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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
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呼び出しだー。

アンナちゃんが言いくるめる?話。

やっほう、アンナちゃんだよー。


夜まで飲みまくって、ナタエラが潰れたあたりでお開き。


ナタエラ背負って宿までいって、寝かして。私はまた少し飲んでから寝て。


そして朝だ!


「あー、朝日が眩しい……。」


ねみー。


「おはようございます……うぁー、頭いたい……。」


「おはよー、二日酔いかい。ほら、水だよ。」


大丈夫かー。


「だるいですー……。」


んー。ひとまず魔術、リフレッシュ。


「……大分楽になりました……有難うございます。」


うん、効いたね。さて。


ベルならして。


「ご要件は如何様で。」


「朝食、軽めでよろしく。」


横目でナタエラを見ながら。


「……畏まりました。では御用意させていただきます。」


よし。




で、朝食。大丈夫かー、食えるんかー。


「まだ少し食欲は出ませんが……食べれます……。」


私は普通に食べる。


ゆっくりご飯たべて、紅茶入れて。


まったり。


と、ノックが。


「何かな。」


「お手紙が届いております。」


……手紙。


「ありがとう。」


さて、誰からだ。予想はつくけど。


案の定、ヨムニール王室。


昼に亡国の客人を是非城へ招きたい、だってさ。


「だってさ、いける?」


「ええ、それまでには治っているかと……。」


そ。


返信書いて、ボーイに渡す。勿論、チップと一緒にね。


さて、昼までゆっくりしようか。






という訳でやってきましたヨムニールの王宮!うーん、四角い。四角が積み木みたいになってて、すごくデコボコ。なんつーか、攻めにくそうだね。


案内されて、中に。……あ、中は曲線なんだ……。迷いそう。そこんところどうなの、兵士さん。


「……実際、迷う者もおります。」


「やっぱり。というか誰でも一回は迷いそうね。」


「ええ。……この城の複雑怪奇さに関する逸話として、嘗て賢王と呼ばれた王が何度も迷ったという話がありますね。」


「へぇ……。それって、守るのに厳しくないかな。」


「ふふ、そこが我々の腕の見せ所ですよ。」


ほう。魔術発動、探査。


「……なるほどねぇ。この城、まともに攻めたくないね。」


抜け道が沢山あるんだね。増援、挟撃、数さえあれば思わぬ所から兵士が出てくるようになってるね。


「ところで、今何回角曲がったのかな?」


「さあ?」


「おいおい……。」


「38回です……今ので39。」


なんか静かだと思ったら、数えてたのかい。


「よく数えましたね……我々ですら数えてないのですが。」


「数えるのを放棄したね?」


「ええ。」


ま、私は探査でマッピングしてるけど。


その後また何回も曲がって、階段上がって、曲がって、螺旋階段登って、また進んで曲がって。


「さ、着きましたよ。」


「長すぎない?」


「これは体力付きますね……。」


わざわざ遠い道を選んだ可能性もあるけど。


とりあえず、謁見の間。


「ようこそ、ヨムニールへ。グラスゴルとエイロジャルの者よ。」


玉座は……空席。偉そうな奴が喋ってる。


「……おや、陛下はいらっしゃらないので?」


「陛下は今、公務の為別の場所にいる。」


「他国の客人を放って、か。ふーん。亡国の客人には興味無いのかしらね。」


「それとも、私達が舐められているのかもしれませんよ。」


「まあ、どっちでもいいさ。で、私等は何の為に呼ばれたのかな。」


一気に自分のペースに持っていくよー。


「我々は今アンデッドに襲われている。その為に戦力を欲しているのだ。」


「ふぅん。亡国の客人を舐めてるってのは否定しないんだ。」


「な、そのような事は……!」


「冗談。で、娘二人に何が出来るっていうのかしらねー。囮?」


「ようこそ、死ね、って奴ですわね。」


「な、お前達は門であれほどの活躍をしていたではないか!」


「ありゃあ私等に得があったからねぇ。早く入りたかったしー。」


「それに比べてこの話、全くメリットがありませんね。」


「な……!ここを落とされては、住む場所すら無くなるのだぞ!?」


「住む場所ね。」


「ここが落とされたら、センティリアに向かうくらいですかね。」


「楽しい旅になりそーねー。」


「何故、そのような事が言える!センティリアとて、落とされているかもしれんのだぞ!」


「ハハッ、何を言ってんのかね。……ただのアンデッド程度に、センティリアが落とせるか。」


「なに……?」


「あそこは面白い国だよ、フフフ。」


護りに特化した、守護神がいるからね。それに。


「あそこはエイロジャルとタメ張れる強さだよ。エイロジャルはアンデッドにやられたわけじゃないしね。」


「な、そうなのか!」


「そうだよー?……詳細は、もはやどうでもいいけどね。」


だって私とリヴィナがやったし。


「ま、とりあえずなにかメリットあるなら言いなよ。ほら。」


「……勝ったら君達をこの国の」


「却下。ここに住むのは面倒そうだ。」


「ナシですね。文化が違うとなかなか……。」


「……金」


「既に有り余ってるわ。」


「贅を尽くした食事は」


「金ありゃ食える。」


「物」


「金ありゃ買える。」


「……くっ。」


「ま、なにか考えておいてよ。」


「…………もう、よい!貴様らには頼まん!」


「アッハハ、そうなるよねー。」


「時間を無駄にしましたね。」


「そだね、戻ろー。」


あの偉そうな奴、交渉下手だねー。


「ま、君達にアレを倒せるとは思えないけどね。ばいばーい。」


「アレ、倒せる人なんているのですかねぇ。上位魔族が束にならないと無理では?」


「かもねー。」


「ま、待て!」


意味深な事話しながら、謁見の間から出る。なんか叫んでたけど無視。


適当にご飯食べに行こかなー。








そんな話術でよく偉い地位にいれたねー。ああ、もしかして強さで決めてるのかな?でも弱そうだったねー。

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