第2話
長らくお待たせしました。
服装について悩んでいたらいつの間にかこんなに期間が経っていて…。
ごめんなさい!(スライディング土下座)
あらすじ:5人が会話している途中にショタっ子ルシフェルが登場、調査を頼んだ。
◇◆◇
「ただいま戻りました」
「おかえりなさい。それで、そうだったの?」
「ええと、魔物や植物の種類、容姿にはほとんど変化がありませんでした。ですがモンスターの弱点が変化していたこと、雑草だった草が常態異常回復の効果を持つなど、異なっているところが多数見受けられました」
「これで俺たちがゲームと似たような世界に来ちまったってことはほぼ確定だな」
「でもま、召喚されたときみたく魔王を倒せとかなんとか煩わしい命令をきかなくていいのは良かったのかなァ?」
「当面は元の世界に変える方法を探しつつ生活していくですよ」
「最初の目的は冒険者になることにしよう。この世界にも冒険者ギルドはあると思うから、そこで登録するためにまず街を探すところから始めようか」
「明日に出発するか。おい、シュン、確かこの城収納できたよな?こんな森の中に俺らの最高の拠点を放置していくとか論外だからな…」
「心配せずとも星形のペンダントとして収納できるよ。ルシたんに持っててもらうつもり」
「ええっ、ボクが所持するんですか?!守れる自信がないのですが…」
「ルシたん、君のステータスがここの5人より少しだけ低いだけなのわかってるかィ?第一ボクが君へのダメージを許すと思う?」
「いいえ、思いません。シュン様達の強さは十分承知しておりますから…」
シュン達に連れられて高難易度ダンジョンに潜ったときの地獄のようなレベル上げの時間を思い出し、ルシフェルはその小さな身を震わせた。
「シュン、ルシフェルとイチャつくのはやめてさっさと準備を始めるです」
「あぁ、ごめんごめん。準備といってもな……。食料調達とかかねェ?」
「それもだけど、この服装は目立つんじゃないかな?」
「確かにそうね。ゲームならまだしもこれで街なんて行ったら目立って仕方ないかも…」
各々自分の服を見下ろす。
シュンはジョブと合わせて見た目をヴァンパイアに似せているため、ところどころにミスリルをあしらった龍の皮を用いた黒の礼服に内側が赤の黒いマントを着用している。腰に携えた武器である2本の細剣はオリハルコンでできている。
ハヤトはフェニックスの羽を用いた着物風の赤の服を着用している。武器は聖剣で、これは勇者のジョブと共にとあるイベントで入手したものである。
ビャクヤはフェンリルの皮を用いた白銀の皮鎧を着用しており、武器の槍はヒヒイロカネを使用していて、瞳の色と同じ黒色である。
サクヤはヨルムンガンドの素材を用いた神官服を着用しており、武器である槌にはスレイプニルの蹄が使用されており、重量、破壊力共に普通の鉄槌と比べて桁違いに強い。
ミヤビはジョブと合わせたエキドナの素材を用いた紺色のローブと帽子を着用している。武器である杖は神樹の木の枝を核として魔物の骨と魔石を混ぜ合わせて作られている。一見普通の木の杖に見えるが、魔力自動回復と魔法威力上昇のスキルがついているため、木の枝とは比べ物にならない性能を誇っている。
見た目が個性的でありつつもとんでもない性能の彼らの装備は街中に着ていくには少々派手であった。
「目立たないような地味めで、かつ性能のいい服を用意するべきかな?久々に作製してみますかねェ」
防具作製スキルを所持しているシュンは、全員の防具、洋服を作製していた。ゆえに今回の新しい服の作製もシュンに一任されることとなる。
「ま、森を抜けるまでには作っておくから、期待しないで待っててよ」
「服装はシュンに任せて、出発しようか」
「「「「おー」」」」
「さてと、『収納』。はい、ルシたん」
ネックレス状態に変わった拠点をルシフェルの首に通し、笑いかけた。
が、その返答に頭を抱えることとなる。
「預かったお屋敷はこの命に代えましても守って見せます…!」
「そんなに気負わなくっていいからね!?」
まるで漫才のようなやり取りに周りは失笑を隠しえないのだった。
◇◆◇
こうして街へ向けて行動を開始した一行であったが、その一方で森の中ではとある事件が発生しようとしていた―――――
読んでくださってありがとうございます。
更新速度がかなりゆっくりですが許してください、何でもしますから(何でもとは言ってない)。
では、また次の話でお会いしましょう。