010話 俺様成功
「何しに戻ってきたの?」
「いや、ミミが誘拐されて助けるためにはウイングとホントの契約を結ばないといけないんだよ。だから、戻ってきた。」
「あ~、誰かに聞いたのかな。」
「聞いたよ。赤い竜に聞いたんだよ。」
「まあ、とにかく契約は結ばない。」
なんで、こんなにいやがるんだ?何か理由があるはずだ。
「なんで、そんなにいやがる?」
「それは……、とにかく言えないの。」
ウイングは、怒った。
「言えない理由を、ウイング言わないならさっき会った赤い竜に聞きに行くだけだ。」
「それは、やめて…おねがい。」
いきなりウイングは、静かになった。
「なら、言えない理由を言えよ。」
「それは………キス…だから。」
ウイングは、モジモジしながら言った。
「は?キス?」
「だーかーら、キスだってば。」
「なに、ウイングのホントの契約をするときはキスしないといけないのか?」
「そうだよ。」
「なら、キスするか。」
俺様は普通に言った。
「なんで、我がキス何かしないといけないのよ。」
「キスしないと、ミミを返してもらえないんだよ。」
「我がそんなの、知らないわよ。」
「なら、教えてやる。ウイングは、絶対に助けに行く。」
俺様はウイングに向かって、指をさした。
「なんで、我が助けに行かないといけないのよ。」
「理由は1つ。ウイングの主人はミミだからだろ。正確には、ミミのお父さんから言われてるんだろ。(俺が死んだら、ミミの力になってやってくれ)みたいな感じで言われてるんだろ?」
「え!、何で知ってるの?」
「は~、そんなのウイングを見てれば分かる話だ。」
「なら、話は早い。これで契約する事はできない。」
「できない?できないではないだろ。できるけど、今はできないだろ。」
俺の適切な事を言われてウイング戸惑ってる。
「なんで、そんな風に思ったの?」
「は~、話は終わりだ。今仮に契約してる俺様の言うことは聞いてもらうぞ。」
「分かってるみたいですね。可能な事なら大丈夫です。」
「なら、目を閉じれ。」
「了解しました。」
俺様は、ウイングが目を閉じたのを確認してからおもいっきり走ってウイングの口にキスをした。
「ちょっと何するのよ。」
バシン
まあ、結果は分かっていたことだ。けど、これで俺様はウイングと正式に契約を結んだことになった。
「ふん、そんなの俺も知らんわ。だけどな、ウイング貴様が勝手に契約をすることができないとか決めてるんじゃねえよ。そんなの、俺様がぶち壊してやる。」
「もう、強引何だね。」
「何だ惚れたか俺様に。(我はホントの姿に戻れるかもしれないのか。)」
「うん、惚れちゃった。」
そして、ウイングからキスをしてきた。
「おいおい、どうした?」
「好きになったんだよ。これからは、私を大事にしてよね。」
俺様は、ウイングと正式に契約を結ぶことを達成した。
「これから、色々あるんだからね。」
「ああ、俺様に任せろ。」




