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第9話

5カ月くらい空いてしまいましたが、久しぶりの投稿です

大幅に遅れてすみませんでした(;´・ω・)

前回のあらすじ:副ギルドマスターと闘った



「おじさん、副ギルドマスターだったんだねェ、道理で強かった訳だ」


「ガハハ、だけど勝ったお前さんに言われると皮肉にしか聞こえねえぜ」


訓練場からの帰り道でおじさんと話をしながら歩く。


「冒険者のランクとか教えてよ」


「おう、いいぞ。ランクは下からG、F、E、D、C、B、A、Sの8段階あって、自分のランクの一つ上のランクの依頼まで受けることができる。依頼は3件まで受けることができるが、期限を過ぎたり失敗をした場合は罰金とランクが降格するから注意しろよ」


「ランクを上げるのって依頼を一定数こなせばいいの?」


「それは規定があるから詳しくは言えんが、Cランクからは昇格の際に面接と試験が行われる。Aランクは街に3パーティーで人数は20人程、Sランクは2、3人いるかいないかくらいだな」


「ふうん、なるほどねェ…。初心者にお勧めの依頼ってどんなの?」


「そうだなあ、他の初心者には街の掃除から始めろと言うんだが、お前さんたちは薬草採取とスライム討伐からでいいだろう。周囲の観察も重要なことだからな」


「わかった、その二つの依頼を受けるよ」


「おう、了解した」


話しているうちに受付まで戻ってきていた。

受付のカウンターに戻る前におじさんはミヤビに謝罪をしていた。

おじさんはガリオンという名前だそうだ。

そのまま登録の手続きをしてもらう。


「この紙に名前と職業を書いてくれ。書けたら俺に提出した後で、水晶に手を乗せてくれ。犯罪歴がないか確認するからな」


「「「「「はーい」」」」」


提出用紙を持って僕らは集まり、ひそひそ話をする。


「ねェ、職業欄に馬鹿正直に書かないよね?」


「僕の場合、書いたらお偉いさんのところに連れていかれそうだからね…。剣士って書くつもりだよ」


「そうか、俺ら全員上位職だもんな…。いるかもわからねえし書かない方がいいか。俺はモンクって書くな」


「わかった、じゃああたしは黒魔術師で、サクヤは白魔導士、ルシフェルは騎士ね。とするとシュン、あんたはどうするのよ?」


「さっきの勝負で剣使ったし、剣士と書いとくよ。これで魔法職書いたら要らない疑いをかけられるだろうしねェ」


「じゃあそれで提出しよう」



◇◆◇



水晶に全員が手を置き終わり、おじさんに確認をしてもらう。


「よし、大丈夫そうだな。今カードを発行してくるから少し待ってろ」


「「「「「はーい」」」」」


数分後・・・


「ほい、お待ちどうさん。このカードはお前さんらの身元証明になるから無くさないように。あとはこれを提示するとギルドに金を預けられる他、資料室の利用も可能になるからな。初回には金はかからんが、再発行には銀貨2枚必要だから、もう一度言うがくれぐれも無くさないようにな」


「色々機能があるんですね…」


「鞄に閉まっとくか」


それぞれが持つ鞄(ルシフェル以外の5人は鞄と見せかけてインベントリ)にカードを仕舞う。


「さっきシュンと話してた採取と討伐の依頼はもう受注手続きしてあるからな。これが採ってきてもらう薬草だ」


見せてもらった薬草をボクとルシたんで記憶する。

スライムは欠けた核の納品をすればいいらしい。


「他にも討伐した死体を持ってくるか、その場で解体して皮とか持ってきたらギルドで買い取りするからな。ゴブリンは使うところがないから討伐証明だけな」


聞くと、ダンジョン内のモンスターは倒すと死体ではなくドロップ品が出現するが、ダンジョンの外のモンスターは死体が残るらしい。

倒した後はきちんと後始末をしないと別のモンスターが寄ってきて危険だそうだ。

解体はスキルを持っているヴィルに任せることにした。



◇◆◇



門番にギルドカードを見せて街の外に出る。

門からまっすぐに街道が伸び、その周りに木々が生い茂っている。

来たときと逆側の林の中に目的の薬草が自生しているようだ。


「スライムは川の近くによく出現するんだって。ゲームの時と同じだね」


「んじゃま、川を探しつつ薬草採取するってことでいいよねェ?」


「お昼位にここに集合にして、薬草は最後に確認すればいいでしょ」


「それじゃ、また後でですよ」


ボクたちは散開して採集を始めた。



◇◆◇



「薬草はある程度集まったけど川が見つからないねェ…」


歩き出して30分、未だに川が見つかっていない。


「おや、魔物の反応が複数ある場所があるね」


『探知』の魔法で周りを確認していると魔物が集まっている個所があった。

モンスターの溜まり場か、はたまた巣か…。

巣であってもこのレベルなら簡単に壊滅させられるだろうが、念には念を入れて『隠密』の魔法をかけて接近することにした。

目的の場所に近づくと段々水の音が聞こえてきた。

そこは川が流れており、スライムの姿も見える。

この世界のスライムは、某ゲームのような雫型ではなくどろりとした不定形のヘドロのようなものの内部で球状の核が移動しているような見た目をしている。

魔物使い(テイマー)に調教されたスライムは無害だが、野生のスライムは凶暴で人を襲うため、討伐の対象となっている。


「スライム発見~。1、2…10匹くらいかな」


『探知』に他の魔物の反応がないか確認し、スライムに初級魔法の『ウィンド』を放つ。

武器での攻撃も通らなくはないが、魔法に対する耐性がとても低いので魔法で攻撃するのが一番いい。

核を傷つけたことでスライムは形を保つことが出来なくなり、その場に溶け出した。

ヘドロのようなものはその場に残ってしまうので、討伐証明の核だけを回収し、残骸を中級魔法『フレイム』で跡形もなく焼き尽くした。


「丁度いい時間だし、待ち合わせ場所まで戻りますかね」



◇◆◇



「じゃあ確認するからこの布の上に出して~」


インベントリから布を取りだし確認を行う。

ルシたんと二人で確認をした後、布で包んでインベントリに戻した。


ギルドに戻り、依頼物を納品し、報酬を貰った。

昼頃だったせいか、受付はそこまで並んでいなかった。


「お昼食べに行こォ」


「どっか店に入るもいいし、屋台で買って食うのもいいな」


「じゃ、見ながら考えましょ」


貰った報酬でボクたちはお昼をとることにしたのだった。


読んでくださってありがとうございます

大分開いてしまったので書き方がかわっているかもしれません…


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