プロローグ
仕事終わりの時間ってのはいいよなぁ
解放感がたまらん。
ここ数日は仕事仕事仕事で疲れが溜まってしまっている。
気分晴らしに購買欲を満たそう。そう、よくある買って満足してしまうあの感じだ。
ふと目に写ったのはbook offだ、最近は仕事にかまけて全然行ってない。ならばこそと入店。
特に何かを買う予定はないが、この購買欲を満たしてくれる何かを探すのは中々に楽しいのだ。
漫画のコーナーを見て周り、気になった漫画をパラパラと数冊巡る。ライトノベルのコーナーに寄り、奇抜なタイトルに引き寄せられ、中身の挿絵だけをパラパラ見。ざっと見て回った結果、やはり最後は特価品のワゴンコーナーに辿りつくのだ。掘り出し物を漁り、良さげなのを見つけた時は気分が良い。数分間手探ると奇妙なディスクを見つけた。
特に何も印字されていない白いディスク。価格もワンコインだ。
それが何故か無性に気になった。
ゲームソフトなら遊べばいいし、映画やアニメのDVDなら観ればいい。
それを手にしレジで会計を済ませ、自宅に戻ってから着替えて食事を終え、風呂に入る前に今日購入した物を思い出す。ディスクだ。
風呂に入る前に、中身がなんなのか確認してからでもいいかと思い、いざ開封。
透明な袋に透明なディスクケースに入っていたディスクを、とりあえずゲーム機にセットしてみる。仕事に押されてたまにしか起動しなかったゲーム機は埃を被っていたが起動してくれた。
そして画面が光り、ゲームが始まった。
失踪するかも。