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第2話 ようこそ「ユークライン」へ

自作のラノベを生成AIを用いてコミック化するチャレンジをしています。


<コミック>

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


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<文章原作>

最初のフィールドは、開けた原っぱだった。

 潮の香りがするので、近くには海があって、港町などがあるのかもしれない。

 改ためて、非常にリアルな世界である。

 ポツポツと、スライムのようなモンスターが跳ねている。


 近づいてみると、こちらに気がついたようで、ぴょんぴょん跳ねて攻撃しようとしてくる。

 せっかくだ、ちょっと攻撃を受けてみよう。


「ドム!」


 ブルルッ。

 体が振動した、痛みはない。HPが少し減ったようだ。

 これといった武器はないので、素手で2、3発スライムを殴ってみる。


 プシュー。


 スライムが消えた。倒したらしい。

 結構面白いじゃん。でも、レベル上げ面倒だなと思ったところで、さっそくあることを思いついた。


 辺りを見回すと、遠くに人間の姿が見える。他のプレイヤーだろうか。

 私はおもむろに近づいていった。

 武器も防具もない男性プレイヤーだ。声をかけてみよう。


「こんにちは!」


 男はこちらを振り向いて答える。


「こんにちはー」


 意思疎通ができるようだ。なにやら一生懸命スライムを倒している。

 そうだな。コイツを使うか。うーむ、どうするか。このゲームには他のプレイヤーと一緒にモンスターを退治するグループ狩りなるシステムがある。


「今はじめたばかりですか?良かったらグループ組みませんか?」


 グループを組むと、グループの誰かがモンスターを倒せば、人数で割った経験値×110%が手に入る。つまり、グループのメンバーがよっぽど下手ではない限り、グループを組んだ方がお得なのだ。


「いいですよ!」


 男は快諾した。私が女キャラだから、気合いが入っているのだろうか、リアルな鼻息が聞こえてきそうだ。

 スライムを倒すのが面倒だから、コイツに倒してもらいたいというのが私のたっての希望なのだが、私が倒した時の経験値が男に入らなければ不審に思うだろうな。

 とりあえず誘うか。


「じゃあ、グループに誘いますね!」

「よろしく!」


 男はやる気満々だ、コイツもこのゲームを初めて間もないんだろうな。グループ狩りのルールを知らないのであれば、うまくこき使えるかもしれない。


「グループで狩るのは初めてですか?」

「ああ、初めてだよ。一度やってみたかったんだよ」

「私も初めてです!」


 うん、やっぱり初心者だ。

 グループ狩りは初めてとなると、こちらの都合の良いように嘘をついてもいいんだが……。

 あんまりあれこれ言うと、怪しまれてしまう。


「よし、さっそく倒すか」


 男がスライムを素手で殴っている。


 ポシュン、と音を立ててスライムが消滅する。


『経験値11を手に入れた』


 おお、私が何もしなくても経験値が入った。


「あれ?グループ組んだのに、私の方には経験値入らないんですね」

「ん?オレはさっきより少ないけど経験値入ったぞ?」

「あっ、そういえば、前からゲームしてる友人が、グループ解散したらグループメンバーが倒したモンスターの経験値が入るって言ってました」

「へぇー、そうなのか。楽しみだな」

「楽しみですね!

 それじゃ、私は向こうで狩ってきますね!」


 そう、まさか自分と同じ立場の初心者が、自分を騙そうと思っているなどつゆとも思わないだろう。

 スタコラサッサ……と。

 よし、これで男の死角に入って、ゆっくりしてよう。


 ……3時間後。


 岩場から男の方を覗くと、まだ必死にスライムを狩っている。(アイツ、まじでバカだな)

 その間、私は突っ立ているだけでレベル1からレベル6にアップしていた。

 まあ、序盤はこれくらいあれば問題ないだろう。

 ここで逃げても良いんだが……。


 面白いからもうちょっと遊ぶか。

 男のところに近づいていく。


「いやぁー、疲れましたね!」

「おつかれ!」


 男は良い仕事をしたといった感じで、ひたいの汗を拭っている。そりゃそうだ、3時間も休みなくひたすらスライムを殴っているのはさぞ疲れるであろう。


「そろそろグループ解散しますか」

「そうだな。結構狩ったから楽しみだわ」


『グループを解散しました』


……。


 どれだけ経験値が入ってくるか、もう待ちきれないといった風にソワソワとしていた男だったが、しばらくしても何の変化も起きない様子に、さすがに眉をしかめ始めた。


「あれ?経験値入んねえぞ」

「……本当ですね」


 2人の間に不穏な空気が流れ始める。

 面白くなってきた。

 男はしばらくしてハッと何かに気づいたのか、訝しそうな目でこちらを見つめる。

 きた。

 その瞬間、私は苦虫を噛みつぶしたような顔をして、わざとらしく叫んだ。


「くっそ! アイツか」

「アイツ?」


 男は急に怒りを露にする私を見て、あっけにとられている。私に向けそうになっていた疑念の矢が、行き先をなくして宙に浮かんでいるように見えた。


「向こうで、もう1人グループに誘ったんですよ」

「えっ、そうなの?」

「はい、それで、狩場がなくなっちゃったから、私は他のサーバーに移動してたんです」

「……もしかして、俺たちが頑張ってスライムを狩ってる間、ソイツはずっとサボってたのか!」

「たぶんそうですね。私は、他のサーバーにいたから、グループに経験値が入らなかったのね。同じサーバーじゃないとダメみたい」


 男は、さっきまで私に向けていた疑念の矢は方向転換して矛先を変えたようで、新しく現れた“ソイツ”に対する怒りで満ち溢れている。


「ソイツにガツンと言ってやろうじゃねえか。どこだ? ソイツは?」

「……もういなくなっちゃた」

「はぁー。やられたな。気づかなくて悪かったな」

「ううん、いいんです。私もちゃんと見てなかったし……。

 それじゃあ、また機会があったらよろしくお願いしますね」


 そう言って私は男から離れ、草原に等間隔に置かれている看板に従い港町に向かった。


 その間、私は先ほどの出来事を思い返していた。

 いやー、それにしても、あの男がこちらの方を怪しんだ顔で見た瞬間、面白かったな。

 今まで仲間だと思っていたのに、私に裏切られたのではないかとの疑念が浮かんだ顔、ゲームとはいえ本当にリアルだ。そして、その後に他に犯人がいるとわかった後の安堵の表情ったら。

 人間は一度信用して協力した相手は、なかなか裏切れないようにできているのだ。なぜなら、最初に感じたであろう、「この人は信用できる」という自分の直感を疑うことになるから。

 しまいには「悪かった」と私に謝ってくる始末だから笑ってしまう。

 本当は他に犯人などいないのに。


 この「ニューワールド」思った通りなかなか面白いゲームだ。

 もっとも、私の楽しみ方は他のプレイヤーとは少し違うかもしれないけどね。


 もっと人が多いところに行こう。とりあえずは、港町、リプールだ。

旧作品名は、「天才詐欺師の女子高生はVRMMOでニューワールドの神になる。」です。


作者Xアカウント:@pinebookjp

※この作品は画像生成AIを使用して制作しています。

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