森人
さてさて、このアウロラに来てから数か月が経ちました。
はい、あっという間に勉強期間終了です。
魔法に関してもですが、いろいろ技能系についても特殊・万能猫はシャレじゃありませんでした。
…猫とは…
とバトラーさんたちと一緒に遠い目をしたのも、いい思い出です。
そんなわけで本日、森人たちの町へと探検しに行ってみることにしました。
いやいや、あんなに外界とかかわるの嫌がってたくせに…とは言わないでくださいね。
まだまだ勉強することがないわけじゃないんですが、そろそろ……ええ、なんというか…
飽きたんです。
猫なんでね、マイペースで気まぐれなんですよ~~~~。
ということで、深淵の森のなかほどぐらいですかね、森人たちがいくつか集落を作っている中の一つにバトラーさんに抱えられて入っていきます。あ、そうそう小人さん小さいのですが、どうやら擬態もできるらしくて、現在は森人ぽくなったバトラーに抱えられてます。なのでいつもより高い目線でいろいろ見れます。
森人はやっぱりエルフの事のようです。お耳がとんがってて、美形で‥…とんでもなく背が高いです。
主には狩猟で生活をしてるようですね。
弓を装備している人が多いです。
それにしても…エルフからみても良いお顔なんですねバトラーさん…。視線が痛いです。
≪姫様以外では特に興味もございませんが、有利になることもありますので、有効活用させていただいております≫
さすがですね。良い笑顔ありがとうございます。
ふむう…ファンタジーによくあるような森の中の村・・というよりは栄えている感じがしますね。
集落に入る前には門もしっかりありましたし、通行証とかの提示もしめされました。
もちろん私は従魔という説明で中に入ってますよ(従魔ということにひと悶着ありましたが、割愛!)
従魔だといった時にも戦闘用だとは全く思われなかったようで、かわいらしいですねという言葉をいただいたので。
ツリーハウス的なものもあれば、露天のようなものもあります。
宿屋なども見えるので、外とも結構交流がありそうですね。
≪姫様、あちらに見えるのが冒険者の集会所のようですよ?見て見られますか?≫
なんていろいろ考えている間にバトラーさんが指し示してくれたほうをみれば、武骨な感じの建物があった。エルフの村でも冒険者ってああいう感じになるんだなあ…と妙なところで感心してしまいましたが、今回の目的の一つでもあるので行ってもらいましょう。
では…といってバトラーさんに入ってもらったんですが、めちゃくちゃみられてますね。
特に受付の人…ガン見もいいとこです。
いやいや面倒そうだなあ…
≪やはり、ここも粛清したほうが…≫
うん、だめですよ~…。‥‥にしても不躾にもほどがありませんかね?とりあえず、あのガン見の人のところはやめておきましょう。面倒そうな予感しかしません。
幸い受付も数名いるようですし、暇そうな男性のところにしましょう。あ、ちなみにさっきのガン見のひとは一般でいうところの巨乳美女って感じでしたよ。
そんなことを思ってる間にバトラーさんは注文通りの相手のところへ向かってくれていました。
助かります。じゃあ、冒険者のことでも聞きましょうかね
って‥‥あ……