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ある少女の話

作者: 音瀬 琴架
掲載日:2026/05/17

 その少女は、新生児遷延性肺高血圧症(しんせいじせんえんせいはいこうけつあつしょう)を患って産まれてきた。

 これは、肺につながる動脈が出生後も狭い状態が続くことが原因で、肺に十分な量の血流が行きわたらず、結果的に血流中の酸素量が不足する重篤な病気だ。

 この病気を発症した新生児の約10~60%が死亡し、生存者の約25%には、発達の遅れ、聴覚障害、機能障害等の後遺症が残る。

 だが、その少女はそうした障害を負うこともなく、病気は完治し、元気に成長した。

 これは奇跡と言っても過言ではない。

 そんな少女に名付けられた名前は、


 —みこと—


 この名前は、母親にとって自分の命の様な存在だから、という理由で付けられた。

 少女が今もどこかで元気に過ごしている事を祈ろう。


 参考文献

 MSD Manuals. “新生児遷延性肺高血圧症 - 23. 小児の健康上の問題”. https://www.msdmanuals.com


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