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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
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あーあ、時間切れ。

ようやくヨムニールを滅ぼしにかかりますよ。

やっほう、アンナちゃんだ。


あれから何度か王宮から手紙が来たけど、まあ突っぱね続けて。


私達は宿でのんびりしながら、街をぶらぶらと。


……いくつか良さげなのを、ちょいと弄りながら。


本人すら気付かないうちにね。


そして、ネクロマンシーを発動した瞬間にアンデッド変わるっていう感じにしたよ!


これを、毎日50人くらいにやるわけだ。


ふふ、お忍びで遊んでた貴族の坊ちゃんとか、兵士にも仕込んだからね。っふふ。


さあ、そろそろかな。


「ナタエラ、そろそろ来るんじゃない?」


「そうですね、あと一日ほどで……。」


「そうか、そうか。っふふ。」


これでよし。


「今日はどうする?」


「また長い旅路になるのですから、最後にゆっくりしましょう?」


「賛成ー。」


宿で、のんびりーだらりーと。


本読んだり、お茶したり、適当に喋ったり。


ご飯を食べて、ゆっくりして、お昼寝して。


お風呂で洗いっこして、騒いで。


ご飯食べて、軽くワインでも飲んで。


最後の休日を堪能して。


さあ、平和な日常にさようなら。






朝。


「おはよう、ナタエラ。」


「おはようございます、アンナ。」


「よく眠れた?」


「バッチリです。身体の方は?」


「ああ、もう万全だよ。」


「ふふ、よかったですわ。」


「ふふふ。さ、アレはどこにいる?」


「もう少ししたら、見付かるかと。」


「そうかい。……まずは朝ご飯だ。」


「ええ。食べましょう。」


動ける程度に沢山食べて。エネルギー充填。


そして食事後のお茶を飲んでいる時。


警報の鐘が鳴り響いた。


「……ふふ、タイムアーップ。」


「うふふふ。」


さて、荷物を纏めて、と。


「準備はいいかな?」


「勿論ですとも。」


宿の外に出る。


おー、兵士が沢山走ってる。そして内側に避難する沢山の人。


誘導してる兵士発見。


「何があったのさ。」


「アンデッドの大群だ!いやに統率が取れてやがるんだよ!」


「ふぅん。ありがと。」


……そうだねぇ、ここは一つ。


「避難所はどちらかな?」


「こっちだ!流れに乗れば着く!」


「んふ、ありがと。」


人の流れに乗って、適当なところで路地に。


先に避難所まで行ってるよぅ?くひひひっ。


屋根を伝って、避難所に入る。おーおー、すでに一杯じゃん。


「もう入れないぞ!」


「ふざけんな!まだ沢山居るんだぞ!」


「押すな!」


あーあーあー、大変だねぇ。


「道にバリケードを作るんだ!」


「壁をつくれ!」


あっちはあっちで大変そうだねー。


避難所を囲むようにあぶれた群集、その周りにバリケード。


まだアレは入ってきてないのにね。


「けれど、敵はすでに入っている。」


「そうそう。っふふ。」


人の流れが落ち着いてきたところで、さあ、始めよう。


魔術、拡声。


「さあ、さあ、皆様ごきげんよう!お加減はどうかなぁ???」


「な、なんだ!?」


「誰だ!」


「私はしがない亡霊にございます。ハーヴェスタを消し去り、グラスゴルを滅ぼし、エイロジャルで暴れ、そして今。大軍を率いこのヨムニールへと参りましたぁ!」


「大軍を率いてるのは死霊皇姫だけどね。」


「おっと、そうだったね!悪い悪い!ああ、こっちは狂気のネクロマンサーだよ!大体こいつのせい!」


「私をネクロマンサーにしたのは貴女ですが。」


「そうだったっけぇ?まあいいさ!」


ざわつく群集、怒号も聞こえる。ま、無視で!


「さーて、聞こえてるかなーヨナちゃーん!準備はいいかなー!」


「ウム、何時でも逝けるの。我が祖国がすぐ目の前に。」


「お、おい今の声……。」


「ヨナちゃん、自己紹介よろ!」


「良きかな。妾はヨナ。ヨナ・ヨムニール。この国の王にして、アンデッドを率いし死霊皇姫である。さあ、我が故郷へ。道程は残りわずかよ。」


「ヨナ様……!?」


ま、驚愕するよねぇ。


「それじゃ、かなーり待ったことだし。始めようじゃあないか!」


「ええ、始めましょう。」


「良いぞ。」


「それじゃあ、いくよー!……私の名前はアンナ・グリムディア!絶望の亡霊、輪廻神の巫女だよ!」


「私はナタエラ・クルヌア。守墓神の巫女にして、エリュシューの使者。」


さあさあさあ。


魔術、ロア・スクリーム。恐怖と絶望を乗せた声で!


「シャムシャラの亡霊が、貴様等を壊しに来たぞぅ!」


さあ、いっくぞーっ!


















変則的な名乗りですなぁ。

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