守墓神の使者……。
あまり見せ場のないナタエラちゃん……。
やーほー……アンナちゃんだよー……。
絶賛魔力回復中でーす……。
魔力回復した側から修復魔術使ってるから一向に回復しないんだけどねー……。
つーか、肩から斬られた左腕。邪神のヤロー降ろしたせいなのかわかんないけど、肉体が修復しない。感覚はあるんだよ。物、掴めるんだよ。けど肉体がない。全部魔力で構成されてる感じ。
不便ではないんだけどね……なーんかなぁ。
まーいいけど。
それはそうと、ナタエラだよ。守墓神の巫女になって、エリュシューの使者、ってのになって。
戦闘時のテンションが落ちた代わりに、すっげー残虐になった!
たとえば、頭から股まで皮膚だけ裂いてみたりとか!
脚と腕のの腱だけ狙って、動けなくなった所をゆっっくり自重で死ぬようにしたりとか!
頭固定して、目に剣の尖端をゆーーーーっくり近付けて刺したりとか!
爪の間を執拗に狙ったりとか!
脚の小指を叩いたりとか!
生き埋めにしてみたりとか!
脚だけアンデッドにして、拒絶反応でのたうち回るの楽しんだりとか!!!
それを妖しい笑み浮かべながらやるもんだからもう!
「……ガチ邪神じゃね?」
「貴女の神に比べたらどうって事も。」
「あるよ!」
私そんなに酷い事しない!
「首引っこ抜くのに?」
「あれは死んでるから!生き地獄じゃないから!」
「そうですかね……。」
そうだよ!
「まあいいですけど……。」
「私は絶望を与えるのが好き、お前は……苦しみを与えるの、好き?」
「大好きですわぁ!」
サヨウデスカ。
「まいっか。……どうせ全部死ぬ。」
「……?何か言いました?」
「いんや?」
それよりヨムニールはどうなったかな。
「混乱しつつも善戦しております。しかし残るは首都のみ。やはり死霊皇姫の存在が大きいですね。」
「そっかぁ。」
ふーむ。
「よし、ナタエラ。首都の中行こう!」
「……どうやって?」
「まだ篭城はしてないんでしょ?……避難民は流れ込んでる?」
「ええ。……それに紛れる、と。」
「いぐざくとりー。中ぶらつきながらゆっくりお休みしましょ。」
「死霊皇姫が攻め込むまで、ですね。いいでしょう。入るのは?」
「私等二人。この軍……コイツらはそうだね、増援要員としてバラして首都付近に待機させよう。」
「わかりました。……テメェら、聞いたな。散らばり潜伏しろ!」
よし。
「それじゃ、行こー。」
目指すはヨムニール首都!
ナタエラちゃんは接近戦が以外と強い。けど先ず近付かれないから見せ場が出来ないのよね……。




