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森人 5

あれからちょっと休憩して例の冒険者さんがいるところへ出発しました。


森の中をぷかぷか浮かびながら移動しているんですが、私が音があまりしないのはわかります。

なんで小人さんたち全く移動の音がないんですかね‥‥‥。

アサシンってこんな感じなのかなとか思いながら進みます。


しっかり気配察知などはしながら動いていますが、そんなのなくても結構な音が森に響いてます。

猫になって聴覚も良くなった気がします。


バキバキ音がなってますし、割と近そうですね。



そっと木々の合間から覗きます。

赤黒い熊のようなのが人型と戦っているのが見えました。


≪あれはベアー種の変異種ですね。我々が最深部にいるので少し浅いところに出るようになっていたんですね。最近見ないと思っていたんですよ。あれの肉は割といい味が出るんです≫


「おにきゅ」


≪姫も少し食べられればいいのですが、バトラー曰く幼体の間は無理だろうということですので成体になったらぜひ私に調理させてくださいね≫


脅威をもたらすベアーなはずが、調理人のイーロンにかかると食材にしか見えなくなるのが不思議です…。


それより、私成体になるまでお肉たべれないんですか?知りませんでした。バトラーさんはどこでそれを知ったんでしょうか。

気づかなかったことにしましょう。


ともあれ今は目の前で行われている狩りをしっかり見るべきですね。


木々の間からしっかりと戦う様子を見ているのですが‥‥さっきまでチラッとしか見えてなかったんですが…あれ、森人なんですか?すっごいでかい大剣振り回してますけど。


ヴォンヴォン って空気がなってるんですが。


≪なかなかの腕を持つ森人のようですね。単独のようですがあの様子であれば狩れるでしょう≫

≪森人でも割と戦闘に特化した体格をもっているようですね。魔法も初級は使ってますしそれなりに頭もキレるようです≫


感心したようにうなずく小人さんたちのチェックによれば、腕の良い森人のようですが・・・あんなエルフがいるんだなあと私はちょっと遠い目になりましたよ。


だって・・・・筋骨隆々なエルフってどこに需要があるんですか~~~~~!

顔立ちは美丈夫というかんじですよ!?でも、でも、あの優男チックな感じがエルフじゃないんですか!?(混乱)



≪姫、狩りも終わるようですよ。この後はどうされますか?また、川のほうに向かいますか?≫

≪確かあの近くにベリーのなる樹木もあるっていう話でしたね≫


はっ!! あまりの衝撃に混乱していました。

そして、その間に狩りも終わりそうなんですね。狩りの仕方など確かに刺激もありましたが、とりあえず私は、筋骨隆々さんよりもベリーのほうが大事ですから、ベリーを探しに行きましょう!


背後ではあのベアーの断末魔が聞こえていましたが、気にしません。

ちゃっかりローランさんに抱っこされて移動していますが、気にしません。


今はベリーが大事なのです!決して筋骨隆々なのを上書きしたいつもりじゃないんですよ?

食欲優先なだけなんです!!








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