2/2
1ー1
物心ついた時から写真を撮るのが好きだった。
親父がカメラマンだったからなのかもしれない。
とにかく、写真を撮るのも、見るのも好きで、写真展などにも沢山連れて行ってもらった。
僕には母親がいない。
僕を産んですぐに他界してしまった。
そんな僕が寂しくならないように親父は頑張ってくれた。
かなり有名なカメラマンで、沢山の写真展や写真集にのっていた。
そんな親父がとてもかっこよかった。
幼稚園の年長の時、皆の前で将来の夢を発表した時があった。
ウルトラマンやプリキュア、消防士さんなどが多い中、僕は1人だけ
「 カメラマン」
と答えた。
僕はその時から今までその夢は揺るがなかった