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前編


サウザント男爵家、私の生家である。

しかし男爵とは名ばかりの底辺貴族でマジで貧乏です。もう他の貴族が見たら、貴族を名乗るのがおこがましいと怒られるくらい貧乏です。

理由は父の借金です、父は絶望的に商才がなく領民も次々と他の地へ移り住んでしまい結果として不毛な地とボロい屋敷と領を守る私兵が残った。


もう私兵以外は何もかも失い、我が家は処分されるのではと私は心配していました。

しかし父は先祖が王から賜った男爵の位を自分の代で無くすことに物凄く抵抗があったようだ。

父もご先祖様くらい腕の立つ武人なら良かったのに、武術もパッとせず性格も優柔不断で頼りない。

商売も上手く行かないし、本当にどうしようもない。

サウザントは風前の灯火だ。


そんな時、男爵家にある依頼が舞い込んだ。

それは現在大きな勢力を誇る大商会、トリアーノ商会からの依頼だ。

何でも跡継ぎに武術とマナーを教えてほしいという事で、教育係として私に白羽の矢が立ったのだ。

父は武術はダメダメである。私の方が父よりも強いくらいだ、それくらい父は弱い。

常々、私が男なら良かったのにと両親には言われていた。何でも軍神と言われていた曾祖父に私が似ているようだ。

肖像画を見ると、確かにキリッとした目が似てるし髪や瞳の色もくすみのある金髪とアイスブルーの目が絵の曾祖父にそっくりだ。


父は商会から教育係を請け負う代わりにそれなりの金額をもらい何とか没落を免れようと躍起になっていた。

「ジャクリーヌ!頼む、後生だ!男爵家を我が代で潰したくないんだ!子孫に男爵家を取り潰しにした男として名を刻まれるなんて…嫌だ!」

「本当に、プライドだけは一丁前ですね。お父様」

「武術もマナーもお前なら申し分ない、跡継ぎに教育を施すくらい容易いだろう?」

「そんな簡単ではありませんよ、相手方がどういう方かわかりませんし…女から武術を習いたいと思わないかもしれないですし」

「けど、ジャクリーヌの方が私より強いからね。それに心配せずとも了承は得ているよ、明日から3年間貴族の学園に入学する前に色々と教えてほいしいそうだ」

なるほどね、貴族の行く学園に入りたいのか。

という事は今は12歳ぐらいか、学園の入学は15歳になる年からだから。

私より6歳も下の子なんだね、私本当に教えられるかな。


不安な気持ちで私はトリアーノ商会の後継ぎである

ウィリー・トリアーノが待つ屋敷へと行くことになったのです。


着いてみたらびっくり、もう本当に豪華で広くて貴族みたいな屋敷だ、成金ぽいのかと思ったらそうでもなくてとても品が良い。

清潔で侍女や執事の作法も素晴らしく行き届いている。私なんかじゃなくても別の良い講師を雇えそうだけどなと思った。

けど本人に会って納得した、これまで数々の講師が匙を投げただろうと容易に想像できた。


「何だお前、みすぼらしいな。本当に貴族か?」

ウィリー少年はぽっちゃりした見た目で、目つきは悪く愛想が良いとは言えない子供だった。

それに口が悪く横柄だ。

「えぇ、ウィリー坊ちゃま。私ジャクリーヌ・サウザントと申します」

と貴族令嬢としての姿勢を崩さずに答えた。

「ふん、どうせ他の無能と同じなのだろう。俺に構うな」

と、彼は私を部屋から締め出してしまった。その様子を見た侍女はオロオロしていた。

「も、申し訳ございません!坊ちゃまは数年前に奥様を亡くされてからあのようになられてしまって」

「そう…それは可哀想に」

寂しいのだろうか、彼なりの葛藤もあるのだろう。

「子供のすることですから、気にしておりませんよ。お部屋に案内してくださるかしら」

「かしこまりました」


私は部屋に案内された、質素だが素敵な部屋だ。

日当たりもよく、家具もアンティークで品の良い物だ。カーテンも洗いたてなのか部屋からは石鹸の清潔な匂いがする。

「素敵な部屋ね、ありがとう」

「いえ、何かありましたら何なりとお申し付け下さいませ」

と侍女は部屋を出ていく。私は荷解きをしてこれからの教育プランを考えた。

ゆくゆくは学校へ行くのだから、時間通りにスケジュールを組んで確りと学習をしてもらうためマナーと武術をするにあたり体力を測る事にした。


「ウィリー坊ちゃま?ジャクリーヌです」

「何だ?」

ドアを開けてウィリーの嫌そうな顔を見てイラッとしたが抑える。

「本日はウィリー坊ちゃまの体力測定を行います。どの程度体力があるのか把握しておきたいのです」

「そんな面倒なことするか、武術など必要ない」

「あら、貴族の殿方でもそんな弱腰ではありませんよ?ウィリー坊ちゃま、それに少しは日に当たり体を動かしましょう。座学は大変優秀だと伺っておりますので、武術も会得できれば他の貴族にも引けを取る事はなくなりますよ、さぁ参りましょう」

「嫌だ」

ドアを閉められた、まずは心を開いてもらわないと駄目そうだな。


それから私は屋敷の人達に坊ちゃまの好きなことや、苦手なこと色んな事を聞いて回った。

毎日坊ちゃまの部屋に行き扉越しに会話をしたりしてるうちに部屋に入れてくれるようになり会話らしい会話が出来るようになった。

「坊ちゃまは本当に賢いのですね、もう他国の言語を習得してらっしゃるのですか?」

「商売にはかかせないと父が言うのでな」

「それで努力できるのはよいことです」

「別に、お前こそ他国の言語を学んではどうだ?貴族なのに話せないのか?」

「…私は苦手ですので」

「馬鹿なんだな、お前」

抑えろ私、相手は子供だ。ウィリー坊ちゃまは私に慣れてきたけど相変わらず口は達者だ。

「その様な口の聞き方では貴族社会では足元を救われますよ」

「ハッ、それぐらいの分別はつくさ。ジャクリーヌにおべっかを使っても得をしないから必要ないだけだ」

マジでムカつくなコイツ。

「あら、けど賢いウィリー坊ちゃまでも私には武術では敵わないでしょう?」

とニコリと笑ってみる、ウィリー坊ちゃまは

「お前なんぞに負けるか」

と小馬鹿にしてきたが、私はチャンスだと思い

「なら試してみましょうか?」

と煽ってみた、流石お子ちゃま。まんまと挑発に乗り私はウィリー坊ちゃまをことごとく負かした。

ちょっと泣いてたかもしれないが、知らんぷりをした。

「うぅ」

「諦めますか?」

「煩い!これからだ!馬鹿っ!」

元々負けん気の強いウィリー様は、私に一生懸命向かってくる。


ようやく武術の稽古に励めるようになった。3ヶ月…長かったなぁ。


そうしてぽっちゃりした体型だったウィリー坊ちゃまはどんどん細身になり、体を動かし代謝も良くなり早寝早起きと規則正しい生活を送らせると、肌も髪もツヤツヤしてきて出会ったばかりの一年前とは別人になった。

元は良かったのだとつくづく思う、以前絵姿で見た亡きトリアーノ婦人にそっくりな美しい顔立ちだ。

日の下で輝くプラチナブロンドに、エメラルドの様に深みのある緑の瞳は母親譲りなんだと直ぐにわかる。

将来モテるだろうな、性格には問題があるが。


何にせよ子供の成長は早いものだ、一年でこんなに変わるのだから。

ウィリー坊ちゃまは、それからマナーと武術を真面目にやるようになった。

座学は既に学園で学ぶことを一通り終えられていて、今は私ではさっぱりわからない事を勉強している。

あの大商会トリアーノ商会の後継ぎだもんね、大変だなぁ。まだ子供なのに。

私なんか貴族令嬢の癖にウィリー坊ちゃま程努力してなかったしなぁ。


私もウィリー坊ちゃまを見習い、令嬢らしく少しは見た目を気にしようと努力してみる事にした。

講師役が終われば私にも縁談が来るかもしれないし、少しは頑張らなきゃと思った。


「お前、最近色気づいてきたな」

と、ある日坊ちゃまに言われた。

「何がですか?」

「前は化粧や髪型なんかそんなに気にしてなかっただろう?」

「ははは、そうですね。恥ずかしながら坊ちゃまの頑張りを見ていると私も貴族令嬢として努力が足りなかったと思いまして」

「どうせ行き遅れるのだから今更気にしてどうする」

確か行き遅れてるけど!言い方酷い。

「後2年もすれば私も領地に戻り縁談の話がある可能性がありますよ」

「ハッ」

と馬鹿にした顔で笑う顔が腹立つ、今に見てろ。


それからまた一年たち、ウィリー坊ちゃまは14歳になっていた。

あと一年で私もお役御免だ、ウィリー坊ちゃまは思春期に入られたようで「坊ちゃま」と呼ぶと嫌がるようになった。

「ウィリー坊ちゃま」

「だから、坊ちゃまは止めろ」

「失礼しました、ウィリー様。マナーも完璧になりましたのでお父様から一緒に伯爵家のパーティに同行するようお誘いがありました」

「…お前は来るのか?」

「いえ、私は行きませんよ」

「なんだ、そうか」

「はい、その日はバーティア子爵様のご子息との顔合わせがあるので」

「は?」

「何でもあちらのご子息が私に会いたいらしくて」

「ほぉ?」

「上手く行けば縁談話もできるのでしょうが、会ってみないと何とも言えませんね」

「…」

ウィリー様はギロッと私を睨んで

「行くな!行っても頭の悪さを晒すだけだろう、お前のような筋肉バカ相手では子爵が可哀想だ」

「そこまで言わなくても…それに、あちらの方が爵位も上ですからお断りできませんよ。」

「ったく、これだから貴族社会ってやつは…」

とブツクサ文句を言っている。仕方ないじゃないですか、一応貧乏でも貴族の端くれなんですから。


当日、私はトリアーノ商会で講師として稼いだ金をつぎ込んで貴族令嬢らしく着飾ってみた。

私のくすんだ金髪にアイスブルーの目に合うよう、光沢を抑えた青いドレスを選んだ。

髪には真珠の髪飾りを差し込んだ、ウィリー様のお父様から頂いた真珠のネックレスに合わせた。

上品にしたくて大人っぽくし過ぎたかなとメイク後に姿見の前で何度も確認した。

侍女の方は絶賛してくれたし、屋敷の皆から太鼓判を押してもらい私は少し安心した。

これまで貧乏だったので社交にも顔を出さずにいたためあまり自信がなかったからだ。


「ウィリー様」

今日は昼から出かけて戻りは夜になる予定なので、一応授業は明日もお休みだとウィリー様に告げるため部屋を訪れた。

数回のノックで顔を出したウィリー様は固まっていた。

「なっ…おまっ…っ!何だその胸元は!」

まるで百面相をして、赤くなったり青くなったり怒ったり慌てたりと急に騒がしくなった。

「このネックレスですか?ウィリー様のお父上から頂いた真珠のネックレスです、合わせて髪飾りも真珠にしたんですよ」

「違う!何故肩が出ている!胸も空きすぎだ!」

「しかし、これが今の流行らしいですよ確かに動きづらいですよね、胸元も気をつけますよ」

「駄目だ駄目だ!!馬鹿か、お前には似合わない!おい、誰かいるか!ショールをもってこい!!」

とウィリー様はガンギレな様子で侍女にショールを持ってこさせた。

白くてとても肌触りの良いショールを私の胸元を隠すようにウィリー様は被せた。

「これはやるから、絶対に隠せ!いいな?!」

「せっかく頂いた真珠が隠れますよ」

「いいから!!」

「わかりましたよ」

ウィリー様は血反吐を吐くような声で私に言うと頷くしかなかった。

「…どうしても行くのか?」

「そうですね、迎えの馬車も昼頃には来られるようですし」

「行かなくてもいいだろ、わざわざ、そんなにめかしこんで馬鹿なのか?行き遅れだから必死なんだな」

「私も20歳になりますからね、そりゃ慌てますよ」

一々ムカつく事を言うウィリー様に、私はキレないよう我慢する。まぁだいぶ慣れたけど。

「それに、サウザント領は私だけしか後継ぎがいないので婿入してくれる方がいれば選んでられないんですよ、これも貴族の勤めです」

「本当に貴族のルールとやらは生産性がなく下らないな、あんな不毛の地誰も欲しがらないだろう」

生まれ故郷をとやかく言われるのは腹立たしいが、ウィリー様はきっと分からないだろう。

サウザント領は隣国に近い、言わば盾なのだ。

サウザントの私兵を養うため私はここで講師をしているのだ、父も資金繰りに奔走している。頼りないけどね。

兵士も領民がいなくなり、農業のことなんか素人なのにそれでも国のためと自身で畑を耕し狩りをしたりしながら暮らしている。本当に申し訳ない。

それに付いてきた兵士のご家族にも申し訳ない。

国の援助も僅かばかりなので、自分たちで頑張らなければならない状況だ。

戦争が終わり50年はたつが未だに油断はできない。


隣国は近々内戦が起きるかもしれないのだ、王位継承権の争いが宮廷内では苛烈になりつつある。

こちらに飛び火しないという事も言い切れない。

盾がなければ、その後ろに続く領地が被害を受ける。

元領民もそこにはいるのだ。

「サウザントは貧しいですが、この国を守るためいざとなれば死力を尽くさなければなりません。確かにウィリー様の言うように生産性はありませんが、私だけが我儘を言うわけにはいかないのですよ」

「…」

ウィリー様は黙ってしまった。

「私達サウザント家は言わば盾です、私達が倒れたらその後ろにいる民まで傷つけてしまいます。それはウィリー様も含まれています、滑稽に思われるでしょうがそれが貴族なのです」

私はウィリー様が何も言わないので、そのまま彼の頭を撫でた。

きっと言い過ぎたと思って何も言えないのだろう。

性格上素直に謝るとも思えないし、明日まで反省してくれたらそれで良い。

「ウィリー様、私帰りは夜になります。ウィリー様も今日はパーティで遅くなられるでしょうから、明日まで授業はお休みにしましょうね…それでは行ってきますね」

ウィリー様は黙ってドアを閉めて部屋に入る。

仕方ない、帰りにお土産でも買って帰るか。


私はその後迎えの馬車が来たので玄関に行き、馬車に乗る寸前ウィリー様の大声が聞こえた。

「ジャクリーヌ!」

彼は部屋の窓から身を乗り出していた。そこ2階だから落ちないで!と思いながら見ていたら

「考えなしの発言で馬鹿は俺だった!すまない!だから早く帰ってこい!」

と、顔を真っ赤にしながら一応の謝罪をしている。

私は何だかおかしくて笑ってしまった。

「帰ってきますよ、お土産買ってきますね!」

と手を振って馬車に乗り込んだ。

多少は素直になったなぁ。私の教育の賜物だろか。


バーティア子爵家の屋敷についた。トリアーノ商会の屋敷に慣れすぎて質素に感じるがアットホームな感じで庭も可愛らしい。

大きな木には小さなベンチや手作りのブランコなどが下げられていて、子供のために作られた庭なのだとほっこりした。だいたいの貴族は財を見せびらかすため珍しい花や立派な東屋を建てているのに、バーティア家はそうではないようで私の印象は良かった。


バーティア家の長男は既に結婚しているようで、次男と三男がいるそうだ。

今回はその二人に会う予定だ。

「ようこそバーティア家に」

と執事が客間に案内してくれる、やはりショールは野暮ったく感じる。私は軽く羽織るだけにしてバランスを取ることにした。

そして、客間で二人を待つとしばらくして現れた。


次男は美丈夫といった精悍な顔立ちをしていて、背も高く男らしい印象で騎士団にいそうな雰囲気だ年は20歳。名をジョシュと言う。

三男はまだ幼さ残るが兄に似た雰囲気はある、けど顔立ちが優しく貴族らしい印象で年齢は16歳。名をハリスと言う。

どちらも明るい茶色の髪で、赤茶色の目がキラキラしている。

「ようこそ、ジャクリーヌ嬢」

「サウザント領の花とお噂は聞いていましたが本当にお美しいですね」

と兄と弟は挨拶をしてくれた。

「お褒めに預かり光栄ですわ、本日はお招き頂きありがとうございます」


3人で談笑し、庭を案内してもらう事になった。

「ジャクリーヌ嬢は武術の心得があると伺いました、流石サウザント家の方ですね」

「祖父が生きている時に仕込まれました、何でも曽祖父直伝の武術らしく子供の頃は覚えるのが大変でした」

兄のジョシュ様は興味があるようで、武術のことを色々と聞いてくる。

ハリス様は興味がないのか、ふーんという顔で聞いている。実に対象的な兄弟だ。ハリス様にも話を振ってみる。

「ハリス様は今は学生でいらっしゃるのですか?」

「ええ、今は2年生です」

「そうなのですね、実は私トリアーノ商会のご子息の武術の講師をしておりまして来年には彼も入学の予定なのです」

「へぇあのトリアーノ商会の息子か」

「はい、大商会とはいえ身分は平民と同じですから出来れば優しくして頂けたらと思いまして」

「優しい先生だね、ジャクリーヌ嬢は」

とハリス様が魅惑的に笑った、この人モテるだろうな。女生徒がキャーキャー言いそうだ。

ジョシュ様も

「羨ましいな、ジャクリーヌ嬢に講師をしてもらえるとは。是非俺にも教授願いたいものだ」

と、爽やかに白い歯を見せて笑った。

この人もキャーキャー言われる人だな、社交界で御婦人のハートを射抜いてそう。

二人共タイプが違うのに顔面偏差値が高い。


実に和やかにその日を過ごし、私は夕方に帰りの馬車に乗る。

帰りは二人も馬車に乗って見送ってくれるようだ。

何故か馬車の外でジャンケンの声が聞こえた。

そうして私の隣に弟のハリス様が乗り、私の向かいにジョシュ様が乗り込んだ。

行きは広く感じたが、でかい図体の男が二人も乗ると狭く感じるな。

「ジャクリーヌ嬢、今日はとても楽しかったです。またお会いしたいですね」

とハリス様、ジョシュ様も

「私も貴女とお会いしたいです、今度は街にでも行きませんか?ジャクリーヌ嬢が好きそうな物がたくさんありますよ、サウザントでは見られない物もありますから」

と言ってもらった、貴族の次男三男も大変だな。

家を継げなければ婿入りか騎士団か、どこかの後家の愛人とか身の振り方次第で人生が変わるのだから。

まぁ年齢的に私はジョシュ様との縁談を組まれそうだよなぁと何となく考えていた。


そうしてトリアーノ邸につくと、エスコートしてもらい屋敷の入り口に来ると、それぞれ挨拶して私は馬車を見送った。

今日は疲れた、慣れない服に慣れない会話。


明日までゆっくり休もうと部屋に行く。

しかし、真夜中に帰ってきたウィリー様に叩き起こされ今日の事を何故か根堀葉掘り聞かれ結局何故か怒り狂っているウィリー様に朝方まで起こされてしまい、私は寝不足で起きたのは昼頃だった。

マジで休みで良かったです。



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