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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
97/204

決戦の地!

世界は果たしてどうなるのかね。

魔術発動、拡声、ロア・スクリーム。


「ヒャーーハハハハハハハハ!!!!ハロハローゥ!アンナちゃんだよぉーっ!!!」


アンナちゃんだー!


城前、入口から叫ぶ!


「第三王子と愉快な仲間達ー!あっそびーましょーー!!!」


城門は、ぶっ壊れてるけどね!


…………ぶち破られた奥に、王都の外壁門が突き刺さってるのは見なかった事にしよう、うん。お前そこまで飛んでったのかよ……。


んー。返事なし。


魔術発動、探査。


反応は……中央にある、すげえ広い大広間。何らかの魔術の反応あり。周辺に大量の兵士有り。


待ち構えられてるね。


「遊びにこないならー。こっちからいこうじゃあないか!」


乗ってやろうじゃあないか。


大広間に突き進む!途中で見かけた人は死んだ!


「行かせはせん!」


「そこのけそこのけ、アンナちゃんのお通りだー!」


通り過ぎ様に斬り……受けられた!?


「貴様の事は聞いている……このジャスティン・ルドが相手しよう!」


若い、マッチョな、美形の男。


「へぇ、いいじゃないか!受けて立とう!」


「我等がフィブラーシュの正義が元にッ!」


チッ、また正義かよ。とはいえ秤神ではないから良しとしよう。


「なら私は……シャムシャラの悦楽を元にしようか!」


楽しんでるんだろぅ?クソ神よォ。


「いざ参る!」


「相手してやんよ!」


なかなかに速い剣。


「ぉおっとぉ!」


技もなかなか。


「そうら!」


「効かん!」


対処もいい。


けどさ。


「私の相手じゃあ無いんだよねッ!」


速さで私に勝てる奴なんざいねえー!


「なんとかかんとか、速さが足りないねっ!!!」


後ろに回り込んで。


腹に剣を突き刺す!


「ぐぉおっ……!」


うお!?後ろ手に持ち替えて、刺そうとしてきた!


「まだだ……まだ終わらんっ!」


やべ、剣抜けねえ。どんな筋肉してんだよ。


「くらえっ!」


「あぶねぇなぁ!」


剣を手放して、離れる。んー、剣、後で回収しないと。


それまで一本で……なんて思ったかい?


「そぉら!くらっとけぇ!」


「ぐふぁ!」


もう一本を、投げる!刺さる!


「んじゃあ、これで行こう。」


大鎌!


「ほぅら、避けなよぉ?」


「く、っ!」


前後に剣が刺さって、動きが鈍いぜー?


「まあ、遅いよね。」


突撃。下から刈り取る!


「く……ぐぉあっ!?」


避けた、けど剣に当たって、ひっくり返る!


「アハ、終わりだねぇ?」


転がったのを、剣踏んで、もう逃げられない。


「無念……しかし、時は……!」


「サヨウナラ。」


首狩り。んー。面白い奴だった。最後、何を言ってたんだろ。


まあいいや。


剣を回収して、さあ進もう!




大広間に、到着ー!


扉を切り刻んで、爆破!


「お・ま・た・せ♡アンナちゃんとあっそびーましょーー!」


「来たか……!」


やあ、久しぶり。


「第三王子、眼鏡、チャラ男、ガキ、脳筋、光神の巫女、武人、四女、サボり魔、秤神の巫女、戦姫神の巫女、影の双子、闇神の御子。……と、第一王女、ティスカの娘、クルヌアの娘、あと情報通。かなり大所帯だねぇ。」


「全員、お前を止めるために生き残った者達だ。」


「止める、ねぇ。震えてるのも居るのに?」


「……こ、これは武者震いです、絶望……!」


ふぅーん。


「ふーーーーーん。まあいいや。で、どうやって止めるのよ。」


「教える義理もない、シャムシャラの亡霊。」


「アッハ、恨んでるかな?魔王サマ?」


「我が民の仇、討たせて貰う……!」


おー、おこってるー。


「アンナさん……お願いです、ここで止まってください!」


「ここまで来たのに?止まれって?やーだーよー。」


止まるわけないじゃん。


「なにせ、神が見ているからねぇ。いろーんな神が、さ。」


きっと、そうだろ?


「ここで止まったらそれこそ世界が終わっちまうよ!ひゃはははははっ!」


「…………そうか。」


お?


「危険、だな。」


「危険ですわね。」


「異端でしょう。」


「異端ですね。」


懐かしいなぁ、それ。


「姉上達、お気を付けて。」


「結構大変な相手だよー。」


「アンデッドも作り出す可能性がありますよ!」


おお、お前ら姉妹だったかー!あと情報通、結構調べたな。


「……学友、しかし今は敵!」


「止めてみせる!」


「今はマジでやらせてもらうぜ!」


「ウォオオ!やるぞ!」


取り巻きェ、元気だねぇ。


「……あれから俺達は強くなった。今こそ、お前を……!」


武人君。本気モードか。


「……アンナ。」


「なに。」


「本当に、止まるつもりは無いんだな?」


「聞くのはヤボってやつよ、ねえ?」


双剣をかき鳴らす。


「兄上、もはや言葉は通じないモノと……。」


「……残念だ。」


「さ、お喋りは終わりかな?」


「ああ。皆、いくぞ。」


「さあさあさあさあ来るがいい!私が、アンナが、絶望が、シャムシャラの亡霊が、貴様等を殺しに来たぞ!!!」


「発動ッ!」


突撃しようとした瞬間、足元で魔術反応!


「おおっと!」


飛び退く。……鎖!?


飛び退いた先にも、魔術反応!今度は腕!


浮かんで……魔術反応、またかよ!


今度は……なに、蔦?


「拘束しようってのかな?」


少し先で、魔術反応!……重り?


後ろに魔術反応、今度は鞭?


「何がしたい……?」


答えない。


飛んでくる鎖と蔦と手を避けながら考える。


これらは拘束用だろうね。撹乱にも使ってる。


重り、あれはなんだ。鞭も。


次に何が来るか……いや、感覚として、もう既に発動している?


……。


…………。


面倒だ。


「要はぶっ壊せばいい!」


ぶっこわーす!


「全テ破壊シテ……!」


「今ッ!」


「「光と闇の呪縛!」」


なんとっ!?下から光、上から闇!こいつら先に発動してやがったな!


大量の魔力で無理矢理弾き返す!


「かかった!」


お!?


「「「「我等が神の名の元に!」」」」


大規模魔術反応……!?


「「「「顕現する神域!」」」」


秤、戦姫、光、闇の奴らがなんかしてきたー!!!


歪む視界、空気が変わる。アイツらの都合の良い空間に変わる。


「貴様を悪、我等を正義に!」


「我等が美、貴女を醜に。」


「貴女を影に、我等を光に!」


「我等を闇に、貴様を陰に。」


「さあ、いくぞ!」


全員で突っ込んできた。む、全員動きが速い。そして私の動きが鈍い。


うーん、なんつーか面倒な……。


いやまてよ?神域だろ?


私もいけんじゃね?


「……私を生に、コイツらを死に。」


あ、動き良くなった。動けるね、これ。


……てことは、なんだ、めっちゃ準備してきたはいいけどほぼ意味無いと。


「…………はぁーーーーー。なんつーか、まあ、あれだ。」


うん。


「対策って、これだけ?」


とりあえず、突っ込んできた奴らを蹴り飛ばしておく。


「私も巫女だからね?神域なんざつくったら私も強くなるに決まってんじゃん。」


はい、巫女です。


「っふ、わかっているとも……。」


「へぇ。てことは何かあるね。」


なにがくるかな。


「ここまで、予定通りだ。」


防壁張ってたか。……私が一撃では終わらせない事を読まれてたかな。


「では、いくぞ。」


魔術反応!床から!


大量の鎖!また鎖かよ!


つーか多すぎ、視界が塞がれる。


対処するのも面倒なので、ここは大人しく捕まってみようかな?


「あー、つかまったー。これからひどいことするんでしょー。」


いつでも引きちぎれるね、これ。


「いーやー、エロいことされるーぅ。アハハハハッ!」


「……これで!」


「今こそ……!」


長い。はやくー。


「いきます!全てを浄化する光っ!」


「くらえ、全てを呑み込む闇!」


「「合成!相反する狭間の重圧!!」」


わお、魔術を合成してきた。息合わせないとできないよ、あれ。どれだけ練習したのやら。


とりあえず、結界を張る。んー、ギシギシいってる。


「魔術を叩き込め!」


「おうよ!」


で、魔術が沢山飛んでくると。これも結界で防がれる。


「発動しますわ。濃縮、魔力供給!」


おお?重圧がかなり強くなった。んー、壊れるかな?


「もう一度、叩き込め!」


あー、壊れるわこれ。どーすっかなぁ。


ガラスが割れるような音、あ、壊れた。


転移は……意味ねえなぁ。となるとどーするか。


発動中の魔術をぶつけて相殺、これかな。


発動中の魔術は……幻影。ふむ。


これでいこう。


「アハハハッ!」


ぶつける。含む魔力で、爆発させて。


相殺!爆発やべえ!前見えねえよ!


「やった!」


「これでどうだ!」


「……まて、爆発だと?気を付けろ!奴はまだ!」


「っふふふ、これでおしまい?」


風で煙を晴らす。


「……な、アンナ、その姿……!」


幻影が解除されて。出る姿……?


ああ、これね。


「っふふ。これがどうかしたのかな……?」


禍禍しく捻れた角、右眼から出る青白い炎、身体に走る魔力線。そして、魔力でできた見えざる左腕。


「何も問題はないねぇ。アハハハッ!」


今のところ、ダメージらしいダメージはなし。


むしろ、幻影に使ってた魔力分を攻撃に回せるね。


「さあ、次はなにがくるのかな?早くしないと殺しちゃうよぉ?」


「……イイダロウ。」


「イイデショウ。」


っふ、ようやくきたかい。


「我ガ神ノ正義ニカケテ!」


「我ガ神ノ加護ヲ!」


後ろから接近する反応!


「さあ、次は私達ですよ。」


「いきます。」


「っは、異端審問かい!」


双子を跳ね除けて。


「私ノ眼ニ見覚エガアロウ……!」


「オーッホッホッホ!!!イキマスワァ!!!」


四人で突っ込んできた!


「私と踊ろうってぇ?アッハハ!」


避けて、捌いて、でもまだ殺さないー。


「我ガ神ハ魔術ヲ否定スル……!」


うわ、きた!これは食らったらヤバいやつ!


……けれど。私とて、対策はする。


「ッハ!あまり私を舐めるなよ!」


魔術が使えないなら、魔力のままで使えばいいじゃない!


「吹き飛べェ!」


それに、魔術ってのは現象を世界に現すために補助するものだよ。


言ってしまえば、魔術を使わなくてもイメージで起こせる代物。


「魔術が使えねえ?ハッ、……本当にィ?」


くらえ。


「想像しな。……お前達を吹きとばす風を!」


暴風。飛ばされる四人。


「ナ……!?」


「悪いけど、魔術に関してなら私は世界の誰よりも知ってるんだよ。どういった代物で、どう発動されて、どんな事ができて、なにができないのか。」


どこをいじれば、発動できなくなるのかもね。


「もう少し考えてそれ使いな?ハハハッ!」


さてさて。


「マダイケマスワァー!」


このバーサーカーは、拘束しておこ。


「オホホホホ!ウゴケマセンワー!」


戦姫神って……。


まあいいや。


さっきから静かに、第一王女を守ってる二人に動きはない。


そろそろ飽きてきたし。


「ねえ、もういいんじゃあない?」


そろそろ始めよう?






なにをしたかったんだい、君達はさ?

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