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森人 9

森人の筋骨さん…グウェインさんとのお話も終わり、おうちに帰ろうかとしていたのですが、

グウェインさんがチラチラとこちらを見ているんですよね。


これは、あれですね、某RPGに出てくるあれです。


グウェインが仲間になりたそうにこちらをみている!


ってやつです(ワクワク)



≪姫様、いけませんよ。バトラーにポイしてきなさいと言われてしまいますよ?≫


あ、グウェインさんが膝から崩れ落ちました。

どうやらローランさんの言葉にショックを受けたようですね。

でも、おうちのママ(バトラーさん)はだめっていうと思うのでここはローランさんにうなずいておきます。


「あい」


第一、筋骨隆々で高ランクの冒険者とはいっても、うちの小人さんたちのほうが頼りになりますもんね。


≪頼りにしていただいて光栄ですよ、姫様≫



「いやいや、俺は別に仲間にとか言ってねえからな?つうか、俺で遊んでるだろ、お前ら…。はあ…、姫さんもなかなかいい性格してるのはわかったが、話を聞いてくれ」


遊んでるのわかりましたか~。いや、だって言ってみたくなるセリフだったんですよ。ローランさんたちもしっかり乗ってくれましたし。


≪姫様の遊び心にケチつけるとは…≫


でもまあ、遊びすぎたのもありますし、お話しましょうか。


≪で?話とは?≫


「ああ、姫さんのことだが、新種だといったろ?俺はそれと同じような話を森の外で聞いた。種族までは聞いてないが真人の国の一つに、新種の魔物が出て冒険者のパーティがいくつかつぶされたっていう話だ。それから、言語を操るってんでその新種には手出し無用というマスター連からの通達があったしな。」


≪言語を操るということで高位種族だと認知したということか?≫


「そういうことだな。見たこともないような魔法も使うということだったしな。無謀に突っ込ませてもいいことはないと判断したんだろう。何よりその新種は何もしなければ、こちらに危害を加えるつもりがないというのも大きいな。」


…私と同じように誘拐犯に巻き込まれた人の可能性が、大になってきましたね。


≪ふん?それで?それを姫に伝える意味は?≫


「‥単刀直入に聞く。姫さんたちは一体どれだけいる?そして何が目的だ?」


そんなことは誘拐犯に聞いてほしいですね。

ともかく、わたしはこちらに害がない限り手をだすつもりはないですから。


≪それをお前に言う必要はない。姫はこちらに手を出さない限り手を出す気はないといわれているのだ≫


「‥‥‥そうか。俺たちとしても高位種族に安易に手を出す気はない。ただ、脅威に感じていることは知っていてほしいと思う。それが、お互いに不可侵であるのに必要だと思うしな。俺から言いたいのはそれだけだ」



そういってグウェインさんは去っていきました。

何とも言えないこの空気をどうしてくれましょうかね。


はあ…そろそろいろいろ考えなきゃいけないんでしょうか、でも、面倒なんですよ。

別に同類に会いたいとも思いませんし、今の生活に満足しているんですよ。いや、散歩とかで気分転換したり集落に行ったりしてますけど、別にもめごとを起こしに行っているわけじゃないんです。

結果として前回はもめごと起きましたが、あれはこちらが悪かったわけじゃないですし。


≪姫様、あのものの言葉は別においていてもいいのではないですか?姫様が関わらないといけないことでもありませんし。なにより、新種とはいえ、姫様と同種かどうかもわかりません≫


そうなんですけどね…。

とりあえず、出会うようなことがあるまでは放置ということにしましょう。



今日はもう疲れましたよ。

おうちに帰って、おいしいご飯を食べて寝ましょう。

あ、手毬猫まっしぐらとは言わないでくださいね!








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