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にゃんとにゃんになる 

短編の連載版です 

気づいた時には深い森の中


一匹のちまっとした生き物が歩いていた。


ご機嫌なその生き物は尻尾を振り振りしながら森の中をどんどん進み・・・・・ってなんでじゃーーーーーーーーい!!!


不意に気が付き、今まで進んでいた場所をよく見てみれば、全く見知らぬ山道。


むしろ・・・ジャングルそんな中を自分がなぜ陽気な気分で歩いていたのかさっぱりわからず、

小首をかしげるが何も前後のことを思い出すこともできず。


とりあえずこんなところで止まっていてもよいことはないと進んでみてから気づいた。


あれ?・・・・自分・・なんかちっちゃくね?

いやいや、いつから四足歩行になったし。

ついでにいえば、なんでこんなに毛深くなった?


自分で自分の全体像が見えない状態に苛立ちながら、傍に水場がないかと探して見つけたそこに映った自分を見た。



・・・・ねこ・・・・・・



水の中、そこには目を丸くしたまま固まっている、黒猫がいた。




そんなわけで、混乱した自分にしては「よくやった」な異世界ものでありがちな鑑定を発動。

ほんとによく気付いたよ。私。


以下 その時のステータス がこちら。


----------------------------------------------------------------------


・名前  無名(決まっていません)

・種族    ねこ?(新種この世界では存在しない生き物1)

・状態  満腹(主食は果物 おすすめは世界樹の実) 

     サイズ極小 幼体(成体になるにはレベルが足りません)

・体力  ?????

・魔力  ?????


・特殊  異世界を旅する万能猫  うっかり誘拐された猫(ごめんね?) 

     庇護される猫(後付け)  

・スキル  小人召喚  パッシブ 初めの召喚にだけ魔力がいるよ。これで許して~★



・現在地  深淵の森 (奥地) 大型の魔物には注意しましょう。


------------------------------------------------------------------------


と、いうわけで(いろいろなにかふっきれた)


ふざけた誘拐犯に猫にされて、かなり危険な森にポイされてでっかい狼に食べられそうになった所を

スキルの小人召喚で(小人=猫より小さいとはいってない。)何とか凌いだ私ですが・・・・・現在位置  深淵の森(最深部) にある、まるで世界樹(世界樹とは言ってない)のそばに小人さんたちがあっという間に建ててしまった丸太づくりの豪邸?に住んでいる。


なんで私…猫なの?


と疑問しかない日々をのんびり暮らしながら思っております。

だって、小人さんな執事さんたちが常にお世話してくれてるんですよ?

姫扱い!!


というか、猫の必要性…ある?


というとメイド小人その1のメイさんから言われました。

(ちなみにメイドさんは3人でメイさん、イェンさん、ドーヴさんです)

≪何をおっしゃるのです!姫様。姫様はわたくしたちの癒しですの。かわいらしいそのお姿だからこそ、わたくしたちは滾るのですわ!≫


金髪美人なメイドさんですが・・残念なのはどうしてでしょうね。

ほんとに全く煩悩をかくさないですよねえ~・・・・メイさん。


確かにかわいいと思いますよ?

モフっとちまっとした手乗りサイズの子猫(黒)ですからね、私。

でも、そう思えるのは第三者の場合ですよ!!!


まあでも、数日たって、もうあきらめて自分の技能を伸ばす方向にシフトチェンジしましたよ。

誘拐犯に鉄槌を下すためにも!!


それに特殊に万能猫とかいうのがあるせいか、念話以外で会話できるようになりましたし!!

…バトラーさんのスパルタ…はなかったですが、良い笑顔で言葉を教えてもらうのは

とっても緊張感がありました!!


それから・・二足歩行もできましたし!っていっても浮いてるんですけど。

種族 ねこ?なもので自分でも生態がさっぱりわかりませんが、羽もないのに浮いて移動できます。

その弊害で寝てるときにたまに浮いてるそうです。どういう原理かはわかりません。


この間、バトラーさんが作ってくれたフカフカなクッションが入ったかごベッドごと

一緒に浮いて危うく窓から出そうになってたそう…。ふうせんなのかな…?

いや、私は爆睡してて気づいてなかったんですが、そのあとすぐにかごベッドにリボンが取り付けられて

部屋の柱につないであるという状態になりました…。


ご迷惑おかけします…。


そんなわけで、二足歩行的な感じで動いているんです。そのおかげで空いた手でほかの事が

できるわけです!!魔力あるってことでやっぱり、魔法は使ってみたいですよね。


猫ですけど!





読んでいただきありがとうございます。

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