買い物じゃー!
ぶらり商店街散策!
やほー、アンナちゃんだー。
「……こいつフライパンしか買ってねえ……。」
失礼な!ちゃんと必需消耗品も買ってるし!あとポットとかフライ返しも買ってるし!
「それもストックですか……。」
「そうだよ?」
「貴女、溜め込む癖あるでしょう。」
「……物によるわ。」
いーじゃん、もー!
「そんな事より欲しいもの買えた?」
「ええ。これで物欲は満たせましたわ。」
そ。
「なら食欲満たしにいこうぜー、お腹空いた!」
丁度昼だしね!
「なら、南……であってました?」
「あってるよー、いくぞー!」
美味いもん食うぜ!
「いらっしゃい!二人だね!」
「そだよー、空いてる?」
「こっちが空いてるよ!」
適当に良さげな所入ったら、かなり繁盛してる。
「オススメはなにー?」
「魚だよ!何があろうとこの首都は魚が食えるのさ!」
ほう。
「ならそれ二つー!あと適当にもってきて!」
「はいよ!」
ふむ。
「何故魚がいつでも取れるのでしょうね。」
「なんでだったっけ……。」
えーと。
「そりゃあ地下に海と繋がってるでっけえ地下湖があるからさ、お嬢ちゃん達。」
あー、そんな感じだったわ。隣の席のおっちゃん、さんきゅー。
「そこに魚が沢山いるんだっけ?」
「そうだ、ちっとばかしグロいのしかいねえが……うめえ魚が採れるんだよ。」
へー。
「おっちゃん、漁師?」
「いや?兵隊さ。だがこのくらいの事は首都に住んでりゃ誰でもわかるもんだ。」
へぇー。
「ま、分かる通り流れてきた者さねー。」
「ここには昨日来たのですよ。」
「おう、そうなのかい。そいつぁ災難だったなぁ。」
「ま、大変な時代だしねぇ。しゃーないっちゃあしゃーない。」
「ハッハ、割り切ってんなぁ!」
お、ご飯きた!
「おまち!さあ堪能しな!」
「いただきまーす!」
「頂きます。」
でけえ魚をぶった切って、そのまま鉄板で表面焼いたのを切ったやつ!
「レアなのね!うめー!」
「これは、アリですね。」
「ハッハ、うめえだろう!ここのコイツは絶品だからな!」
「褒めてもなんにもでないよ!」
仲いいのねー、おかみとおっちゃん。
「こりゃ、穀物が合うね。あと酒が欲しくなる!」
「だろう!どうだ、一杯!」
「おっちゃんも飲むかい!」
「おうよ!」
「ならおっちゃん、いい感じの酒を教えて!」
「いいだろう!おう、いつものくれ!」
「あいよ!」
「……昼間から酒……いや、私も飲みます。」
「なら三つだ!」
「わーってるよ!」
つーわけで酒宴じゃ!
「んじゃ、乾杯!」
呷る。……辛甘い、クセのある感じ。美味しい。
「ん……これ、何の酒なのです?」
「芋から出来てんだよ、これ。そうだよね、おっちゃん?」
「大当たりだ!」
「やったぜ!」
「アリですね、これ……。」
「ほら、適当にツマミだよ!」
「あざーっす!」
おっちゃんも交えて飲んで食って。
「なんだお前、エイロジャルから来てんのか!はるばるとご苦労なこって!」
「いやー、遠いね!途中でコイツも拾ってさー!」
「拾われた身ですーぅ。」
「手荷物検査で引っかかっちゃうかなー!」
「ハッハ、どれ旅人さんよ、手荷物拝見!」
「きゃー、見られちゃうー。」
「よいではないかー!」
「あっははははは!お代官サマ御容赦をー!」
「ハハハハハ!!」
「ふふふふっ!」
はい、出来上がってますね!
でもまだ飲めるよ!
飲みまくるぜー!
買い物に来たと思ったら飲み始めてた、何を言っているかわからねえと思うがやはりフライパンは買っていったぜ……。




