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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
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さあ、さあ、進撃だよ。

進め、進め、死を撒き散らして。

はろはろ、アンナちゃんですわー。


レイスちゃんがアンデッドにしまくってる後ろをただただふわふわ飛んでいくだけの簡単な……移動。


村を沢山潰しながら、移動。


軍勢を増やしながら、通る道を蹂躙しながら。


死の行軍と行こうじゃないか。


それにしても、本当に建物が四角いよ。屋根が三角じゃないの。変わってるねぇ。


窓と扉も鉄で出来てたりするし、かなーり頑丈よねぇ。ま、私等のネクロマンシーにゃ関係ないんだけどね。


多分、普通の戦争したら守りはかなり凄そうね。


そんなのが村でもあるなんて、やっぱり鉄が豊富なのかねぇ。


そんな感じで観光しながら、潰し進む。


ここまで、強力な敵とのエンカウントは無し。


国の中程まで来てる訳だけど。


出てこないね。これは何かあるな。


「ねえ、その強力な敵とぶつかったのはどこらへんよ?」


「そうですね、もう少し先かと。」


「ここら辺は?」


「……そうですね、敵がいない空白地帯でした様な……。」


ふぅん?


「結構追いかけてきた?」


「いえ、大体ここら辺で逃げ切った形です。」


ふぅーん?


「全体、何時でも戦えるようにー。」


要は縄張りに入ったら襲ってくるみたいなもんでしょーね。


「そろそろ来るんじゃないかなー?」


「……わかりましたわ。……テメェら!!足並みを乱すんじゃアねえぞ!!!」


おー、やるねー。統率がとれてるよ。あとは戦い方だけかもねぇ。


とはいえそこはアンデッド、細かい事より大雑把に。


「ん。」


おっと。魔術、探査。やっぱり。反応多数。


「あそこの林。それとあそこの薮。ついでに後ろの草むら。いるよ。」


「……!」


ここは一つ、試してみようじゃあないか。


「レイスちゃん、精鋭なのを集めて、薮の奴に突撃。私はその他を使って足止め。いける?」


「……いいでしょう!」


ヴァンパイア、スカルロード、フレイムゾンキングとかを30程連れてったね。いいねえ。つーかまだ残りあるのな、結構作ったね……。


「さてと。私は足止め……っふふふ。」


足止めで終わらせるつもりは無いけどね!


「さあ、攻撃開始ー!吼えろっ!」


「「「ォォォォォオオオオオオオオオオ…………!!!」」」


うっひゃあ、デスボイス!


三方向に分けて、さーいっけー!


「気付いてやがったか!」


「所詮ゾンビだ、蹴散らせ!」


お、出てきたね。ふふ。


「細かい事は出来ないけど、大雑把に括ればさくっと動いてくれるのがアンデッドの強みだよ。さあ、スケルトン、デストレント前へ!」


硬い、物理な種類を前に。


「ゾンバード、ウィルオウィスプ、ヴァンパイアは上に!」


飛べる奴は上から。


「生ける屍、ワイトは後ろにー!」


魔術撃てる奴、後ろ。


「ドラウグル、ゾンビは……ワイト達の後ろ!」


うふふふふ。


「お、デュラハンいるじゃん。すげーなあいつ。……デュラハンは遊撃、一撃離脱で!」


配置、よし。


「それじゃあ、前列突撃ー!」


ほーら壁共逝ってこい!


「後方、魔術撃てー!」


ぶつかるまでこいつで。


「なんだ、前とは違うぞ!」


「気をつけろ!」


そりゃあ勿論。


敵とぶつかったら、空から。


「上、強襲開始!」


これで散るかな?


「連絡っ!右がやられたっ!」


「何だとっ!?……くそ、本隊に連絡しろ!敵は本気だ!」


「わ、わかった!」


「俺達も撤退だ、いいな!」


「おう!」


あら、逃げるのね。ふーん。


「伝令は逃がせ。レイスちゃんは草むらの奴らを喰らい尽くせ。」


私は林のを。


「ドラウグル、やれ。」


生きたものを感染させて仲間にするゾンビ。それを、豪腕のドラウグルが、投げるッ!


「後方、魔術で逃げ道を塞げ。」


袋の中の鼠ってね。


「袋を閉じろ。」


死兵などアンデッドには関係無いのさ。


そうこうしているうちに、皆アンデッドに。うふふふふ。


レイスちゃんの方も無事全部アンデッドにしたみたいね。


「お疲れ様。どうだった?」


「……あの強い奴らが居ませんでした。」


そっか。


「次は本隊が来るよ。その中にいるかもね。」


大抵来るだろうねー。


「レイスちゃん、ぞんびーをスケルトンに変更しておいて。ああ、肉は固めておいてね。」


「……フレッシュゴーレムですか。」


「そーそー。壁にはいいでしょー。」


そこら辺に鉄も沢山あるし、纏わせればなかなかよさげかもね。


「……。」


……あれ、レイスちゃんどうしたよ。


「いえ、その……。」


微妙に青ざめてる。いやレイスだから元々だけどさ、うん。


「……今までみたいな戦闘じゃなくて戦争が始まるって考えてるんでしょ?」


なにせ大規模集団がぶつかり合うんだ、これはもはや戦争だろうね。


「その通り、ですね。しかも一度負けた相手ですし……その……。」


「ま、なんだ。気負うな。独りで出来る事なんざたかが知れてるのさ。気楽に行こうじゃあないか。何だったら、全部私のせいにしていいんだよー。」


「え、いや、その……。」


うーん、こーいう時は。


「腹減ったでしょ、メシでも食おうぜーい!」


今日のご飯はハンバーグといこう!ミンチからつくるよ!赤ワインも出してやる!


ちゃちゃーっと作って。


「さあ食おうぜ!」


「……はぁ。ありがとうございます。」


なんのことかわかんないなー?うひひ。


さ、メシメシ!いただきまーす!











アンナちゃんの料理、宮廷の料理長としてやってけるレベルだったりしなかったり。

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