004話 弟?
俺様は、ウイングに聞いた。
「ホントにウイングが、人間を喰ったのか?」
ウイングの目を見て言った。そしたら、ウイングは黙ってしまった。
「おい、ウイング答えろ。」
俺様は、少しイライラしながらウイングに言った。けれどもウイングは、答えてはくれなかった。
「あの…、ウイングさん答えてくれませんか?」
ミミが、ウイングにお願いした瞬間すぐにウイングは答えてくれた。
「真実をお話しします。この、血の臭いはあなた様ご自身です。」
そう、それは絶対にありえない話だった。
「は?、ウイング何言ってるんだよ。俺様は、最近この世界に来たんだぞ。」
ウイングは、不思議に感じていた。
「いえ、あなた様はこの世界に来たのは2回目で間違えありません。」
「え…、そしたらお父様を飢え死ににさせたのはあなただったの?」
俺様は、ウイングが何言ってるか分からなかった。
「待てよ、少し話を聞いてくれ。」
「イヤよ、あなたがお父様を死なせたのには変わりない話では?」
「だから、俺様はこの世界に始めてきたんだぞ。ウイングお前も分かるだろ?」
ウイングの能力。スキャンアイを使って見てもらった。発動条件は簡単だった。お互いに5秒間目を合わせるだけ。
「ウイング真実を話せ。」
「すいません、あなた様が来たとしか考えられません。」
そう、ウイングも不思議な違和感を感じている。
「もう、我慢の限界ですわ。今すぐに、お父様の仇を取ってみせますわ。」
ミミは、先が尖った木を持って俺様に向かって構えた。
「おい、ミミやめろ。俺は、ホントにこの世界に来たのは初めてなんだよ。」
言っても、今のミミの耳にはとどかなかった。
「あなた様は、ご兄弟とかいますか?」
「居るけどいきなりどうした、ウイング?」
これで、ウイングは違和感が解けた。だが、ミミに伝えようとした瞬間ミミは俺様に向かって走ったら。
ダダダダ
グサ
「やめてくれミミー」
ミミは、目を開けないで俺様めがけて走って刺してきた。けど、それは俺様ではなかった。
「やめてください、ミミ様。」
そう、ミミが刺したのはウイングの腕だった。
「おい、ウイング大丈夫なのかよー」
ミミは、目を開けて刺さってるところを見た。
「え…、何でウイング守るの?」
「ミミ様、話を聞いてください。さっきスキャンアイで、見た中に一人だけ似てる人がいました。
それが、この世界で暴れた人だった。そいつは、俺様の弟だった。
「あなた様を、疑って申し訳ありません。」
「いいよ、気にするなよ。」
ミミは、まだ理解できていなかった。
「あなたは、私のお父様を殺してはいないのですか?」
「そうだ。俺様は、ここに来たのは初めてだよ。」
「ごめんなさい、あなたを疑って。」
ミミは、手に持ってた木を離した。
「では、ここからはあなた様の弟がやったことをお話いたします。」
そして、俺様とミミは話を聞いて理解した。それは、この世界を怖そうとしている弟がいること。もう1つは、ミミのお父様を飢え死ににして殺したのも弟だったこと。その後に、村の人達をたくさん殺したんです。
「これが、この村で起きた真実です。そしてあなた様が、言っていました血の臭いはこの村の人達の血です。」
「は?、そしたら村の人達はいないハズではないのかよ。」
「私は、知らない人達と過ごしていたんですか?」
これが、弟がこの村にかけた呪いだった。
「はい、あなた様が言っていることは正しいです。この村にかけた呪いは、人間の血管だけを無くすことです。なので、この村の人達はすでに亡くなってる人達です。そして、血の臭いはこの村の人達から無くした血管をここに集めて染み付いたんです。いえ、知ってる人達で合ってます。」
「あのやろー、何て酷いことやりやがってー」
もう、ミミは黙りこんでしまった。
「ミミ安心しろ。俺様がこの村の人達全員、助けてみせる。」
ミミの頭を撫でて言った。
「どうやって、助けるつもりですか?」
「そんなの簡単だよ。もう、亡くなってることを理解してもらう。ただ、それだけだ。」
「それが、助ける方法なんですか?」
「ああ、このまんま亡くなってることを理解しないでいたら肉体が腐ってしまう。でも、ここで俺様が亡くなってることを説明して理解してくれたら肉体を残して埋葬ができる。」
そう、この村の救う方法は1つしかない。それは、亡くなってることを理解してもらい俺様とミミが埋葬してやることだ。
「お願い…助けて…」
「あたり前だ、俺様にできないことはない。」
俺様とウイングは、行動開始した。




