VSヨムニール!
数増やすのは定石だよね。
はろはろはろーぅ、アンナちゃんだー。
現在!目の前に!ヨムニール軍本隊!ずらーーーっと地平線を埋め尽くす感じで!
お、ヨムニールの王の旗もあるね。てことは本気で潰しに来たか。
対するこちら、アンデッドとレイスちゃんと私!ハッハ、数は大体相手の1/5くらい!規模で負けてるね!
布陣はさっきの形でいこうかねー?それとも中央突破?ぞんびーを降らせてくのは確定として。数を増やしながら戦うのが定石かなー。あ、ヴァンパイアは夜になってからしか使えないからまた別で。んー、上が薄くなるなぁ。うーん。
そうそう、レイスちゃんは大将でよろしく。私はデュラハンと一緒に、敵引っ掻き回すので。
さてさてどうしようか。
「ねえ、ゾンビをロードに出来ない?」
「……出来ます。」
なら二体ほどよろしく。
で、そのゾンビロードを一つ使って。他のぞんびーとくっつけて、捏ねて、どんどん大きく。あ、フレイムゾンキングも混ぜとこ。
「……そんなに使っては軍団の総数が減ってしまいますが……。」
「大丈夫だって。その分強力なのにするからさ。」
ぐにぐにと。手じゃなくて魔術使って捏ねてます。だって汚いじゃん。
よし、完成!
ゾンビドラグ!
「ドラゴン?」
「そんな感じ。」
もう一個、ゾンビロードはデストレントと混ぜて。ぞんびーを沢山捏ねて。
ゾンビテンター!触手プレイだ!はっはっは!
こいつを敵の真ん中に、どーんと登場させようねー。さ、地下いこ!
魔術、風の刃。さあどりどりして下からいくよー!
ゾンビドラグが爪で掻き分けて、ゾンビテンターくんも触手で土を出してくれてるね。
魔術、探査。んー、そろそろかな。
敵に動きあり。さあ始まるかなー!
「者共、死せる者共をもう一度墓に叩き込んでやれ!」
「ウォォォォォオオ!!!」
あ、始まったみたいね。レイスちゃんがんば。
ぞんびーがどんどん飛んでいくね。んでもって壁はゆっくり進んで。その後ろから魔術が飛んでいくと。
で、上から魔術とか強襲とかいく。
けどまあ、なんだ。数が違い過ぎるか。囲まれつつある。
レイスちゃんはそれに気付いているみたいだけど、撤退は出来そうにないかもね。
さ、出番かな。さあ行くぞおまえら!
魔術、拡声。
「アッハハハ!存分に楽しんでるかな諸君!」
「!?誰だ!何処からだ!?」
「わ、わかりません!魔術かと!」
おー、困惑してるね。
「さあさあさあさあこの楽しい舞踏会、存分に盛り上げようじゃあないか!」
禁術発動。ブラスティラヴァ!さあ、噴き上がれ!
「熱い思いを抱いて燃えろォ!」
まずは左翼を焼き尽くして。
「行けや、悶えや、幾多の魔の手!」
ごー、ゾンビテンター!狙うは右翼!
地面から何度も触手が突き出て、ぞんびーにして。
周囲をぞんびーにしたら本体が出てくるタイプ。
うん、いい感じだねえ。さ、次!
「恐怖に、腐敗に、震えて朽ちよ!」
ごー、ゾンビドラグ!これも地面から!
突き破って一気に上空に。そこから……ブレスだよ!
吸い込んだら身体が腐り落ちる、死の飛沫。それを上空から散布!
いい感じじゃーん。うふふ。
さてと。
魔術でゾンビドラグの毒を無効化しといてと。じゃないと死んじゃうからねぇ。
さあいこーか。
「アッハハハハハ!!!私はアンナ・グリムディア!貴様らを……殺してやるよ!」
さ、地下からどーんと!
本陣にいきなり出てくるよ!
「はろはろーー!!!!!アンナちゃんですよぉーーーー!!!!」
「なっ!?」
「おー?王サマは女の子なんだねーっ!可愛いね!」
「なんじゃ、貴様はっ!こいつを……」
「殺せ、って?殺せんのかなぁーーー???」
護衛が群がってくるけど、まあ、なんだ。
弱ぇ。
「くっ、このアンデッドが!」
「浄化されろ!」
お、コイツらレイスちゃんの言ってた奴らじゃん。本当にオーガなのな。
「あーれー、浄化されるーーー。(棒)」
ぱたりと倒れる演技。
「……やったか!」
「何だったんだこいつは。」
安心すんの早くね?近付いてきたよ。
「まるで人の様な……。」
「だって人間ですからァ♪」
はい、脚を刈り取るよっ!ばーーか!
「いやー、気持ちいい浄化だったねぇ!さっぱりしたよ!」
「なっ……!」
腕も刈り取って、転がしてと。
襲いかかってくる奴ら。んっふ。
「私の妙技、とくとご覧あれェ!」
捌いて、刈って、ぶった斬って、くるくると!
「っ、陛下、こちらへ!」
「う、うむ!」
っふふ。
「逃がさなァい♪」
側近と思しき奴に手を引かれる王サマ。でもその腕、本当に側近についてるかなぁ?
「え……。」
「あああああああ!!!私の腕がぁっ!」
まだ若い王サマ、血がかかって綺麗になったね!
「さぁ、十八番をお見せしよう!」
片腕になった側近。その背骨に沿って二閃!首の周りをぐるりと斬って!
「じょーーずに抜けましたァーー!!!」
背骨を引っこ抜くゥ!
「ッヒ、あぁぁ……。」
あ、へたりこんだ。
「どーだったかなぁーー???お楽しみ頂けたかなぁ???」
背骨つきの首を放り投げて、王サマに。
「い、嫌!」
あ、捨てた。カワイソー!
「あーあー、側近君カワイソー!ひゃははは!」
「おま、お前、はっ!何故っ!」
んー?
「人間、なのだろうっ!何故あのアンデッドの味方をするのじゃっ!」
なんで、ねぇ。
「あれ等をアンデッドにしたのは私だよぉ?つまり私が元凶!そんな奴に味方するもなにもないでしょー!アハハハハ、何バカな事聞いてんのかなーっ!」
んー。どーしよかなー。
「だから、さぁ?お前もアンデッドになってもらおうかー!」
ネクロマンシー!さあさあ。
「貴様ノ魂、私ガ頂イタ。」
首を掴んで、丁寧に作り替える。
「嫌、やめ、やめえぇっ!」
ッフフフフ、その絶望した顔、素敵よ。
「そうだねえ……お前の姿は残して置いてやろう。」
高貴な魂、それを……ああ、そうだ、あっちの方がいいな。気絶させるだけに留めて。
「ひとまず保留。っふふ、レイスちゃんはこれをどこまでの物にできるかな?」
女王を担いで。周りを見渡す。んー。
「半分ほどはアンデッドになったみたいね。けどその分消されてるか。」
各所に妙に浄化が強い奴らがいる。あれがレイスちゃんの言ってた奴らかな。
「ま、とりあえずこいつをレイスちゃんところに持っていこうかな。」
道中斬りまくってくぞー!
「さあさあ、アンナちゃんのお通りだぁー!」
ごー!
いい素材ゲット!




