003話 悪魔
「おいおい、お前は嘘をついたのか?」
この子供は、村の中で騒ぎをよく起こす子供なんです。そして、今回はホントだと思い信じてしまった村の人達は後悔した。
「何で嘘とかつくんだよ。お前はホントに嘘とかつくのやめろよ。」
「だって、今回はホントの話だと思ったから大声で言ったんだよ。」
子供は真剣に、言っているけど村の人達は昔から騙されてきたから信用できない。
「君達攻めるのはやめなさい。この子だって嘘をつきたくってついてる、わけではないんだから。そこは、理解してあげてください。」
ミミ様が、村の人達に説明した。
「ですけど、その男が言ったことはホントの話ではないんですか?」
ミミ様が、あの男とキスをした記憶は…
「あの…、しましたよ。」
「えー、ほほほホントなんですか?」
「ホントですよ。」
それが、分かった瞬間結婚は確定になった。それから、村の人達は二人で住める家を作ってプレゼントした。
「村の人達、ミミ様が幸せになれましたぞ。」
「おー」
そして、なぜか俺様とミミ様は村の人達に運ばれてミミ様の家の隣の家に運ばれた。
「では、ミミ様新婚生活楽しんでください。」
その家の下に、何が埋まってるのか知らないミミ様はこの事を分かったら…
「あれ?ここは…、何処の家だ?」
俺様は、目を覚ました周りを見て確信した。
「え!、何でお前が、ここに居るんだよー」
そう、俺様が見たのはミミだった。
「何でって、あなたと私は結婚したんですよ」
「え?、結婚した?いつ?」
俺様は、いつ結婚したのかも分からなかった。
「さっきですよ、もう忘れたんですか。この村は、胸を揉まれたりキスをしたりした場合結婚する決まりがあるんですわよ。」
「え!、それホントなの?」
「そうですよ。もしかして、胸を揉んでキスまでしたのに結婚しないつもり?」
「いや、断るつもりはないけど…。何か臭いな。」
なぜか俺様は、この家の下から変な臭いがしている事に気づいた。
「ヒドイ。いきなり、私を臭い人みたいな事言うんですか。
ミミは、怒りながら近づいてきた。
「いやいや、お前じゃないよ。何かこの家の下から、臭いがするんだよ。」
「臭いなんかしないですよ。」
それが、悪魔の始まりだった。
「うん?何か聞こえる。」
ウーウーウー
そう、家の裏からだった。
「確かに聞こえますよ。」
俺様は、ゆっくり見に行った。そこに居たのは、この世界の竜ウイングがいた。その竜はあらゆる風を、自分のものにする。
「おいおい、ミミさんやこの竜お前のか?」
「いえ、私のではないですわ。その竜は、世界最強の悪魔の1頭。ウイングですわ。でも、ここにいるのはおかしいですわ。」
そう、竜自体は村とかには現れるのはおかしい話なんです。なので、今回現れたウイングは7頭中の1頭。
「まあ、ここにいるのがおかしい事は分かった。でも、仲間にできるんだよな?」
「そんなこと、私が分かるわけないでしょう。でも、竜は話ができるハズですよ。」
「なら、話してみるのみ。」
俺様は、ウイングの近くに行き話しかけた。
「おい、ウイング話がある。」
「貴様は、我に話しかけたのはお主か?」
「そうだよ。ウイングお前は俺の仲間になれ。」
「なぜ、貴様が我の名前を知ってる?」
彼ら竜は、その世界に名前も誰にも教えていなかった。一人だけに、我ら竜は名前を教えた。そう、それがミミの父親だった。
「ここにいる、ミミが教えたくれた。」
「ミミ?、もしかしてこの村の娘か?」
「いや…、そこまで分からん。」
「なら、そのミミをここに呼べ。」
「ここにいるぜ。」
俺様は、ミミを引っ張って連れてきた。
「お主が、ミミか?」
「はい…」
「理解した。そこの人よ。貴様に我の力を貸してやろう。」
「マジ!ありがとうなウイング」
俺様は、ウイングと契約を結んだ。
「綺麗な紋章ですね。」
ミミは、俺様の手の紋章を見て言った。
「言えば、何でこの家の周りから人の血の臭いするんだ?ウイング知ってるか」
「それは、私が食べた人達の血が染み付いた臭いだよ。」
こうして、俺様は7頭中の1頭を仲間にした。ウイングは基本優しい竜。俺様とミミは、ホントにウイングが食べた人間の血なのか不思議に感じた。




