裏切り、そして。
まあ、殺すよね。
「ねえ、もういいんじゃあない?」
そうだろう、二人とも。
「まだだ、まだ……!」
「いいえ、もう良いかと。」
「もうよろしいかと。」
「リヴィナ姉様、ナタエラ様!?何を!」
「もういいのよ、フィー。……そう。」
「もうイイんですよ……。」
「そうでしょう?私の絶望。」
「そうですよね、私のマスター。」
「……くひひひっ、そうだとも!」
凄絶に嗤おう!
「今こそ全てを刈り取る時ィ!」
「全ての魂は安寧から遠ざかり!」
「「そして全ては、輪廻へと還らん!!」」
おおー。
「まさか、君達は……!」
「私はリヴィナ・ティスカ。死耀神の巫女、ヨワリセルピの凶兆が貴様等を刈り取らせてもらうわ!」
「私はナタエラ・クルヌア。守墓神の巫女、エリュシューの使者が、お前達を葬送しよう。」
「そして我等が送りし魂を!」
「シャムシャラの元へ送り届けよう。」
「「さあ、茶番は終わりにしよう!そして絶望と苦痛に満ちた喜劇を!」」
「上出来だ、お前達!さあさあ始めよう!」
凄絶に哂え!
「ヒャハハハハハハハハ!!!」
「アッハハハハハハハハ!!!」
「クヒ、ヒヒャハハハハ!!!」
「リ、リヴィナ姉様……どうして……!」
どうしてもこうしてもねえ。
「私達がこうしているのはアンナのおかげ。」
「我等が信ずる神は輪廻神の傘下。」
「絶望の底で生きるより、楽しみながら死にたいわ。」
「輪廻に逝く前に、一瞬を楽しませて。」
「だから。」
「皆様サヨウナラ。」
大鎌、石剣。
「楽しかったわ、フィー。次の世界で会いましょう。」
第一王女が、半分に狩られる。
「ゴボッ……そん、な……。」
そして、叩き潰される。
「ぷ、プリメフィーラ!!」
「そんな……!」
「ヒャハハハハッ!余所見してていいのかなァー?」
私もいくよ!先ずは……さっきから空気な取り巻き君達!
ガキの後ろから背骨に沿ってー。首ぐるっとしてー。引っこ抜く!
からのー、脳筋を肩から背骨だけ残して股まで斬る!切り落とさないよ、少し残すのがミソ!
眼鏡はー。身体の前と後ろだけ削ぎ落とそう!
チャラ男はー、頭と股の間を抜こうね!頭と脚をぬちゃっとくっつけて!
「ヒッ……!」
「やってくれる……!」
魔王が突っ込んできた。
「伸びますよぉー!」
おー、背中から大鎌の刃が出てきたよ。
「やるぅ、それじゃー死ね!」
首に刺して、そのまま下に切り裂く!
うん、弱い。魔王っつってもこんなものか。
「羽ヨリ軽イ心臓!」
「生憎、私は既に死んでいるの。」
お、すげえ。ナタエラったらあれを無効化できるんだね。
「だから、いつまでもおやすみなさい。」
石剣は墓標に。秤は砕かれる。
「何トイウ、事ダ……。」
「じ、浄化する光っ!」
「させるわけないでしょう?」
大鎌が伸びて、その口を突き刺して。
「ほうら、あげますわ。」
「葬送。」
墓石の下に。
「双子は揃って殺してあげるよ!」
高速接近、飛びかかってきていた双子を双剣で股から真っ直ぐ、口まで貫いて!
「ほうら、アンナちゃんふりかぶって投げましたー!」
「り、リヴィナちゃんが刈り取ったー!」
「……ナタエラちゃんが潰したー。」
ナイスプレー!
「オホホホホ、私ガ突撃シター!」
おい、バーサーカー。
「ッハハっ!死セル安寧ヲ。」
「っえ!?」
あ、正気になった。
「そしてサヨナラだよ!」
私が首を狩る!
「おや、見つけた。」
「ひっ!」
あ、情報通。忘れてた。
「じゃあね、今度は別の形で会えたらいいね。」
潰された。
「さあ、後はお前だけ。今の気分はどうかなぁ???」
「……そんな。」
ああ、呆然としてるよ。
「まあいいや。次はもっといい方法をみつけてね。」
私を殺せるような、さ。
「じゃ、バイバイ。」
頭から、一刀両断。
「……ふ。終わりかな。あとは残る有象無象を。」
「わかりましたわ。では行きましょう。」
「皆、墓の下に。」
それにしても、本当にあっけない!もうちょい楽しませて欲しいね。
ま、いっか。
有象無象を殺して回るかー!
あ、第三王子の名前出すの忘れてた。先に妹のほうが名前でちゃったよ。
ま、いっか!




