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探り合い 二.

 神山明衣と中原諒二は、関森由紀と青島孝に会った後、ホテルに戻っていた。ロビーのカフェで向き合うと、中原からの報告が始まった。


「今日会った二人について、一人ずつ報告します。まずは**青島孝あおしま たかし**です。結論から言うと、彼は理解不能な存在でした」


「どういうこと?」

 神山明衣は眉をひそめ、訝しげな表情を浮かべた。


「彼は、一度に複数の思考を巡らせていました。まるで幾つもの考えが同時に湧き上がっているかのようで、一つ一つを捉えることが困難だったのです。例えば、一方で私たちのことを考えながら、もう一方では関森由紀のことを気にかけ、さらに今後のことまで考えている。あまりに思考が複雑すぎて、すべてを把握することはできませんでした」


 明衣は、その報告に驚きを隠せない。


「**関森由紀せきもり ゆき**の方はどうだった?」


「彼女もまた、テレパシストでした。私が心を探り始めたら、逆に探り返してきたのです。仕方なく防御に徹した結果、お互いに何も掴むことができませんでした」


「進展なしか……。でも、分かったのは、あの二人はただ者ではないということね」


「次の手を考えましょう。襲撃した三人を調べてみてはどうでしょうか」


「そうね。もうすぐ取り調べが始まるから、その時に立ち会わせてもらうわ」


 数日後。三人の取り調べが始まり、中原は彼らの心を読み取った。


 彼らの記憶から、アークの存在と「人類の支配」という目的が明らかになった。そして、関森家を襲撃した理由は、関森由紀と義行、清美、そして青島孝を捕らえ、四石の情報を吐かせるためだったことも判明する。さらに、彼らがアークを離反したこと、そしてその離反した林田未結たちのことも読み取れた。


「それにしても、司令官の林田という人物はかなりの身体能力を持っていて、強化人間のようです。その林田が恐れる、支部長と副支部長は一体どれほどの人物なのか」


「支部長と副支部長については分からなかったの?」


「残念ながら、リーダー格でさえほとんど面識がないようです。厳格な縦社会になっていて、情報が漏れてこない」


「強化人間か……。接触してみたいわね」


「どうするおつもりですか?」


「アークと敵対しているなら、彼らにも強力な仲間がいるはずでしょう?」


「当面の間、協力していくということですね」


「巨大な敵が相手なら、味方もそれなりにいる」




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