。


「……あ、今知ったけど。私たちが『能力』って呼んでるものはニチ国で正式に『能力』って名前になったらしい」


「なに!?」


 いつの間にかスマホを見ていた紺鼠からの言葉の内容に、私は声を上げた。私たちが勝手に呼んでいた呼び方と政府が正式に決めた名前が同じ。なんて偶然だ。


「それはボクも知らなかった」


「これ数十分前の報道」


「そりゃ知らないわけだね」


 そんな頻繁にスマホなんて見てらんないからね。というか。


「紺鼠、会議中にスマホ見るんじゃないよ!」


「見たくなったから良いでしょ」


 中毒者か!

 まあ真面目に今の時代スマホが全てで基本みんな肌身離さず持ってるから、いじりたくなるのは分かるけど。


「まあまあ、会議中に見るのは確かに良くないけど、こうして情報共有できたし、ね?」


 そう言って私たちに微笑んで場を和ませようとする黒白。


「……ま、そうだね」


「うん」


 私たちは黒白の様子に感化され、一旦落ち着いた。

 やっぱ黒白の笑顔には勝てないよ、ありゃやべー。下手しなくともこの中で一番美少女してる。いやマジ私の黒白ちゃんさいこー!

 ……あれで、男ってマジ?


「変色?」


「ん?……あ、あぁ。ごめんごめん、続けよ」


 何やら黒白が私を訝しげに見ていた。いけない、今は千紫万紅の会議中、リーダーとして変な所は見せないようにしないと。

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