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第13話 不思議の森でのグループ狩りは無限ループ!?

自作のラノベを生成AIを用いてコミック化するチャレンジをしています。


※コミックと原作で、一部地名や固有名詞が異なっています

「ニューワールド」(原作版)→「ユークライン」(コミック版)など

<コミック>


制作中です。


<文章原作>


 1日の時間は、どんな人でも24時間である。

 お金持ちでも、貧しい人でも、男でも女でも。

 インチキ神様が作った現実世界では珍しく、時間は誰にとっても平等だ。


 でも、私が手に入れたイタチの指輪を装備すれば、モンスターを倒した時の経験値は3倍になる。つまり、狩りの時間は1/3に短縮される。

 平等に与えられている時間を効率よく使うことができるというのは、何よりも増して価値のあることなのである。


 とりあえず、レベル15になるまでモンスターを自力で倒そうと考えた私は、現在ログインしているフレンドを確認する。

 ◎ キャメル

 ◎ カナデ


 よし、キャメルとカナデがオンラインだ。フレンドチャットで誘ってみる。


「一緒にグループ狩りしない?」


 すぐにキャメルが返事をくれる。


「いいよー!今から不思議の森に行こうと思ってたところ!」

「不思議の森ってどこだっけ?」

「リプールから北に5分くらいは知ったら着くよ!」

「分かった!ありがとう。今から行くね!

 カナデもよかったらおいでよ」

「……分かった」


 キャメルの言う通り、リプールを出て、スライムを避けながら北に5分ほど進むと、鬱蒼と木々が生い茂る森が見えてくる。

 森の前には、看板が立っていた。


『ここから、不思議の森。

 モンスターの経験値は2倍だが、果たして先に進めるかな?』


 ほう。経験値2倍なんて、最高の狩場ではないか。それに私はイタチの指輪を装備しているから、経験値は6倍というとてつもない効率の良さだ。

 しかし、不思議の森というだけあって、何か仕掛けがあるようだ、一筋縄ではいかないのだろう。

 キャメルはもう入ってるかなと思ったところ、キャメルからチャットがきた。


「あっ、2人ともまだ中に入らないでね!ワープしちゃうから。

 もうすぐ着くよ!」


 ワープ系か……、と思ったところ、すぐにキャメルとカナデが来て合流した。

 2人ともしっかりとウッドシールドを装備している。あの一緒にグルクエをした時から、また一段と強くなっているようである。


「レナも、カエデも久しぶり!また会えて嬉しい!」

「うん。私も嬉しいよ。」

「……久しぶり」

「ふふ。じゃあグループに誘うね」


『キャメルのグループに招待されました。』

 加入しますか?

 →はい


「キャメルは、ここで狩りをしたことあるの?」

「そうそう、経験値2倍っていうから、一回入ってみたんだけどね。

 最初のフロアは普通だったんだけど、途中で道が分かれてて、先に進むといつの間にかこの入り口に戻っちゃったの。

 それで怖くなって、諦めちゃった」

「なるほどねー。それは不思議の森だ」

「レナちゃんがいたら、何とかしてくれるんじゃないかと思って!」

「はは。とりあえず入ってみよっか」

「そうだね!」

「……うん」


 木々で生い茂った森に入ってみると、一本道になっていて、しばらくまっすぐ進むと、開けた空間が見えた。

 そこには、玉ねぎに手足が生えたようなモンスターが、3体待ち構えている。

 キャメルが先頭に立って飛び込んでいく。


「私、真ん中行くね!」

「左の倒す!」

「……右」


 ……。


「やったわ!」

「そんなに強くないね、コイツら」


 1人1体の玉ねぎヤロウをそれぞれ担当し、無事全滅させる。1人でこの森に入っていたら、少々大変だっただろうが、3人でグループを組んでいるだけあって、まだまだ余裕がある。

 この玉ねぎヤロウもそんなに強く無いわりに、経験値は2倍なので美味しい狩場だ。


「でも、ここからなのよ」


 キャメルが深刻そうにつぶやく。

 玉ねぎヤロウに気をとられて気づかなかったが、開けたちょっとした広場のような空間の先の道は4つに別れており、それぞれ1,2,3,4と看板が立てられている。


「ここから?」

「うん。この先抜けたら、いつの間にか元の入り口のところにワープして戻っちゃったのよ」

「えぇー!

 じゃあ、4つのうちどこかが正解ってことかな?

 キャメルは、何番に進んだの?」

「えっ。見てなかった」

「……バカ」

「カナデ、そんなこと言わないでよ~」


 やはり、4つの道のうち、どこかが正解、もしくは、どこかが不正解なのだろう。

 しかし、これだけでは流石に何も分からないな。1番から順番に潰していくのが正攻法か……。


「とりあえず、1番に行ってみる?」

「そうだね!」

「……うん」


 1番の看板が立てられた道を進んでみると、どんどん道は続く。しばらくして、また開けた空間に出た。

 そこには、また玉ねぎヤロウ。今回は8体だ。


「やった!正解みたいね。

 私が手前の3体倒すから、レナはそっちの3体、カナデは向こうにいる2体をお願い!」

「らじゃ!」

「……らじゃ」


……。


「ふぅ。ちょっとは手ごたえあったわね」

「……レベル上がった」

「カナデ、おめでとう!」


 私は3体の玉ねぎヤロウを倒したが、少々時間がかかるがまだまだイケそうだ。やっぱり、経験値がたくさん貰えるからやる気が出る。

 先を見ると、再び最初と同じように1,2,3,4と4つの看板と分かれ道が見える。


「また4つの分かれ道だ」

「次は2かな。レナ、どう思う?」

「普通に考えたらそうよね」


 うん、普通に考えたらそうだ。

 1の次は2、2の次は3。数字は1,2,3,4と下から数えるものだ。幼稚園児でも分かる。

 その他としては、完全なランダムで正解が決まるか、他の何らかの規則性に従って正解が決まるかだが……。

 他の何らかの規則性で正解の番号が決定される場合、何か手掛かりとなるものがあるのが普通だ。しかし、この空間には、それぞれの道に置かれた番号のついた看板のみ。それ以外はなんら手掛かりとなりそうなものはない。

 何か、変数は……。いや、あった。そういえば、最初のフロアでは玉ねぎヤロウは3体、今回は8体だったな。これが変数といえば変数か。

 3体の場合は、1番が正解だった。1人1体を担当したから正解は1番か?

 じゃあ、8体の場合は?

 3,3,2で答えは分かれる。

 ……決定打に欠けるな。


「とりあえず2番行ってみよう」


 若干の不安な気持ちも入り混じりつつ、2番の道を進んだ。

 すると……。


 ヒュウン!


「わあぁ!」

「ここは……?」

「……入口」

「も~!うそ~!不正解?」


 嫌な予感は当たった。私たちは、入り口に戻ってきてしまっていた。

 カナデが何か驚いている。


「カナデ、どうしたの?」

「……レベルが戻ってる」

「うそっ!?ホントだ、獲得経験値が減ってる~!」


 なんと、ただ入り口に戻っただけでなく、獲得した経験値まで没収されてしまうシステムらしい。


「も~!これじゃ、正解の番号が分からないと、いくら倒したって意味ないじゃない!

 レナ、どうする?」

「もう一回行ってみよう。

 何か分かったかも」

「ホント!?

 じゃあ、もう一回行くわよ~!」

「……うん」


 私たちは、もう一度不思議の森の中に入って行く。

 今度は、最初のフロアに玉ねぎヤロウが15体もいる。


「結構多いわね~!

 1人5体倒しましょ!」


 ……。


「よしっ。片付いたわ」

「……レベル上がった」

「おめでと。2回目ね」

「レナ、また1番行ってみる?」

「うーん。ちょっと待って」


 確かに、さっきは1番が正解だった。でも、今回も1が正解だとは限らない……と思う。

 もし、いつも決まった番号の順番が正解なら、円周率の小数点以下のように、14159……と無限に数字の順番を覚えていかないければならない。そうすると、いつかは暗記の限界がきて失敗し、すべての経験値が失われてしまうから、ゲームダンジョンのシステムとしては考えにくい。

 今回の変数は、15体。3で割って1人5体を担当した。しかし、もちろん5番と書かれた看板はない。

 だとすると、考えられる規則性は……。


「2番に行ってみよう」

「2番?

 分かった。レナがそう言うなら。カナデは?」

「……2番に行く」

「ふふっ。カナデもレナのこと好きね。

 それじゃ決定ね!」


 2番の道に向かって進む。果たして、その先は……!?

旧作品名は、「天才詐欺師の女子高生はVRMMOでニューワールドの神になる。」です。


作者Xアカウント:@pinebookjp

※この作品は画像生成AIを使用して制作しています。

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