取調べ
稲原リーダーとその部下二名が目を覚ますと、すぐに取り調べが始まった。
三人はまるで申し合わせたかのように、口を揃えて同じことを話した。彼らは、なぜ関森家を襲ったのかという肝心な目的は決して口にしなかったが、アークの一員であること、そしてアークという組織については、詳細に語った。
警察側は、以前に関森康夫の自宅近くで手榴弾が使用された事件以来、何らかの組織が存在するのではないかと疑っていた。今回の関森家での事件が同じ組織によるものだと分かったことで、彼らはアークという存在を事実として受け入れざるを得なかった。しかし、「世界的な組織」という話には、まだ半信半疑だった。
その事実を確認するため、警察は密偵を派遣した。アークの日本支部は、人里離れた山中にあり、広大な敷地に強固な守りを固めているという情報が入っていた。
四人の密偵は苦労してアーク日本支部の基地を探ったが、戻って報告できたのはたった一人だった。残りの三人は、ついに戻ることはなかった。
唯一生還した密偵の報告によれば、確かに山中に広大な基地が存在したが、内部の詳細は不明だという。入口から少し入ったところで武装した者に発見され、脱出できたのは奇跡的だった、と彼は震えながら語った。
警察幹部は、世界的な組織が日本にも存在し、人類を絶滅に近い数まで減らして世界を支配しようとしているという話に、まだ完全には信じきれないでいた。しかし、密偵の命をかけた報告によって、その危険性をある程度は信じるようになった。
警察の内部では、「通常の編成では、どうすることもできない」という意見が大半を占めた。アークに対抗するには、特別な訓練を受けた者でないと通用しない。そのため、対アーク専門の特別部隊が編成されることとなった。