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男子高校生

一周回って羞恥心どっかに置いてきたタイプのやつが出てくる時期ですよね高校生って



「あー、彼女欲しい」


「黙れ田中いや油虫、お前には無理だ」


「いやまってやっぱいらねーわ、俺今部活に集中してるし…彼女できたら時間取るのとか大変じゃん」


「おーおー彼女いない歴=年齢が吠えてやがる、負け犬の遠吠えを」


昼飯の弁当を食べながら田中といつも通りの会話をしているとさっきまでスマホを弄って黙っていた森がスマホを置いて話を切り出す。


「田中、佐藤…残念ながら俺たちに彼女は永遠にできない…それは変えることのできない事実だ」


「「いやそこまで酷くはねーよ」」


「だがな、それでも俺には叶えたい夢がある…」


「聞けよ、俺たちにも希望はあるから」


森は止まらない


「そう…おっぱいが…揉みたい…相手が彼女だとか可愛いとか全部どうでもいい、ただ感触を楽しむためにおっぱいが…揉みたい…」


少なくともクラスの目がある中でこんなことを言ってしまった森に彼女ができるかと言われると厳しい。


「天を仰ぎ涙を流し神を呪い執着に囚われ自らを信じた果てにたどり着いたのが…これだ」


「なんでそんなカッコつけたの?バカなの?」


森が再びスマホを手に取り見せびらかした画面には立体マウスパッド、それも3人がハマっているアニメのヒロインの


「昨日家に届いたんだ、お前らもどうだ?」


言葉はいらない、3人は笑ってパァンとハイタッチを決める、だがやはり本物が好きなのが男というもの


「でもやっぱ彼女ほしいわ〜」


田中の魂から漏れた言葉は誰にも拾われず虚空に消え後に残ったのは頭のおかしい会話を広げた3人をみる冷ややかな女子の目だけだった。

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