表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

エピソード 07 

「え? ……??」


 もはや、俺はどんなお気楽なお言葉でもいいから、今の状況やこの現象を理解できる説明をジンからぶんどりたい気持ちになっていた。


「な?! な? なななー? ちょっと待ってくれーーー!! 何? 何? 何? 何が起きてるの? どうなってるんだ? シンフォニック・エラーは?! 廃棄物処分場は?! おい! イルス! ここはどこなんだ?」 


 マスターも街のど真ん中で、真っ青な顔で混乱して騒ぎ出している。通行人のあやかしたちが興味深げにこちらを見ていた。


「なんで、俺はいきなり知らない街で迷子になってんだ!! ジンちゃん? それにイルス? どうして、雑居ビルなんかに俺は入らなきゃならないんだ?!」 


 ジンも古い雑居ビルを眺めて、しきりに首を傾げながらこちらを気にしながら、早歩きで向かっている。


「あやかし……だからみたい。多分、あやかししか知らないの。あの文様」 

「え? ……あ、そうか。地面にあったあの文様か?! あやかししか知らない何かがあったのか?」


「あやかし……って、イルス? ジンちゃんって、あやかしだったの?」

「すみませんマスター。ジンはあやかしです。狐の化身なんです」


「そうそう。隠してたけどね」

「……つまり、ジンは元々知ってたんだな。アンダーワールドのヴァーチャルミレニアムの場所を……そして、行き方だけよく知らなかった? うん? 来たことあるのか? ここへ?」

「うーんとね……。来たかというと……来たには来たんだと思う」

「え?」

「小さな時に住んでたの」

 

 ジンは古い雑居ビルの中へと入っていってしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ