これからのこと
あー、よく寝た。
柔らかい、ベッドかな?。でも、いつ寝たんだ?。取り敢えず起きようかな…。
…あれ、体が動かない。いや、体だけじゃない、手足も少ししか動かない。しかも、目が見えない。
目を開けている感覚はあるんだけどな。ここがどこか分かれば…。
あ、誰か人の声がするな。
今の俺の状況がわからないいじよう、誰かに助けを求めるのは得策じゃないな。少し話を聴くか。
「ーー族とーー族のーーーなど、この世界ではどちら側にも受け入れられない」
あれ、聴こえにくいな。
「でもどうするの、貴方。私たちはもう助からないけど、『この子』だけは、生き延びて欲しいのよ」
えーっと、聴かなかった方が良かったかな?。
「しかたない、誰か心の優しい者が助けてくれるのを信じて、川へ流そう」
え、決断はやすぎないか?。
「でも、まだ喋れないし、誰も助けてくれなかったら?」
「見た目だけはただの人の子だ。君の魔法をかければ川に溺れはしないだろう」
「そうね、その方法があったわね」
川に流しちゃうのかよ!。
それより魔法って、そんなのものが本当にあるのか?。
「それじゃあ水の加護をかけるわね。◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆『プロテクション・オブ・ザー・ウォーター』。あとは魔力をこめてっと、できた。これで半日はもつでしょう」
そんなので加護かけれんのかよ!。
何かが体を包み込むような…。
《魔力感知Level10を再習得しました》
なんだ?、頭に直接声が…。
ッ!!、地面が、揺れてる?、地震か?。
「生きるんだぞ、サクト」
え、今俺の名前を呼んだのか?。
いや、まさか、そんなことあり得るのか?。
俺が『この子』なのか?。