018話 死ぬの?生きてるの?
「アイス何をやってるのかわかってるのか?イリアを殺そうとしたんだ。」
「……………」
「何で黙ってる。」
「多分ですが、今はアイス本人ではありません。誰かに操られてます。」
「よく、わかったね。君も契約してるのかな?」
「してるよ。契約者は旦那だよ。」
なぜか、アイスを操ってる人がイライラしていた。
「何か文句があるのか。お前は俺様の弟だろ。」
俺様はアイスに向かって指でさした。
「よく、知ってるね。そうだよ。僕は君の弟だよ。」
「だと思いました。旦那と同じ臭いがするから。それに鎖を使うのは貴方ですよね。」
「ブレスか、あの時殺しとけばよかったな。何でお前は僕の記憶があるんだ?」
「それは、わかりません。私自身なぜ、貴方の記憶があるのかも驚いていますから。」
そう、確かにブレスは1度弟に会っている。けど、その時にかけたものが記憶。記憶が、弟の事を覚えているわけがないんです。
「兄が、2体も契約者になることは予想外だけど。どうせ、お前らはここで死ぬんだからよ。」
弟は、アイスの能力を使い始めた。
「ブレス、わかっているな。お前の能力で、鎖を破壊してくれ。俺もそんなに長い時間は耐えれないからな。」
「わかりました。」
ブレスは、全身を高温にしてアイスの方に飛んだ。
シューン
そして、ブレスは数秒でアイスの目の前に着いた。
「アイスごめんな。」
なぜか、アイスに謝ってブレスはアイスの心臓に手をあてた。
「インパクトガーナ」
「グハ、何だこれは?」
「インパクトガーナは、体内についている物だけを焼き殺す能力だよ。」
「そんなことして、アイスが死んだらどうするんだよ。」
アイスは、苦しんでいた。ホントは声を出したいけど出せないで耐えていた。




