バトル・オブ・エイロジャル!汝が魂、刈り取るよ!
リヴィナちゃんの見せ場。
さあ、屍を積み上げようか。
はろはろ、アンナちゃんだよー。リヴィナと一緒に城前広場!
そして群がる、100万の戦士達!そしてそれを従える、王!
お前生きとったんかワレェ!
「やはり生きていたか、輪廻神の巫女よ。」
「イエーイ!久しぶりだねえ!死ぬ覚悟は出来てるー???」
「ふ、それを問うか。」
「出来ていなかったらここに居ないのでは?」
「たしかに!」
「ふむ、それは貴様の仲間かね。」
「弟子ですわ。」
「師匠になった覚えないんだけど。」
「……じゃあ、連れですかね?」
「それじゃね?」
「……何でもよいわ!」
ツッこまれた。
「まあいいや。さ、殺ろうぜぇ?」
本気モード。リヴィナも、構えた。
「皆の者!これで最後にしようぞ!」
「ヒャハハハ!最期になるのはどっちかなぁーっ!」
「いきますか。」
「突撃!押し潰せ!」
きたきたー!ここはまず。
「リヴィナ!」
「心得ておりますよ!伸びよーっ!」
のびーる大鎌。
「刈り取れぇ!」
「っ、しゃがめ!」
「残念ー。」
ここはジャンプするのが正解!先頭の奴らの脚を刈り取る!
「さあ、いくよー!」
で、そいつらを足場にして、その上に飛び込む!
「サーァ、収穫祭だーァ!」
手にするは、大剣。鞘刃と鋸刃でー!
「コイツは知ってるだろゥ?」
魔術付与、風。
「剣閃が飛んでいく、よく知ってるだろうよォ!」
先頭に躓いたのを刈り取っていくよ!
「私もいきましょうかぁ!」
伸びた大鎌が縦横無尽になぎ払ってるわ!
「ヒャハハハハハ!!サァ、屍を積み上げろォ!」
大鎌で斬り飛ばし、大剣で喰い潰し、死体の壁を積み上げる!
「乗り越えてみせなァ、お仲間の死体をよォ!」
「乗り越えてきたら、楽に刈れますねー。」
ちょうど私達が見えなくなるくらいの高さに、蹴り飛ばして積み上げる。
よーし。
「そんじゃ、いってくるわー。」
「ええ。私は死体の上で踊ってますね。」
「よろ!」
魔術、認識阻害。魔術隠蔽。音隠蔽。魔術、幻影。背景透過させて。
「ヒャハッ、馬鹿には見えねぇってな……ァ!」
さあ壁の上に!飛んでいくよ!
ふわふわ、上を越えていく。
ん、やっぱり結構いるなぁ。広場に入りきってねぇもの。
てーなると。
魔術発動、鋼鉄の壁!
最後尾の後ろに出して、逃げ道塞ぐ!
「サァ、行クゾ。」
集団の中に、高速で落下!吹っ飛ばされて、空間が出来ると。
これでよし。
「私ニ捧ゲヨ、貴様等ノ魂ヲ。」
周辺を斬り飛ばして。
次!ちょっと離れた所に飛んで、落下!
これでちまちま数を削っていくよー。
「また面倒くさい事してますね……。」
「壁の上で収穫作業ほど面倒くさいものはないと思うんだけど。」
「これが以外と楽で。」
「ナメ、るなよッ!」
あ、王がなんか溜めてる。振りかぶってー。
「リヴィナ、避けな!」
「えっ、まっ。」
「全力の一撃を受けろ!」
魔力の衝撃波が味方諸共貫いて……っておい!
「キャァッ!」
「味方諸共かよ!王のやる事じゃねーな!!!ヒャハハハッ!」
ま、減ったしいいか。それより問題は。
「いっ、ぁああ……!」
リヴィナの右脚が膝からなくなってーら。あらら。
「こりゃやべーかな。」
「今だ!押し込めェ!」
ああ、ヤバい。
「っく、ふふふふふ。」
いやあ、本当に。
「時ハ来タ。……ソウダロウ?」
感謝シヨウ。
「ア、アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
鏡と棺のイメージ。黒い煙。黒耀で形成される右脚。
「ッヒヒ、一つ借りだぜぇ?」
なぁ、死耀神さんよォ!
「ック、フフ、ウフフフフ……。」
「来たきたァ!」
祝詞を捧げようか。
「煌キ輝クハ濡れ烏ノ白髪。」
長い白髪を靡かせ。
「妖シク耀ルハ黒耀ノ瞳。」
目をゆっくりと開き。
「漆黒ノ煙ヲ上ゲルハ鏡ノ右脚。」
右脚の黒耀が周囲の風景を映し出す。
「ソノ手ニ握ルハ禍禍シキ歪ツナ大鎌。」
黒い大鎌は怪しく嗤う。
「白キ凶兆ヲ傍ラニ。」
歪な笑みを口元に浮かべ。
「有象無象ノ魂ヲ刈リニ、ヨワリセルピガ夜ニ吹キ荒ブ。」
さあ、名乗れ。
「リヴィナ・ティスカ。ヨワリセルピの凶兆が、貴様等の魂を刈り取らせてもらう!」
あっはぁ、やったね!邪神の巫女が増えたよ!
「気分はどぉーお?」
「最っ高、ですわ……!」
いいねぇいいねえ。愛されてるねぇ。
「さあ、さっさと終わらせてしまおうか。」
「ええ。では行かせてもらいますよ。」
「いけいけー!」
大鎌を構えるリヴィナ。振りかぶって。
「汝ラガ肉体ハ魂ニ引キズリ込マレル。」
大鎌に付与される呪い。
「汝ラガ魂、輪廻ヘト還ラン!」
大きく伸びる大鎌!
「収穫ノ時間ダ……!」
薙ぎ払う!全方位を薙いだ刃、刈られる魂、消滅する肉体!ってマジかよ!?
「輪廻ヘト捧ゲン……。」
……へ?こっち見るの?
魂がこっちに廻ってきたよ。私ぱわーあっぷ!
いやあの。
「そうなんのな……。」
予想外ですわ。
「いいでしょう?」
まあね。
「ま、いいや。さて私も行こうかな。」
二人の巫女が並んで。
「アッハハ!シャムシャラの亡霊が、貴様等を殺し斬るぜえ!」
いざいざいざぁ!
邪神の巫女×邪神の巫女=???




