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幕間・第三部の設定資料集(挿絵付き)


ここでは物語の本編ではなく、登場人物や世界観を紹介していきます。


必ず読まなければならない訳ではありません! ……が、本編では描写されていない世界の法則や設定を載せていますので、この章を読むとより一層本編を楽しめると思います。


※注意!

この章には挿絵が載せてあります。

表示したくない方は非表示設定をしてお楽しみください。


❖見出し一覧


 ■登場人物

 ■用語(本編中で使われる造語)

 ■サブタイトル一覧


【登場人物】


❖井上 慧 /アキラ・アマトラ(画像の男性)

挿絵(By みてみん)

 本作の主人公。

 第二部では肉体を取り戻したが、それぞれの思惑渦巻く世界に蹂躙される。その渦中で掴み取ったのは鎧腕という新たる力。神族を前にして玉座を蹴り、神を前にして人を辞めた彼は全てを救うための破壊活動を行う。


 新世界では、慧は己の体を取り戻すためにあてもなく新世界を旅立った。



❖アーミラ・ラルトカンテ・アウロラ(画像の女性)

 三女神の一人。

 天球儀の次女『測る』力を持つ。


 忘れていた記憶、その真実を知って尚も揺るがない。師匠マナから与えられていた愛を携えて、第三部では己を翻弄する運命に立ち向かった。常人にはない全人種の素質を持ち、魔呪術の才覚は計り知れない。


 新世界では、アーミラは散り散りとなった慧の肉体を探すため箱舟に乗って新世界に旅立った。


 ■アーミラの正体


 禍人との裏の取引に献上された姫ラヴェル・ユグド・エンプレスの姪。その血には翼人種(王族)と禍人種(竜人種)が混在している。


 双方で交わされた約定は、

 『今後継承者の刻印を宿す嬰児は内々に処理する』

 『前線に継承者が現れぬ限り、深き塔からも龍体は現れない』


 アーミラはアウスラ・ニァルミドゥと言う名で生まれ、全種族の血を持つ唯一の器として龍体術式の実験台とされた。

 あまりに酷い仕打ちを受けていたアウスラを哀れに思った(そしてこの行いが戦争を勝利に導くものではなく、人が神になるための愚行だと知った)マナは、アウスラを攫い逃亡。

 ハラヴァンはマナに協力し、報復措置として彼等自身を魔獣へ変えた。


 ――アーミラが生きながらえた事により、二百年ぶり(継承者は百年周期)に戦況が変化した。ギルスティケーを襲った間者は継承者の出現が真実か確認(そして暗殺)にきた間者である。


 当時、天帝令を隠密斥候隊に発令し嬰児暗殺をしようとしていたが誰一人として刻印を持たず、継承者の行方が掴めなかった。

 ――それは天球儀の継承者として選ばれたアーミラをマナが隠したため(刻印を宿した肉体を捨てるために別の体に魂をすげ替えた。そのせいでアーミラは以前の記憶を持っていない)。以降マナが死ぬまで刻印は現れず、ガントールとオロルもその影響を受けていた。


 アーミラが師匠と共にした旅は、暗殺から逃れるための逃避行だった。そして、行方を掴んだ時には、数奇な事に刻印を宿して現れた。ユグドの血と継承者の使命を同時に宿して現れたのだ。

 師匠の名は、マナ・アウロラ。姫エンプレスの気高さを尊敬し、禍人種でありながら嬰児アーミラを内地へと助け出した間者。



挿絵(By みてみん)

❖リブラ・リナルディ・ガントール (左)

 三女神の一人。

 天秤の長女『量る』力を持つ。


 ひたすらに傷付くのは、彼女の中にある天秤が誰よりも正しいからだ。正義と命、思考を止めずその重さを秤にかけることができるからこそ神器が託されたのだろう。


 新世界では闘将として国を治め、荒々しくも力強く人々を導いた。



❖チクタク・オロル・トゥールバッハ (右)

 世界を維持する三女神の一人。

 柱時計の三女『計る』力を持つ。


 初めは身勝手や冷徹な振る舞いも見られたが、今では人心に寄り添い民草を受け止める金人となった。揺れ惑う仲間を支え続けた三女神の精神的支柱。


 一時は神に失意し信仰を放棄しかけたが、神もまた傷付き病んでいたのだと知り、新世界では人々を正しく導くことを決めた。



❖カムロ

挿絵(By みてみん)

 神族近衛隊の隊長。少々堅物だが有能な魔人種。

 生来の頭痛持ちで、悩み事があると顳顬こめかみが痛む。

 星占術せいせんじゅつを用いた戦術予報を得意とする知略の賢将であるが、己の人生がこれほどまでに激動することは占えなかったようだ。

 三部では左腕を魔獣に噛まれ、ガントールと対の隻腕となる。


 その後、新世界では孤児院を設立。隻腕とあっては苦労も多いが、オクタの助力もあり日々やりがいを感じている。



❖オクタ・クレイモア

 目付きの悪い獣人種。低い声。カムロの部下であり両手剣の勇名。


 孤児院ではカムロの側に寄り添っているが、口下手な彼の想いにカムロが気付くのはいつになるだろうか。



ザルマカシム・スペル

 神族近衛隊副長。

 災禍の龍となり、慧達によって討伐された。しかし、彼もまた世界を正そうとしていた者の一人だったのだ。道を間違えなければ、彼は英雄となり得たのかもしれない。



❖サハリ

 隠密斥候隊副長。

 新世界ではランダリアンと恋仲になり退役。慣れない家事をこなしながら平和という日々を(カムロを冷やかしながら)楽しんでいるようだ。



❖ランダリアン・ランス

 隠密斥候隊隊長。

 神族によって発令された継承者嬰児暗殺に失敗したのは彼である。実のところ年端もいかない少女三人(アーミラは行方をくらましていたので厳密には二人)を手にかけるのは、嬰児と比べれば手間ではあるが雑作もないことだ。

 それをしなかったのはランダリアンの人格であり、天命だったのかもしれない。


 新世界ではサハリを妻に迎え、イクスと共に儀仗兵を発足。人種間の軋轢から治安を守るために生きる。



❖翼人種ラヴェル・ゼレ

 新世界では罪滅ぼしのために人々の前から姿を消した。――いつかアーミラ達が再開を果たすのかもしれない。


❖セラエーナ

 翠色の眼。神族の血が濃すぎる故に形態異常を起こしている。生まれつき声を出すことができず、翼も片翼である。最奥寝所に幽閉されているが、この世界の成り立ちや宗教の裏側等、様々な知識欲に飢えている。


❖ユタ

 リーリウスに代わり新王としての座につくが、経験が浅く若い正義感が先走る場面もみられたが、紙一重で悪の道へ進むことは免れた。


❖リーリウス

 この世界に黒幕はという者はいない。リーリウスもまた歴史の荒波に身動きのできない被害者だったのだろう。慧が破壊した世界の美しさを目に焼き付けてから静かに息を引き取った。



❖イクス

挿絵(By みてみん)

 元討伐隊隊長。

 獣人種。勇名の者イクス・ハルバドその人。

 新世界では、アウロラから発足していた儀仗兵をそのまま引き継いで、オロルの国を守る。

 マナとの間に子供が出来て、慧より一足先に家族が出来た。


❖ナル

 父を助けてくれた恩を返すためにイクスに寄り添っていたが、新世界では人種の壁が取り払われ、改めて内に秘めていた気持ちが恋心であると知った。子供を授かり、平和な日々を送る。


❖ラソマ・マキナ

 礼儀正しく品行方正。

 新世界でも変わらずオロルの下について忙しくしているようだ。



❖芹那

挿絵(By みてみん)

 慧の実妹。

 憎しみに取り憑かれたままに転生し、マーロゥと共に世界を滅ぼそうとしたが失敗。慧に対しての誤解も解けて、本来の優しい性格を取り戻す。


 新世界では龍体を活かしてあちこちを飛び回る。



❖マーロゥ(ハラヴァン)

 アーミラが産まれた当時を知る者。

 マナが幼いアーミラを伴って国外へ逃亡する際に惜しみない協力をしたのだが、引き換えに龍人種の未来を背負うこととなった。


 ■ハラヴァンが絶望して死んだ理由


 幼いアーミラは、マナ、ハラヴァンと親しい間柄。翼人と龍人の力を備えたアーミラに対して龍人側は可能性を感じ、再び神の頂きへの欲を出し始める。

 己の娘が戦争どころか禁忌の道具として扱われてしまうことを危惧したエンプレスは、アーミラをマナに託し、ハラヴァンはマナの逃亡に協力する。

 しかし、マナの消息は途絶え、アーミラは肉体を入れ替えてしまい行方を眩ました。二人は死んだのだと失意に落ちたハラヴァンは次第に薬に依存するようになり……


 あの戦場で再開した二人は、殺し合う以外に道がなかった。そして、僅かに残っていた正気は絶望に振れて自死を選ぶこととなる。



❖マナ・アウロラ

 『様々な人種の血を掛け合わせることで人間は神に近付く』という仮説によって生み出されたアーミラと、それを魔呪術の素材としか見ない者たちに危機感を覚え、アーミラを戦争の舞台から遠ざけた。

 逃亡の途中、貧民窟で見つけた魔人種の少女の遺体を調達し、追っ手から身元を隠すためにアーミラの首をすげ替えた(ここでアーミラは記憶を失う)。

 生き延びるためには禁忌を犯すしか道はなく、その背を見て育ったアーミラもまた禁忌の知恵を蓄えることとなった。


(マナという名前のキャラクターが二人いるのは、最初はミスリードを狙う予定だったのです。ややこしくなって申し訳ない)



❖真の神ヴィシュヌ

 全ての元凶……かに思えたが、神が荒ぶり、狂った原因はそもそも番の龍であるオルソを人々によって失ったことから始まる。

 アキラが理の龍の役割を果たすことにより、神もまた真の姿を取り戻すことができた。



❖理の龍オルソ

 作中では気配程度しか姿を表すことができない。

 魂はアキラの中に入り、肉体は龍血晶となっているため、ほぼ消滅しかけていたが、ヴィシュヌの悲しみと怒りを抑えるために次代の龍の適合者を探していた。



 ■ ■ ■



【用語】

 ■三女神――ホーライ

 ■言葉――スペル(詠唱の言葉のみ)

 ■術――アレス

 ■板金鎧――フルプレート・メイル

 ■戦闘魔導具――アルテマ・マギ

 ■勇名の者――いさなのもの

 ■驚異の部屋――ヴンダーカンマー

 ■魔呪術――マギカ

 ■酒壜――デキャンタ

 ■水差し――カラフ

 ■首失騎士――デュラハン

 ■籐――ラタン

 ■露台――ベランダ

 ■蛇堕――ナーガ

 ■燈盞――シャンデリア

 ■喞筒――ポンプ

 ■長上着――ローブ

 ■禁術素材

 ■精錬血――イーコール

 ■不壊水晶――アダマンタイト

 ■鴉片――アヘン

 ■龍血晶――ドラブライト

 ■深き塔

 ■工匠――アルチザン



 ■ ■ ■



【サブタイトル一覧】


第三部

❖破壊活動編

 ■願えば叶うということ

 ■柱時計は計らない

 ■利する者

 ■傷痕

 ■天球儀は測らない

 ■天秤は量らない

 ■板金鎧に宿る者



挿絵(By みてみん)

ここまで読んでくれた方、そして感想やレビューを書いてくれた方に感謝。


しばらく実生活の方が先が読めない(仕事と趣味のバランスとか、またまたまた引っ越すのかとか)ので、小説を投稿するのはお休みになると思います。


この作品は思い入れも強いので、新作がかけなくても、いつか全面的に改稿して完成度を高めたいと思っています。


……もしかしたら続編が出たり……?


その時はまた会いましょう。

ここまでありがとうございました。

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