第1話不審な迎え
完全な趣味で書いているので誤字脱字があると思います。見つけたら温かい目で見逃して下さい(笑)。
人はある一定の水準を超えた人間を天才と呼ぶ。それは、努力して追いつける域とそうでないものがある。
そして、その域を超越した者を異常という。
俺はそういう人達に強い憧れと尊敬の念を抱いていた。
そして、その思いから彼等の様になろうと努力したことが良かったと思う日が来ることを俺はまだ知らなかった。
第1話不審な迎え
突然だが、家の前に怪しい人物がいたら、どうするだろう?
俺は迷わず通報するだろう。
だが、高校からの帰宅時にこの状況だ。部活もあったので、俺の気力はなく、実際にとった行動は無視だった。黒の帽子を目深に被りマスクとサングラスを着用したそいつは、怪しさ全開だ。
俺は無視して家に入ることにした。
だが…
「山本最人さんですね?お迎えにあがりました」
(…話しかけてきた‼︎)
「…そうです」
「ご同行願えますか?」
(警察⁉︎俺はなにもしてないぞ‼︎)っと言えるハズもなく…
「はぁ…どのような御要件で…?」
「貴方には神々の暇潰しを手伝って頂きます」
…こいつ何言ってんだ?
「何をやれば良いんですか?」
興味本位と反射で聞いてしまった…。俺はどちらかと言うと無神論者に近い。
「簡単です。貴方の願いを1つ叶えて異世界に放り込むだけです」
「…それはアンタのすることだろう?」
「…失礼。その後は基本貴方の自由にして頂きます。時々神々からのミッションがありますが、それ以外は何をしても結構です。尚、了承後はこちらの世界には戻れません。」
俺にも厨二病になった時期があった。だから、行きたくなった。
今の世界に飽きていたというのもある。
(俺って…もしかしたら病んでたのか?)
「因みにミッションはどういうものが出るんですか?」
これは重要だ。内容次第では行かないだろう。
「わかりません」
「何故?」
「今回のゲームは、貴方が願いを叶えられた状態で、どの様な異世界生活を送るのか?というTV番組の様な映像を神々に配信します。そして、それとは別個で神々にアンケートを募集します。そのアンケートの内容は『彼にどの様な事をしてもらいたいか』です」
「つまり、現時点でまだ決まってないと?」
「その通りです。では、転送を開始しますね」
そして、俺の視界から世界が消えた。