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勇者ご令嬢(女神ディスティニア)(世界識別名称レムリア)

平行線の世界R2

作者: リィズ・ブランディシュカ




 平行線の世界R2



 ステラは、ある嵐の夜に学校に忍び込んだ。

 そこで正気を失ってしまった彼女は、ツヴァンに依存することになる。


 ツヴァンは、そんなステラを支えるが。

 彼女達の道は交わらない。


 だからどんどん、物語は悲劇へと加速していく。


 ステラは、優しい幻想の世界にいるが。


 世界は厳しい。


 だから多くの友人たちが倒れていった。


 そして、幻想という名の狂気に蝕まれていったステラとツヴァンは、

 とうとう袋小路の壁へと行きあたる。


 ツヴァンは、かつて相棒だったその少女を。


 好いていた女の面影があるその少女を置いていくことを選択。


 1人で果てることを選んだ。


 ステラは、そんな彼に寄り添うことを選んだ。


 困っている幼馴染を一人にしたくないという、その一心で。


 歪んだ世界の中、心の中心だけまっすぐにしながら。


 光はある。

 けれど闇が深すぎた。


「あなたたちの物語はハッピーエンドは存在しない。ただ少しの救いが与えられるだけ」


 不幸に行きつくとしても。

 悲劇に見舞われるとしても。


 彼女は前へ進むことを選択した。


 いびつは進み方であったとしても。


「星の形は、歪んだ。星の光はかすれていった」


「誰の目にも届かない」


「ただ、光の名残で。ほんの少し、すぐに消えるだけの温もりを生み出しただけ」


 舞台の主役となった彼女と彼。


 2人の世界はやはり交わらない。


 永遠に。


 彼らの人生が終わるまで。



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