第6話 グループクエストの異端児②
自作のラノベを生成AIを用いてコミック化するチャレンジをしています。
<コミック>
作成中です。
<文章原作>
扉を抜けると、そこには1~4と書かれた4つのドアとスクリーン、次のステージに行くための扉、そしてその前にパネルが置かれている。
~3rdステージ~
それぞれ別のドアに入っていくのだろうか……?
と考えた矢先、ユキオが「とっとと倒すぞ」と言って、奥の4番のドアに向かっていく。
キャメルはウインクしながら申し訳なさそうな顔で、「時間かかったらごめんネ」と言って3番のドアに入る。カナデも相変わらずいつもの様子でクールに2番ドアに向かっていったので、おそらくそうであろう。
私も1番のドアを開けるふりをして、3人がドアに入って行くのを確認してから、今一度スクリーンに表示されたサードステージの条件文を読んでみる。
『4人別々にドアに入り、部屋にいるスライムを倒せ!
スライムを倒すと、色付きの宝石を落とす。
この部屋に戻り各自、宝石の色のパネルをはめろ。
正しい色の組み合わせで扉は開く。』
やはり、予想通り4人別々にドアに入るようだ。そして、ただスライムを倒してこれば良いなら簡単ではないか。
だが、もう3人とも部屋に入っている。時間をつぶしている暇はない、早くスライムを倒してこなければ怪しまれてしまうな。
ふと横のパネルに目をやると、1~4に区分された枠と、赤、青、緑、黄のパネルが置かれている。なるほど、これを正しくはめれば良いわけだ。
私は急いで残された1番のドアに向かった。通り過ぎた他のドアを見るに、一度入るとロックがかかってしまうらしい、スライムを倒すまで出られないのだろう。
ドアを開けて、中を除くとスライムが一匹跳ねている。
速攻で倒して……いやまて、このスライム、めちゃくちゃでかい!
最初の草原で見かけたスライムなら余裕だと思ったが、ゆうにその10倍はあるであろう大きさだ。
そして、この規格外の大きさの割にまだまだ身軽らしく、バインバインと縦横無尽に部屋の中を暴れまわっている。
まともに体当たりされたものなら、10mはふっとばされそうな勢いである。
普通のスライムは1匹しか倒したことないのに、こんなバカでかいスライム、本当に倒せるのか……?
倒せたとしても、他のメンバーよりも著しく時間がかかるのはまずい。
……私はそっとドアを閉めた。
ドアを開けていた間は約1秒。ただでさえ私はこのグループで最もレベルが低いのだ。キャメルが少し手こずりそうなことを言っていたことから察するに、コイツはそれなりに強いのだろう。
私はドアを閉めたままパネルの置かれたところに戻り、ほとんど新品同様のショートーソードを磨きながらみんなを待つことにした。
みんなが戻ってきた後に、一緒にスライムを倒してくれと助けを乞う……わけではない。
5分ほどして、まずユキオが戻ってきた。私が先に着いて待っているのを見て少し驚いた様子をみせる。ふん、見くびられたものだ。
「さすが、早いね!オレが一番乗りだと思ったよ」
「スライム狩るの、得意なんで」
私は得意げに答える。男は「へぇー」と感心したように頷いているが、特に疑問はないようだ。
それから2,3分して、キャメルとカナデがほぼ同時にドアを開けて戻ってくる。
「おまたせ~!二人とも、はやい!」
キャメルが可愛くペコちゃんみたいにベロを出している。
なんだか女性から見てもキュートだ。グループに女性がいたら華やぐ。
私がもしもっと時間がかかって最後に戻ってきても、キャメルと違って無愛想だから皆をイラつかせていたことだろう。
「よし、そろったな!」
ユキオがそう喜んでいるところ、私はわざとゆっくりとした動きで、さもさっきまでスライムを倒していたので汚れてしまったと言わんばかりに、ショートソードの磨きの仕上げにかかる。
その間に3人は、おのおの自分の色のパネルをはめている。
ユキオが赤、キャメルが緑、カナデが青、残っているのは黄色のパネルだ。
磨き上げたショートソードを仕舞った私は、おもむろに残りの黄色のパネルを1番の枠にはめる。
スクリーンには、ピンポーン!という音声とともに、〇が表示され、無事、次のステージへの扉が開いた。
うん、やはり大丈夫だったか。
このゲームでのキーポイントは、スクリーンの条件文から推察するに、正しい番号に正しい色のパネルをはめることだ。決して、巨大スライムを倒すことではない。
確かに、スライムを倒さないと部屋のドアロックが解除されないようであるが、4色のうち3色とそれに紐づけられた番号を知ることができれば、かならずしも最後のスライムを倒す必要はないのだ。
このクエストの脆弱性であろう。
「最後のステージだな。」
「いよいよね!」
ユキオとキャメルの会話とともに、私たちは扉をくぐる。
~ファイナルステージ~
ここが最後のステージらしい。先ほどのステージとは空気が明らかに異なる。
というか、なんだが湿っぽい。鍾乳洞のようになっていて、上からポタポタと水滴が落ちてくる。
うう、ぬめぬめするし、なんだか気持ち悪い……。
横を見ると、ユキオたちが身構えている。
その瞬間。
ドーーーーーン!
上から巨大なタコのモンスターが落ちてきた。
流石にびびったぜ。心臓に悪い。
コイツがラスボスか?
みんなで協力して倒せば良いのだろう。
しかし、ここでとうとう私の戦闘力の低さがばれてしまうな。
まあ、どうせバレてもここまで上手くやってきたんだ。もうクリアできればどうでも良い。
このタコヤロウ、ぶっ殺す!
旧作品名は、「天才詐欺師の女子高生はVRMMOでニューワールドの神になる。」です。
作者Xアカウント:@pinebookjp
※この作品は画像生成AIを使用して制作しています。