第4話
お待たせした割に内容が薄っぺらいです。
これも地球に進行してきた巨大戦艦のせいなんだ、僕は悪くない…
前回のあらすじ:リーンを助けた。
◇◆◇
「あの、本当に質問に答えるだけで、それ以上はいらないんですか?」
リーンは助けてもらった見返りに、報酬のようなものを求められるのではないかと考えているようだ。
「うん、僕らはここのことを何も知らなかったからね。それで十分見返りになっているんだよ」
「後からやっぱり頂戴、なんて言わないから安心しなさい」
ハヤトとミヤビから再度言われてようやく信じたようだ。
「わかりました…」
「さてと、聞くものも聞けたし、リーンたんの村まで送って行ってあげるよ~」
「えっ、リーンたん?」
「あれ、気に入らなかった?」
「い、いえ。初めて呼ばれたもので、戸惑ってしまったんです」
「そっか。そういえばさ、ボクたちのことさっきの人たちと同じかもしれないって警戒しなくてもいいの~?」
「さっきの人族とは違うにおいが皆さんからしていたからなんですが…。黒猫族のミヤビさんも一緒なので警戒しなくていいのかなと」
「ああ、なるほどね。ちなみにあたし、黒猫族じゃあないわよ」
そういうと、ミヤビは変化の術を解き、悪魔の姿を露にした。
耳が消え、こめかみの近くには羊のような巻き角が。柔らかそうなしっぽは引き締まり、先端は鏃のように尖っている。
※悪魔族には二種類の容姿があり、それぞれにパターンが存在している。
ミヤビのような角としっぽを持つ悪魔族は純粋な悪魔族で、もう一種類がアザゼルやルシファーのような堕天使から悪魔族となったものである。
堕天の場合は欠けた天使の輪と天使族の名残である翼を持つが、それらは墨を溢したかのように真っ黒に染まっているのが特徴である。
加えて純悪魔族は魔法攻撃力に補正がかかるのに対し、堕天の悪魔族は物理攻撃力に補正がかかってくる。
「っ、ミヤビさんは悪魔族だったんですか…」
ミヤビの本来の姿を知り、面食らっていたリーンだったが、すぐに落ち着いたようである。
「そんな簡単に悪魔族の姿を見せてもよかったですか?」
リーンのことをよく知らないのに、という意味を含めてサクヤは問いかけたが、
「フィニーも警戒してないし、この子は大丈夫よ」
フィニーと呼ばれた不死鳥の雛は、「ぴぃ」と鳴いて、ミヤビの手のひらに収まった。
フィニーは魔物使いをサブに持つミヤビの使役する魔物であり、彼を手に入れるために何度もフェニックスの元に行き、瀕死にしてはテイムに挑戦し、できなければ再度訪れ…という作業を繰り返したことは記憶に新しい。
テイムして間もないためフィニーは雛であるが、成鳥となると一度だけアイテムのロストなしでその場に蘇生してくれるため、得たかった魔物ではあった。
テイムの成功率が脅威の10000分の1という確率でなければだが。
「フィニーちゃんって言うんですね、すごくかわいいです」
「ふふっ、触ってみたいかしら?」
「はい!」
「あ、ズルい…。私も触るです」
などと女性陣が会話し始めてしまったため、この日に村に帰ることは断念し、夕食や野営の準備を始めることにしたのだった。
読んでくださってありがとうございます。
続きが思いつきません…!
誰かネタを…ネタをををを…orz




