英雄が消えた
初めて作品を投稿します
藤山零と言います
いつもは漫画の原作志望なんですが
今回新しいチャレンジとして
小説も描いてみました
応援して貰えるととっても嬉しいです!
私の名前は七瀬凛華
好きな物は街のスーパーヒーロー『ファントムレディ』
ここはよくあるスーパーヒーローが街を守っている世界だ
そして私はただのファンに過ぎなかった・・
彼女が消えるまでは・・
彼女が消えた時、私はファントムレディになってた
1話『英雄が消えた』
『ニュースです、ファントムレディが突如として消えた日から
今日で3ヶ月が経過しました・・
一体彼女はどこにいるのでしょうか?
彼女が守っていた街は今では超人犯罪者で溢れ帰り
大勢の街の住人が彼女の帰りを待っています』
七瀬『消えたヒーローか・・本当にどこにいるのよ』
そう呟く七瀬の後ろで騒ぎ声が聞こえる
『ファントム‼︎ただいま参上よ‼︎』
つい振り返ってしまった七瀬だが
そこにいたのはファントムレディのコスプレをした
彼女とは似ても似つかない太った女性がいた
偽者『ナンパを辞めるか 私に倒されるか選びなさい‼︎』
次の瞬間偽者は一発で殴り飛ばされ鼻血を出した
偽者『な、なにすんのよ!あんた私を誰だと・・‼︎』
『うるせぇ‼︎せっかくタイプの女の子だったのに邪魔しやがって‼︎』
七瀬『また偽者・・』
そう、街では超犯罪の増加だけではなく
ファントムレディの偽者まで現れ余計に騒ぎを大きくしてしまっているのだ・・
もうその数は30人を超えたらしい・・
七瀬は自分だってなれる物なら彼女の代わりになって
街を守りたいが何の力もない自分が彼女の真似事をしても
30人の偽者と同じにしかならない
そこで彼女は馬鹿馬鹿しいと思いながらも
自称発明家を名乗る祖父の所に行ってみる事にした
七瀬『ねぇお爺ちゃん、無理だとは思うんだけどさ
お爺ちゃんなら、私がファントムレディになれる機械とか作れない?』
『作れるぞ』
七瀬『そうだよね・・作れるよね』
『えっつつ・・作れるの⁉︎』
アニメのキャラに出てくる発明家キャラの様な白髪に白衣でゴーグルを掛けた老人が
七瀬の祖父で七瀬晴彦である
晴彦『ああ作れるっていうかもう作った所じゃ
お前さんが好き好き言うとったから孫を喜ばせるプレゼントになると思っての・・』
七瀬『そんなゲーム買ってあげた位の感じで
作れる物なの?』
晴彦『普通なら無理じゃが奴のパワードスーツに理由があっての』
七瀬『パワードスーツ?』
確かにファントムレディはパワードスーツを着て戦うスーパーヒーローだ
晴彦『奴のスーツにはわしが昔研究してた技術が使われてる
あの頃のわしの弟子の誰かがその技術を彼女に提供しているのだと思う』
『それでわしにも同じ物が作れるかどうか試してみたくなってのう
まだ完全とは言えないがまぁそこ等の怪人程度なら勝てると思うぞ』
七瀬『怪人に勝てるの⁉︎』
これはチャンスだと確信した・・
一方街中では・・
『生意気な虫ケラ共め‼︎ブラックマスク様にひれ伏しやがれ‼︎』
その声と同時にパトカーが投げ飛ばされる
警察『化け物めっ・・!調子に乗りやがって‼︎』
警察がまた超人犯罪者と戦っていた
超人犯罪者をファントムレディに任せきりだった警察では
超人犯罪者の対策が全く出来ていなかったのだ
警察『⁉︎』『また偽者・・!』『おい邪魔だ‼︎退がれ‼︎』
『お前達偽者がどう頑張ってもな‼︎ファントムレディにはなれない・・』
バンッ‼︎ 警察『⁉︎』
ファントムレディと同じくジェットブーツによって
靴からエネルギーを噴射し、七瀬は空を飛んだ・・!
警察は言葉を失った
ブラックマスク『はっ‼︎ハッタリ女が‼︎』
『空を飛んだら俺を騙せるとでも思ったか⁉︎』
『飛んだ所でこのブラックマスク様に・・・・』
次の瞬間ブラックマスクは一瞬の内に殴られ
10メートル近く吹き飛び、気を失った・・
警察『倒した・・?』『えっまさか本物⁉︎』
わぁあああああああああああああああ‼︎
大歓声の中に七瀬が包まれた
七瀬は驚き、ファントムレディがいつもみていた光景を噛み締める
そして確信する、これならいけると・・
すぐに七瀬は祖父に相談した
晴彦『本格的にファントムレディの代わりをやりたいじゃと⁉︎』
七瀬『うん!今日で確信した‼︎』
『お爺ちゃんのスーツは本物だよ‼︎』『これなら彼女の代わりになれる‼︎』
晴彦『そんな簡単にはいかんと思うが・・』
『わしはファントムレディごっこで
奴と同じ様に空を飛ばせてあげたらお前に喜んで貰えるかと
思うとっただけじゃぞ?』
七瀬『私を喜ばせたいなら手伝ってよ
私はレディさんの代わりに街を守りたいの‼︎』
『分かった分かった!手伝うからならお前は向こうでスーツのトリセツでも読んでなさい』
『今回は基本的な操作方法しか説明できんかったし』
七瀬『分かったありがとうねお爺ちゃん』
七瀬は嬉しそうに説明書を手に取り額縁の前で立ち止まる
自分の事が特集された記事を早速額に飾って眺めているのだ
しかも本物と一緒に写真が載るというファントムレディファンとしては
興奮するしかないくらい感動していた
『完全に浮かれてるわね』
後ろからいきなり声がする
振り向くと七瀬は驚愕した
『えっ貴女・・!』
女は超スピードで七瀬に向かってきて
七瀬は反応する事もできず首を掴まれ壁に叩きつけられた
七瀬『なっ・・何するのよ』
『ファントムレディ・・!』
七瀬の首を絞めているのは本物のファントムレディだった
ー 1話完 ー
作品を読んでくださりありがとうございました!
今作は僕が漫画で描いた話を小説にした物で
10話完結 そして後に二作続く3部作品となります
これからも頑張りますのでよろしくお願いします!