第13話盗賊
城を抜け出した俺は、宿に戻りピクシーを回収。その後、女将に挨拶をして街を出た。向かう先は魔法学校である。
現在この世界には国が96ケ国しかないらしい。だが、神々によると100ヶ国あるらしい。そしてこの世界には、国同士の間に土地があったりする。
そこは、無管理地帯と呼ばれ、何処の国でも無いらしい。魔法学校も無管理地帯にあるらしい。俺はこの無管理地帯が一つの国ではないかお思っている。
さてピクシーに案内させている内に、すっかり陽が暮れた。今は山の獣道を進んでいる。
「今夜は野宿か…」
「そうですねまだ距離がありますし、体力は温存しておいた方が良いでしょう」
「そうだな…‼︎」
その時、茂みが不自然に音を立てた。
今まで何度か、魔物に襲われた為に、感覚が鋭くなっていた。
「今度はアリかな?」
「また、狼かもしれませんよ?」
そんな会話をしていると…。
「ヘッヘッへ。身に付けてる物全部いただくぜ」
盗賊だった。俺はバリアを展開してそのまま進んだ。
「っ無視してんじゃねーぞ」
鬱陶しい奴だ。無視を続行。ついでに反射バリア展開。
「っテメー‼︎お前等殺れ‼︎」
合図と共に子分が湧き出して俺に攻撃した。結果はもちろん…。
「うっ」
「ぐはっ」
「おへっ」
まあ…、城と一緒だ。
勝手に吹っ飛んで、終わり。呆気なかった。
「おっ、こいつ等指名手配されてるぞ」
俺が神から貰った一般常識だが、一般常識とは個人によって範囲が変わる。この世界の一般常識を全て貰ったので騎士や兵が覚えている、指名手配犯もわかるのだ。
「お金いるんですか?」
「創れるけど、あんまりやると通貨の価値が低くなるから、やりたく無いんだよ」
というわけで全員捕らえる事にした。倒した奴等にアジトの場所を聞きそちらに移動する。内部を歩き回って全員を吹っ飛ばしてから、全員集めて拘束する。
「…なあ。歩き回ってる時に地下室の扉見つけたんだが…。行くか?」
「何で私に聞くんですか?自分で決めればいいでしょう?」
「…じゃあ、行くか」
そして俺達は地下室へ向かった。