019話 タイムリミット
「アイス耐えてくれ。」
ブレスは、インパクトガーナを使い続けてる。
「すごい…ね。今回は…完敗だよ。」
弟が言い終わりと同時にアイスから、抜け出した。ブレスも、能力を使うのをやめた。
「アイス大丈夫?」
「う…ん、あり…がと…う。」
「ブレス、アイスは無事なのか?」
「無事ですが、少し休まないとダメです。あと、ウイングも少し危険な状態です。」
「何で危険なんだよ?」
「アイスの冷気は、あらゆる物を凍らせることができるんです。それは、氷は溶けないんです。」
「溶けない?そしたら、ウイング死んでしまうのか?」
「いえ、救う方法はあります。けど…」
「何だよ、早く言えよ。」
「わかりました。アイスしか、溶かす方法は知らないんです。」
「何でだよ。お前ら知り合いなんだろ。だったら、わかるんじゃないのか?」
「いえ、わかりません。我らの、命の危険にもかかわるからです。」
我ら竜は、それぞれ弱点がある。だけど、我らは自分以外の竜と人には教えてない。命を狙われる可能性が、できてしまうから。
「なら、アイスに早く聞くぞ。」
「旦那…、今は無理です。それに今アイスの冷気は安定してません。なので、旦那が近づいたりしたら凍ってしまいますから離れてください。」
「なら、ブレスも離れた方がいいじゃねえのか?」
「私は何とか大丈夫です。今私の体温を80度まで上げていますから。」
「そんなに!」
ブレスは、自在に自分の体温を変えることができる。
「ちょっと、私を放置にしないでよ。」
また、ミミが怒鳴った。
「何だよミミ。」
「何だよ、ではないですよ。私も話に加えなさいよ。」
「は?、無理に決まってるだろ。」
「何でですか?」
「いや…それは…、わからん。」
「わからん。何を考えて言ってるのよ。」
「旦那、ブレスが話してもいいですか?」
「あ、任せるよブレス。」
ブレスは、ミミに近づいて話始めた。
「ここからは、ミミ様が加わる必要はありません。それも、ミミ様には契約してる竜がいません。いえ正確には、契約ができないんです。」
「何で私が契約できないの?」
「それは、我らのミミ様の父親の契約が完全に解かれてませんから。そして、父親は亡くなりましたので我らを呼ぶことも無理になってます。なので我らは、新しい旦那と契約ができたんです。」
「そしたら、完全に契約を解除したら契約はできるの?」
「はい。けど、我らはその解除方法を知りません。」
「ちぇ、わかりましたよ。」
ミミは、小さく舌打ちをした。
「それよりも、ウイングとアイスをどうにかしないとな。」
「そうです。」
「アイスが、気を戻すまで少し待つ。それからアイスが、目覚めたら解除方法を聞きすぐに行動する。ウイングの冷えた状態からして、タイムリミットは5日かだ。」




