痛い話がニガテな方は、お読みにならないでください。あと、血も出ます。
人生の崖っぷちから飛び出して、順調(?)に落下しているソウ マチです☆ 遥か下にある海面に叩きつけられるのは時間の問題でございます。ww
人生の坂を転がり落ちるスピードも速いですけれど、わたしのエッセイもランキングを転がり落ちるのが速いです。他の方は残っているのに、わたしだけアッという間にランキング外になる。これって、なんなのでしょうね?
そういうわけで日間ランキングは見ますけれど、週間や月間はほとんど見ません。だって名前がないから。さきほど何を思ったのか、ふと月間ランキングを見ました。やはり上位に名前はない。はせさんとかコロンさんはすげぇよな~! ずうっと名前が載ってるもん! うらやましぃ~!
そう思いながらスクロールすると、わたしの名前があった! やったぁ~! いつの間にか月間ランキングに食い込んでたんだ~! ウキウキしながら見ていたのですけれど、だんだん途中から怖くなった。だって次からつぎへとソウ マチという名前が出てくる。どうなってんだ? なにが起こってるんだ? 多すぎて怖い!!
結局エッセイの月間100位までで、わたしのエッセイが22本(!!)ランクインしておりました。5本に1本がわたし……。嬉しいのですけれど、こうなったら読者さまに対する新手の嫌がらせですね……。アホほど名前が出てくる……。ご覧になっていて鬱陶しいと思います。申し訳ありません。でもこうして書いているエッセイがお仕事につながらないかと私も必死なのです! 鬱陶しいとは思いますけれど、お許しください! そしてお知り合いに編集様がいらっしゃったら、ぜひご紹介ください!! 書籍化を強く希望しております!
毎日まいにちエッセイを書いていますけれど、唯一書いていないジャンルがあります。そのジャンルなら無尽蔵にネタはあるのですけれど、書いてもいいものかずっと迷っていました。今日はそのジャンルを書きます。そのジャンルとは「痛いジャンル」でございます。苦手な方はブラウザバックをお願いします。ちなみにわたしは痛いお話がニガテです。わたしが読者なら間違いなくブラバします。
痛いお話には2種類あります。
物理的にイタイお話と、精神的にイタイお話です。精神的にイタかったお話は、書くとわたしがマジで凹むので今日はやめておきます。どっちもイタイが、物理的なほうがマシです。
ずうっとセレヴだったわたしは一度目の離婚をしてビンボーになった時、お料理で苦労しました。それまでほとんど外食をしていたからです。お料理の作り方がわからない……。けれど外食するお金はありませんから、自分で作らないと。
使い始めて感動したのは「ピーラー」でした。この辺でイタイ気配を察した方は、正解です☆ まだ間に合いますから、イタイとか流血がニガテな方はそっと画面を閉じてください。
もうニガテな方はいらっしゃいませんか? 大丈夫ですか? 痛くて生々しいお話ですよ? 続けますよ?
ピーラーはお野菜の皮をむく道具です。人参やお芋の皮がおもしろいようにキレイにむける! 新しい道具を知ったわたしはウキウキしながらピーラーを使っていました♪ なんならピーラーを使うために食材を選んでお料理をしていたくらいです♪ おもしろい♪ おもしろい♪
ある日、急にセロリが食べたくなりました。皆さんはセロリ、お好きですか? わたしは普段はそれほどでもないのですけれど、時々すごく食べたくなります。食べたときは満足ですけれど、後が大変ですよね。セロリって10年くらい履き続けたクツのニオイがしません? 剥いたセロリの皮が犯人だとわかるまでは、毎回「わたしのクツ、くさいの??」そう思ってクツをクンクンしていました。もちろんクサくないですよ!!
大きなセロリを買ってきて、葉っぱをむしり取ります。葉っぱは捨てる方もいらっしゃいますけれど、ゴマ油とダシで炒め物にすると美味しいですよ♪ 葉っぱを取ったクキの皮を剥こう! ここでピーラー様のご登場です! 根元の太い部分からシュッシュッっと勢いよく剥いてゆきます♪ ほんとにピーラーは素晴らしいなあ! 包丁だとこんなに上手に剥けないよ! ご機嫌さんで細い部分も剥いてゆきます♪
シュッシュッ……ぴょんっ!
一瞬、何が飛んだのかわかりませんでした。飛んだのはわたしの「肉」でした。小指の肉がピーラーで削がれて宙を飛んだのです! えっ!?と思って小指を見ると、ぶわわわわと血が噴き出した!!
ソウ:きゃあああああああああああ!!!!!!
ヤバイ! ビンボーだから病院へ行くお金なんてないよ! あわてたわたしはセロリを放り出して(ちなみにこの後、血を洗い流したセロリは美味しくいただきました♪)肉片を拾いました。大きさは1㎝✖1cmくらいだったかなぁ? わりとボリューミィな質感でした。 それを拾って傷口へ貼ろうとした。今ならまだ間に合うはず! ところが出血がひどすぎて貼っても貼っても血で流れ落ちてしまいます! 何とかしないと!! わたしはラップに肉片をくるむと、ケガした左手をタオルでグルグル巻きにして自転車に飛び乗りました! 急げ! 急がないと肉がくっつかなくなる! ダッシュで自転車を漕いだので、傷に悪かったようです。到着したらタオルが真っ赤になっていました。このままではお店に入れない! わたしはバッグからありったけのティッシュを取り出すと、小指にあてました。固定する輪ゴムがほしいが、そんなの持ってない。仕方なく右手で押さえたままお店へ入ります。
そのお店は昔からある薬局でした。店先にゾウさんのサトちゃん人形が置いてあるような、昭和な薬局。入口には安売りのトイレットペーパーが並んでいて、お店の奥は住居部分です。ほこりっぽいお店に入ると、ピンポ~ンと来客を知らせるチャイムが鳴りました。そして顔色のわるい高齢のご婦人が、メンドクサそうに奥から出てきた。もちろん白衣なんてお召しでありません。おもいっきり普段着です。
ソウ:すみません。傷に貼るイカのお刺身みたいな絆創膏をください。
婦人:イカの刺身??
ソウ:普通の絆創膏じゃなくて、傷が治るまでずうっと貼っておくタイプの……。
婦人:ああ、あれね。
無表情なご婦人はサンダルをはいてお店へ降りると、しばらくガサガサして小さな箱を持ってきました。すみません、ティッシュが血で真っ赤になって滴り落ちそうなので早めにお願いしたいです……。
老眼で見えないのか目をすがめて値札を見るご婦人。やっと値段がわかったのでお財布を出そうとするが、出す手がない……! 右手を離したら、血が床に落ちてしまう! しばらく考えたわたしは、右手で左手を押さえたままゴソゴソとカバンを探りました。そしてハンカチで左手をグルグル巻きにした。ご婦人は何事かと見ています。ハンカチが真っ赤に染まる前にダッシュで支払いをすませる。お金と引き替えに絆創膏を手にいれたわたしは、途方に暮れました。右手しか使えませんけど、どうやって絆創膏を貼るの??
わたしは困った顔をして、無言でご婦人を見つめました。貼って……もらえませんか……? 意味を察したご婦人は、とんでもないという顔で眉を吊り上げました。そうですよね。血液感染なんてしたら一大事ですものね。わたしはそういう病気は持っていませんけれど、わかりませんものね……(涙)。
肩を落として店を出て、お店の前で立ったままソッコー箱を開けます! とにかく早くしないと!! 血が落ちる左手と右手を使って苦労して絆創膏を取り出して、ラップにくるんだ肉片を取り出します。血が止まらないのでお高い絆創膏を何枚がムダにしましたけれど、何とか肉を元の場所に置いて、上から絆創膏を貼ることに成功しました! あとは傷が塞がるまでこのまま放置!!
そのまま2週間ほど待ちました。もういいんじゃないだろうか? 腐っているようには見えないし、お肉は元の場所にくっついたんじゃなかろうか? 念のために数日ようすを見てみましたけれど、変化はありません。もうくっついたに違いない! やっと絆創膏を剥がせるぜ!
ドキドキしながら絆創膏を剥がそうとすると、ピッタリくっついて剝がれません。さすがお高い絆創膏だけあるわ! ふつうのヤツならすぐ剥げるのに、コレはしっかりしてるわ! 感心しながら力いっぱい引っぺがしました! そして傷跡を見ると…………、
一瞬、白い骨が見えました(!!)そしてぶわわわわ!!と凄い勢いで真っ赤な血が噴きだした!! せっかく付きかけていた肉を、絆創膏ごと引っぺがしてしまった!!
ソウ:きゃあああああああああああ!!!!!!
あわてて傷口へ肉片を貼ろうとしましたが、かつてわたしの一部分だったそれは絆創膏と一体化していました! いつの間にかわたしじゃなくて、絆創膏の一部になっていた! 貼る肉がない!! 景気よく流れる血はそのままに、わたしはため息をつきます。仕方ない。数グラムのダイエットに成功したと思ってあきらめよう……。
そして血が止まるのを待って、新しい絆創膏を貼りました。さすがに懲りたので、この後は1か月くらいそのまま放置しておきました。次に絆創膏を剥いだらちゃんと傷はふさがっていましたけれど、いまだに小指は少し肉が少ないままです。ww
そして数年後、知り合いがカッターで小指をスッパリ切りました。流れる血の間から見えた傷口は、わたしがやらかしたのと同じ1cmくらいの長さ、でもカッターなので肉はちゃんと付いていますし、流れている血も大した量じゃない。この程度ならぜんぜん平気! わたしはテキパキと応急処置をして彼に尋ねました。
ソウ:大丈夫だと思うけれど、心配なら病院へ行っておいたら?
知人:……はい……。
そして彼は13針(!!)も縫ってもらいました! あの程度の傷で13針!? じゃあわたしの傷だったらもっと縫ってたのか!? ビンボーだから絆創膏で治したけど、もしかしてあれは大怪我だったのか!?
こういう話がアホほどあります。もしお好きな方がいらっしゃいましたら、ぜひリクエストください♪
それではみなさま、ピーラーをお使いになるときはどうぞ横にイカのお刺身みたいな絆創膏をご用意して、お料理なさってくださいね♪(← 根本的に間違っている。そもそもケガをしてはいけない)