幕間・第一部の設定資料集(挿絵付き)
ここでは物語の本編ではなく、登場人物や世界観を紹介していきます。
必ず読まなければならない訳ではありません! ……が、本編では描写されていない世界の法則や設定を載せていますので、この章を読むとより一層本編を楽しめると思います。
※注意!
この章には挿絵が載せてあります。
表示したくない方は非表示設定をしてお楽しみください。
❖見出し一覧
■登場人物
■世界観について
■用語(本編中で使われる造語)
■サブタイトル一覧
【登場人物】
❖井上 慧 /アキラ・アマトラ
人嫌いの魔女アーミラが行った魂の召喚魔法によって、異世界で鎧に刻印された主人公。
日本では平々凡々な青年だったはずだが、記憶を失くし戻ることも出来ないため、強制的にアーミラの用心棒になる。
鎧の身体には痛覚や体力などの限界は無い。
道中では素性を明かす事ができないため、『勇名の者に擬装した戦闘魔導具』で通している。
❖リブラ・リナルディ・ガントール
世界を維持する三女神の一人。
天秤の長女『量る』力を持ち、自身と対象の重さを交換することが可能。主に戦闘を優位に進めるために用いる。
――詠唱一覧――
■「レイズ」――対象の重さを奪う。
■「イーブン」――対象との平均。
■「フォールド」――対象に重さを渡す。
■「センテンツァ・ギルティ/ノットギルティ」――断罪を完遂する。最悪の場合己の命が朽ちても必ず行使される裁きの力。
すらりとした長身痩躯であり、三女神の中では一番豊満な躰を持つ。
緋色の髪を左右に分けている。その姿はまさに天秤。
男勝りで竹を割ったような気持ちのいい性格。正義感に熱く情に弱い。姉御肌で前線育ちなので、戦闘では頼りになる。
武器は片手持ちの斬首剣。継承された武器であり、非常に丈夫。使用者がどれだけ重い斬撃を行おうと、折れることはない。また、悪しきものに対して反応し、使用者に執行人の裁きを行わせる。ガントールの戦闘狂癖の原因。
❖アーミラ・ラルトカンテ・アウロラ
世界を維持する三女神の一人。
天球儀の次女『測る』力を持つ。
――詠唱一覧――
■「テレグノス」――名前を知っている者の位置を正確に把握し、杖の宝玉に姿を映す。
■「ミーティア」――広範囲に流星群を放つ。
■「エクス=プロミネンス」――地図を書き換える力。天球儀の杖本体を対価に使用するため、一度しか使えない強力な爆裂魔法。
身の丈を超える天球儀の杖を持つ人嫌いの魔女。
杖の中に驚異の部屋があり、基本的にはそこに引籠る。
服装は高僧の法衣のようなものを着て、大仰な頭巾を目深に被っているため肌露出は少ない。
碧眼。藍鉄色の髪は肩下まで伸ばし両肩に垂らして胸元で束ねている。
控えめな性格で、仲間とも上手く話せないが板金鎧のアキラには心を開く。
❖チクタク・オロル・トゥールバッハ
世界を維持する三女神の一人。
柱時計の三女『計る』力を持つ。
時間停止が可能。触れている物のみ共有可能だが、自由に動けるわけではない。
相手の武器が皮膚に触れる前に、時間停止する事もでき、防御力は三女神中最強。
――詠唱――(オロルは暗唱を行うため、台詞としては出てこない)
■「タイム」――時間停止。オロルのみ行動可能だが、停止した時間内での魔呪術の重ね掛けは出来ない。
■「アトラクト=ラプラス」――柱時計の戦闘魔導具を顕現させる。
賢人種の特徴を色濃く持ち、幼児体形で褐色肌。
短めの金髪だが、その日の気分で飾り髪を施している。
賢人種の名の通り、一人称は「わし」語尾は「のじゃ」口調。
全てお見通しという態度や怠惰な物腰でカリスマ性がある。実際にこの世界の歴史に造詣が深く、三女神の頭脳として活躍する。面倒くさがりで酒好き。
継承武器は柱時計。使用者の意思によって顕現する戦闘魔導具。蜘蛛のような形状の、八本脚の柱時計が現れ、使用者は振り子のように頸椎接続され、宙にぶら下がる。
八本脚に備えられた金槌、文字盤の横に備えられた砲門が武器で、擦っただけで敵は生命活動を停止する。自身は結界を形成し、ほぼ無敵となる。
――神殿
❖カムロ
神殿に勤める魔人種。
服装は神殿に仕える者の正装。清潔感のあるシンプルな白衣を纏う。
アキラの存在を疑う筆頭で、実際かなり有能。
❖神族王ラヴェル・ゼレ・リーリウス
神人種ではなく、神族。その昔天帝と呼ばれる地位にあり、全国民を統べていた世襲制の王家。
神族の特徴として、背中に翼を持つ。
❖神族王妃ラヴェル・ゼレ・カルミナ
現在公開可能な情報はありません。
❖神族王女ラヴェル・ゼレ・セラエーナ
現在公開可能な情報はありません。
❖神族王子ラヴェル・ゼレ・ユタ
現在公開可能な情報はありません。
――ギルスティケー
❖ニールセン
獣人種。ギルスティケー国討伐一番隊、隊長。
禍人種に殺された。
❖ギルスティケー・セルレイ
ギルスティケー国の当主。
獣人種で獅子のような鬣を持つ。服の上からもわかるほど筋肉質だが、実は女であり同性愛者。ガントールを妃にしようとするが、あしらわれる。
❖ナル
ギルスティケーの宮に仕える魔人種。感情を表に出さず、無愛想だが、イクスの事を密かに慕っている。
❖イクス
元討伐隊隊長。
獣人種。勇名の者イクス・ハルバドその人。魔獣に襲われた部下を庇い、足と顔に傷を残した。そのためびっこを引いて歩く。
頭は仮面で隠し、質素な宮仕えの服の上から外套を纏っている。
砕けた口調だが冷静な物言いから信頼も厚い。
前線に向かうアキラに戦斧をくれた。
――ラーンマク
❖リナルディ・スークレイ
ガントールの妹。病弱で可憐なお嬢様。腹黒。
ドライな性格で冷徹。容姿はガントールとても似ていて、負けず劣らず美しい長身痩躯。
纏う衣服は戦士の鎧ではなく、コルセットにより胴を絞ったドレス。
イメージカラーは赤紫で統一され、ガントールよりも妖しい雰囲気がある。
大きな扇子で口元を隠して話す。
生まれつき身体が弱い。鍛冶屋から出る煙に噎せる。
❖スァロ爺
賢人種では珍しい鍛冶屋。
その腕はラーンマク一で、リナルディ家お墨付き。アキラの板金鎧を修復してくれた。
――前線(禍人領)
❖災禍の龍
暗幕のような巨大な六つの翼。額には禍人の女が埋め込まれている。
白痴の龍。
その他有用な情報はありません。
■ ■ ■
【世界観について】
❖世界
科学ではなく魔呪術が発達した世界。
獣人、魔人、賢人の三種族が共生し、その上に神族と呼ばれる王が全国を統治しています。
■時間の単位
・年
・月
・日
・時
・分
・秒
❖人種の外見的特徴
■魔人種、尖った耳。白い肌。器用で魔法にも秀でているが、体は弱い。
■獣人種、頭角。黄色肌。体毛がしなやか。基本的に体が強い。しかし魔呪術は不得手。
■賢人種、背が小さい。呪術に秀でている。一番人間に近い。肌は褐色
■禍人種(龍人種)、先の三種族と同等に渡り合える屈強な人種。肌に鱗。頭角。舌が長い。
❖魔呪術
魔法と呪術の二つが存在し、体系化されています。主な特徴としては以下に記載。
■魔法、物体に対して効果がある。主に魔人種が得意とする。
■呪術、生物に対して効果がある。主に賢人種が得意とする。
❖詠唱の手段には、言葉と術の二つがあり、複雑なものであれば両方を用いる事もある。
■言葉、詠唱に用いる言葉のこと。または使用時に口頭で宣誓することを指す。
■術、戦うために必要な知識や技。図形や身体の動きによって魔呪術を使用することを指す。
❖三女神
その昔、禍人種に脅かされつつあった時代に三人の女が刻印を持って生まれた。
その三人の女が戦に身を投じ、禍人種から民を救った。
それが四回繰り返されて、今は十二の国になった。
……そして五回目の三女神の出現がこの物語になります。
■天秤の力は長女と呼ばれ、獣人種の女性に継承される。万物を『量る』力を持つ。
■天球儀の力は次女と呼ばれ、魔人種の女性に継承される。万物を『測る』力を持つ。
■柱時計の力は三女と呼ばれ、賢人種の女性に継承される。万物を『計る』力を持つ。
❖神殿の祈祷
三女神継承者に行われる。旅の安全と使命の成就を願う祈祷。効果は二つある。
一つは、治癒能力の付与。
一つは、妊娠機能の阻害。
継承者とはいえ女の身体。禍人種に囚われたり、使命の途中に母とならぬように、このような祈祷を捧げられる。
❖蛇堕
突如現れた半人半蛇の禍人種。魔獣よりも遥かに強力で、戦闘魔導具さえ太刀打ちできない。
災禍の龍の失敗作。
❖災禍の龍
巨大な龍。頭部には人間の身体が埋め込まれており、禍禍しい姿をした黒龍。二百年前にも現れ、涙の盃に死滅した。
❖政治
一神統治、各国王政
この世界では現在、十二の国がある。
国同士のやり取りは魔導具の水晶球や、神殿の円卓会議の場で行われる。
すべての国王が三女神の家系で、禍人種という共通の敵を前に団結している。
❖神殿
一代目の三国に囲まれた山の頂に聳える巨大な神域。
その昔天帝と呼ばれた神族が統べており、そこに住める人は三人種の中から選ばれた者のみ。
■国は過去に三女神として活躍した女が治める。
以下、国の名前。
一代目
❖長女アーゲイ
三方を山で囲まれて、玄関口は海。貿易と漁が盛んで、独特の雰囲気。活気がある国。
❖次女ナルトリポカ(アーミラと会った街)
神殿の築かれた山から、水質の良い川が流れている。主に農民が多く、神殿へ向かう旅人が通る国。煉瓦と木組みの家。
❖三女ムーンケイ
月が一番綺麗に映る美しい国。川ではなく地下水脈があり、大昔の争いに使用された地下遺跡もある。呪術の発展に貢献している。石造りの家と籐の家具。
二代目
❖長女ギルスティケー(セルレイ王の統べる国)
ムーンケイを南下した先にある広大な平原に築かれた国で、放牧や、山から採れる鉱石の加工を生業として成り立っている。背の低い草が群生して、二足歩行の蜥蜴が荷を引いて走る。
ムーンケイとは違って建物は高さがなく、空はひとつながりに広がっている。
昔使用されていた前線の壁が今も遺る。
❖次女マグダリア
現在公開可能な情報はありません。
❖三女メルゼシム
現在公開可能な情報はありません。
三代目
❖長女スペルアベル
現在公開可能な情報はありません。
❖次女アレテー
現在公開可能な情報はありません。
❖三女レクー
現在公開可能な情報はありません。
四代目
❖長女ラーンマク(ガントールの故郷)
鍛冶屋が多く、一日中炉の煙を吐き出している。堅牢な石を積み上げた家が多く、リナルディ邸などは一つの岩盤から削り出した石窟である。籐家具を用いる。すぐ近くでは家もない荒廃した戦地が広がり、朝な夕なと血を流している。
❖次女デレシス
涙の盃。先代次女継承者が地形を変えた円形の窪地。そこが湖になっている。底にはコンクリートが眠る。
❖三女アルクトィス
現在公開可能な情報はありません。
――ここからは禍人領域――
❖前線
四代目の三国と国境を争う。
戦闘魔導具が投入され、魔獣や禍人種と争う。
■ ■ ■
【用語】
■三女神――ホーライ
■言葉――スペル
■術――アレス
■板金鎧――フルプレート・メイル
■戦闘魔導具――アルテマ・マギ
■勇名の者――いさな/もの
■驚異の部屋――ヴンダーカンマー
■魔呪術――マギカ
■酒壜――デキャンタ
■水差し――カラフ
■首失騎士――デュラハン
■籐――ラタン
■露台――ベランダ
■蛇堕――ナーガ
■ ■ ■
【サブタイトル一覧】
第一部
❖異世界召喚編
■板金鎧に宿るもの
■継承者、神殿に集う
■出征の日
❖前線出征編
■戦うための術
■勇名の矜持
■覚悟
❖禍人衝突編
■我らの希望
■それは、圧倒的な力
■災禍の龍




