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「あー、雨だわ…帰るのめんどいな」


放課後に今度授業で発表するために図書室で調べ物をしていたら雨が降って来たため佐藤がだるそうに呟く


「まあまあそう言うなよ!雨避けるゲームしようぜ!」


「なんでお前がいるんだよ部活じゃねーのかよここは図書室だから静かに消えろ」


「おいおい…いくら田中がバカだからって雨を避けるなんて考えるなんてな…そもそも雨降ってる中に人間1人が収まるスペースがどこにも無いんだから避けようにも動けば当たるだろ、もう少し考えてから喋れよ、もしくは喋るな」


「そんな事言っていいのか?これを見ろよ」


田中の手に握られているのは雨の日のため人類がその叡智を結集させて生み出した知恵の果実…傘があった。


「助かるわ、サンキュ」


「待ってそれ一個しかないから!一緒に入って帰ろうぜ!」



妙な気恥ずかしさを持ちながら学校から駅まで男二人で相合傘と相成った。


「それにしても田中が傘持ってるなんて以外だな」


「職員室で借りて来た」


「んじゃもう一本借りてこいヤァ!」


先程から無駄に女子たちから熱い視線を向けられていた佐藤の叫びは雨音に負けず響いた。

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