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紅万紫千  作者: ぬい葉
第一章:千紫万紅

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第十話:掃除終了

「ということで! 掃除二日目を始めよー!」


「おー!」


「おー」


 翌日、私たちはまた学校に三人で集まっていた。


「そういえば変色、親からの許可は貰えたの?」


 そこで黒白が私にそう聞いてきた。


「勿論! そう言う黒白はどうなの?」


「ボクは大丈夫だよ! もともと好きにして良いって言われてたからね!」


 なんと。黒白の親は既に高みに居たわけね。

 おっと、これではまるで私の親が低みに居たみたいじゃないか。こういう考えは人それぞれなんだから比べるべきじゃないね。


「紺鼠は?」


「私も良いって」


 なるほど、それなら安心だね!


「じゃあ、早速昨日の続き。化け物の死体を集めよ」


「……正直、化け物の死体には触れたくない」


「わかる」


「あーね」


 わかる、わかるよ。化け物って色んな形のやつがいるからね、余裕で虫の巨大バージョンみたいなのもいる。


「まあ、できるだけで良いから、やろ? 無理なやつは良いからさ」


「そうだね、折角人の死体も移動させたからね」


「うぇー」


 ということで掃除開始!



    ◇



「一先ずこれで終わりかな?」


「キモすぎる奴は残したけどね」


「いや、あれは無理」


 数時間後、私たちは化け物の死体を"ほぼ"全て校舎内から移動させていた。化け物もグラウンドに置いている、人間の死体を置いている所とは違うグラウンドの隅に。

 そして、ほぼ全て、であって全てじゃない。

 なんかモザイクレベルのキモイやつの死体が二つぐらいあったんだよね。流石の私でも触れられなかったよ。


「よし、じゃあ次は校舎内の洗浄だね!」


「そういえば、洗浄って何でするの?」


「そりゃ勿論、水……ってそうだ、そもそも水出るかな?」


「おいポンコツ」


「紺鼠さん、うるさいよ?」


 次は校舎内を水で洗おうと考えていた私、だけどそもそも水が出るのかという問題がここで発覚した。

 そして紺鼠はちょっとお口が乱暴です。


「蛇口……あ、出る。良かったー」


 水が出るのかの確認の為に私は近くの水道の蛇口を捻った。そしたら普通に出てきて安心した。


「どこを洗う? 流石に全部は時間も掛かるし、水もいっぱい使っちゃう」


「あー、確かにそうだね……」


 普通に校舎の中全部洗うつもりだったわ。


「え、もしかして全部洗うつもりだったの? 水はこれから貴重になるかもしれないんだよ?」


「……い、いや。そんな、全部洗う訳ないよー、あはは」


 確かに今のこの世界の状況なら水はいずれ貴重になるかもしれない、食料も。化け物たちが何をしてくるか分からないからね。


「とりあえず活動する教室付近を洗おっか、余裕があれば全部洗いたいけど」


「やっぱ、全部洗うつもりだったんだ……」


「と、とにかく! ホースとバケツ探そう! 見つけたら早速活動教室辺りを洗おっか」


「はーい」


 黒白、それ以上水の件で詰めてきたら襲っちゃうからね!



    ◇



「ふぅ、よーし。ここまでで良いかな?」


「良い、もう疲れた」


「うん、十分やったと思う」


 数時間後、私たちは校舎の洗浄を終わらせていた。

 校舎内全てはやらなかったけど、結構な範囲の洗浄をしたと思う。


「お腹空いた」


「そうだね、片付けたら近くのコンビニにでも行ってみる?」


「そもそもやってる?」


「あー」


 数時間ぶっ通しで洗浄してた私たち、そうまだお昼食べてなかったんだよね。ちなみに今は午後の三時ね。

 近くのコンビニで何か食べるものを買おうかと思った私。だけどそこで、そもそもコンビニが開いているのかも怪しいことに気が付いた。


「確認してみないと分からないよね」



 というわけで近くにあったコンビニに来たんだけど。


「あちゃー、結構荒らされてる」


 コンビニ内は従業員の死体、少しの化け物の死体。そして商品は棚が倒されたりと悲惨な光景となっていた。


「まだ食べれそうなものとかは持っていこうか」


「お代は払う? セルフレジは全部機能してないよ」


「うーん、ここで払わずに貰っていくのは気が引けるけど、現金は持ってないからなぁ」


「今の時代、ほぼ電子マネーでやり取りするもんね」


 そうなのだ、数年前まではまだ現金も使っていたんだけど、電子化が進んで今では現金を使う方が稀になってる。というか持ってるのでさえ稀かも。

 だけど困ったなぁ、レジが全部機能してないとなると会計もできない。このまま持っていったら泥棒。


「この際、泥棒になるとか気にしてられない」


「それもそうだけど」


 相変わらず紺鼠は何というか……薄情だね。

 とは思ったものの、紺鼠の言うことも分かる。今食料は貴重、生産なんてしてる余裕ないだろうからね。だから食べれるもの、使えるものは使えるうちに使わないと勿体ない。


「……ならせめてもの贖罪ってことで、ここにあるもの、まだ食べられそうなものを避難所とかに持っていくとか?」


「あ、それ良いね」


 避難所とかに持っていけば、人の役には立つ。それなら、許してくれるかな?


「黒白の案を採用、ご飯食べたら何か籠でも探して近くの避難所に持っていこっか」


「うん、そうしよう」

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