首都をぶらつきましょー。
買い物!
おはようはよう、アンナちゃんだよ。
いやー、よく寝た。ベッドに横たわった瞬間意識朦朧として落ちるんだもの。魔術を疑ったよ。
なにもなかったけどね!
ナタエラはまだ寝てる。かわいい寝顔しやがって……。まったく。ちょっと撫でてみたり。
「ん……ぅ……。」
やべー、何この子かわいい。
とりあえず、紅茶あったから沸かして淹れよー。
……これ、紅茶じゃねえぞ!?緑い!?
まさかの緑茶。……ま、まあ。美味しいからいいや。
あ、よく見たら紅茶もあったわ。寝ぼけてるなぁ……。
「ふぁ……おはようございます……。」
あ、起きてきた。
「おはよー。緑茶だけど、いる?」
「頂きますわ……。」
まったり朝のティータイム。
少ししたら、ノックがあって。
ご飯の用意だってさ。お願いする。
で、朝ごはん。んー、うめぇ。
「さて、今日はどうしようか。」
「首都の観光をするのでは?」
「んー、そだね。あと買い物も行こう。ナタエラも色々欲しいものあるでしょ。」
「……その、お金が。」
「気にすんなー。グラスゴルとエイロジャルからかっぱらった金が沢山あるからね!」
持ち主もう居ないしいいよね!
「やった!そうと決まれば買い物行きましょう!どうせ人の金ですから!」
そだねー。
ご飯食べて。今度こそ紅茶飲んで。
シャワー浴びたり着替えたり化粧したり色々して、さあ出かけようじゃーん。
令嬢二人がお忍びで街に繰り出してる感じの格好でね!
勿論、武器は欠かさない。今日は双剣。ナタエラは、石剣のネックレス。
さー、買い物じゃー!
街!すげー人!そりゃそうだ!避難民もいるんだし!
物資は……まだ余裕みたいね。かなりの備蓄をしていると見た。
じゃないと、篭城するのに避難民なんか受け入れないよね。戦えないのに飯はバカみたいに食らう訳だし。
ま、いいけどさ。
先ずはそこら辺の出店で果物でも買いながら、オススメを聞く。
んー、服買うなら西か。貴族が住む地域に隣接した所だと貴族用もあるのね。
東は……なるほど、家庭用具から魔術用具、武器からイタズラ用品まで揃ってる所と。へー。
あ、今いるのは南なのね。ここは宿屋とか酒場とかあるのねー。
北は?あ、畑。壁の中でやってるんだ……すげー。
ところでこの果物美味しいね、皮まで剥いてくれてありがと。なんていうやつなの?
…………ああ、どうりで食べた事があると。ナカゴかぁ。
もう二つちょーだいな。ん、代金ね。んでこれ情報量。ありがとねー。ばいばーい。
さ、先ずは西だねー。
「服!」
「おう好きなの買えー。」
ナタエラのウィンドウショッピングに付き合って、沢山買って、私も買って。異文化な服も沢山買ってやったぜ!途中きせかえ人形にしてやった。
そうして出る、大量の荷物!
「倉庫、使えるだろ?」
「勿論ですわー!こういう時の為に容量を増やしまくったのですよ……!」
……あれ、早々増えないんだけどね。ま、いっか。
「全部入りましたわ。まだ余裕ですね。」
「おっけー。それじゃ、道具とか買いに行こうじゃないか。」
「いいですとも!」
そういう訳で、東!
「ん、いい感じのフライパンみっけ。」
「……あれ、フライパン持ってませんでした?」
「倉庫に沢山ある……。けど買っちゃう。」
いいフライパンなら良いもの作れるじゃん?
「結局使い慣れたのしか使わないんだけどね……。」
そして溜まっていくと!
「…………フライパンコレクター。」
え?
「いやいや、流石にそれは。」
「ではその手に持っている三つはなんでしょうか?」
「え、いやぁ、その。ストック?」
「二枚持っていれば十分では?」
「……。いいの!!!欲しいから買うのさぁ!!!」
ごちゃごちゃうるせー!
「使われないフライパンに哀愁の意を……。」
使ってるわ!!!
次いくよ次!!!
あんりみてっどふらいぱんばいやー。




