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トウメイに

作者: 蒼ノ兎

私はきっとあの人の代替物を探してたのだと思ってしまいました

あなたに伝えたいことがあった

いなくなって欲しくないとは思っても

仕方のないことだとはわかっている

手が届くことはないと知ってしまっても

確かにそこにいたことを覚えているから


あなたが居なくりもう半年も経つのに思いは色褪せることはなく、むしろ色濃く私の心を染め上げる。

初めて会った時は朝日に照らされ輝く朝露のように。

それから先は春に咲き誇る桃の花のように。

時に暗く淀んだ私を澄み渡らせるような黄。

時に私に決意を抱かせる薄紅。


私が見てきたのはあなたであり、あなたに染められていた私の心。

あなたが消えた今、私が求める色はあなたと同じ色しかない気づかされる。

同じ色などどこにもあるわけなく私の心は色を失う。秋空は澄み渡りどこまでも透かしていく。

私の瞳に映るあなたと似た色に惑わされることはあっても、心はあなたの色を覚えてる。


染め上げられた私の心は他の色には染まることはもうないかもしれない。


もしも次にあなたに会った時に、私の心は何色だろうか。

あなたの色だろうか。他の色だろうか。

それとも何にも染まっていないのだろうか。

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