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関森家 三.

 青島孝は慌てることなく、携帯電話を取り出して懐中電灯の代わりにした。そして、地下室の電灯スイッチへ向かって移動しようとした、その時だった。階段に一番近いところにいた関森清美が、突然、倒れた。


「お母さん!」

 関森由紀が叫んだが、その由紀も床に膝をついて倒れてしまう。続けて関森義行も倒れ、最後に頑張っていた青島孝も、ついに膝を折り、うつぶせに倒れてしまった。


 四人が倒れてから五分ほど経つと、地下室の電灯がパッと点いた。そこに、異様な格好をした三人の男たちが入ってきた。いずれも皆、酸素ボンベを背負い、マスクで顔を覆っている。もちろん、地下室の空気で呼吸しないためだ。


 彼らは会話しているが、マスク越しなので声はくぐもって聞こえる。

「麻酔がよく効いてぐっすり眠っている。当分は目覚めないから、ゆっくりと探し出していいぞ」


 彼らが目的にしている物は、すぐに発見された。それは**抗石こうせき智石ちせき**だった。

「これではないでしょうか?」

 見つけた男が、残りの二人を呼んだ。


 三人とも、並んで置かれた二つの石に釘付けとなった。


 その時だ。


 並んで立っていた三人が、一斉にうめき声を上げた。


 倒れていたはずの青島孝が、先ほどベルトに差していた脇差しを抜いて、一気に三人の両足のアキレス腱を切り裂いたのである。そして、続けざまに次々と彼らのマスクを外していった。


 三人の男たちは、息を止めて出口に向かおうとしたが、アキレス腱を切られたため、這って進むしかなかった。もどかしい動きで意識が朦朧としてくる中、最後のあがきに、一人が拳銃を取り出して、青島孝に向かって撃ってきた。


 小口径だが、至近距離なので威力は十分にある。不安定な体勢からの発砲だったが、弾丸は青島孝の左肩にめり込んだ。


 左肩に鈍い痛みが走った孝は、第二弾を予測して姿勢を低くし、身構えた。しかし、第二弾が発砲されることはなかった。発砲した男は、すでに意識を失っていたのだ。




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