表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
75/204

私、は……。

拾ったお嬢様。

目覚め。知らない部屋。知らない天井。


ここは、どこ?


起き上がり、ボロボロの服に気付く。


そうだ、私は……沢山の……。


「よう、起きたぁ?」


声。忘れる事の無い、出来ない声。絶望の……!


「まーまー、怖がんなって。ぶち犯されてたの助けてやったんだからさぁー。ひゃはははっ。」


振り返り、精一杯の気力で相手を……。


「な、な、な、なんで一緒のベッドに!?というか、何故裸なのです!?」


「昨夜は お楽しみ でしたね。」


「え、な、なぁっ!?」


「あんなに激しく求めてきちゃって……きゃっ♡」


あわわわわわわ。


…………きゅぅ。




はーぁーい、アンナちゃんだよー。朝から面白いものが見れましたねぇ!しかし気絶するとは。やっぱりこう、精神すり減ってるんだろーね!主に私が原因で!


さてと、ごはんの用意でもして、起きるの待とう。




で、ごはん!コイツも一緒に!まだふらふらしてるからベッドでね。親鳥のように食べさせますよぉ。ふふふ。


あ、このお嬢様、名前がリヴィナ・ティスカって言うんだって。伯爵家の娘だよ。


真っ白の髪に……黒く耀く眼!すげー、珍しい色してらー。


こういう珍しい色って、危険なんだよねえ。ヤバイ神とかが目を付けてたりするし。特にヤバイのは赤。赤い眼は近付いちゃいけねーよ。なにせあの……。


「はっ!?」


あ、起きた。


「な、何か酷い夢を見ていた様な……。」


「どんなぁー?」


後ろから抱きつく。


「絶望が裸で頬を染めて這い寄ってく…………え?」


「ん?」


「ぜ、」


「おーっと、これは現実だぜー。気絶すんなよー。つーか人の顔見て気絶するとか私キズついちゃうわぁー。」


現実、見よう?


「な、何故貴女が……。」


「おーけー、状況を整理しよう。」


お前はリヴィナ・ティスカ。私はアンナ・グリムディア。リヴィナはエイロジャルにぶっ飛ばされて、ここ。私はグラスゴルぶっ壊してここ。私ここ来てお祭り中。お前はここ来てブチ犯されてた。で、私が見付けてなんとなく助けた。おーけー?


「全部貴女の手のひらの上、って事ね……。」


いやそうでもない。けど言いませんー。


「さて、どーする?君には三つの選択肢がある。」


一つ、生を選び地を這う。そのために私と行動を共にする。


一つ、ここで死ぬ。私の手で。


一つ、さっきまで居たところに戻って、弱者として奪われ犯され有象無象の手で死ぬ。


さあ、どうするぅ?


「……もう、あの頃には戻れないのですね。」


あっは、なんか諦めと達観と何か悟った目をしてらー。


「ま、そーだね。そーいう運命だったんだよ。」


私、運命って嫌いだけど。


「運命……運命なんて、私は……!」


お?


「…………わかりました。貴女に付いていきましょう。」


「ふーん。理由聞いていい?」


ちょっと面白い目をしてる。


「私は、まだ死ねない。まだやりたい事が沢山ある……。私は、運命なんて認めない……!認めてたまるものですか……!」


……ほお。これはなかなか。


「ンヒヒヒヒヒヒッ!いい目をしているねぇ!気に入った!なら先ずはその運命を否定できる力ァ手に入れようかぁ!」


「力……。」


まずはあれだ、その身体を綺麗にしようねー。


魔術、リフレッシュと。


「……なんですか、この凄まじい回復量は!」


……あれ、全快?マジ?


「この力があれば人助けも簡単だった筈……。」


「え、やだ面倒くさい。」


面倒くさい。


「……そうですか。」


それはそーと。全快したんだからさっさとシャワーでも浴びてこいー!服は用意してやらぁ!


蹴り飛ばす勢いで。その間に私は近場の奴らを適当に殺る。


まだまだ沢山残ってるからねー。


リヴィナにも殺させるか。簡単なヤツからね。




お、戻ってきたね。


「な、なんですか、この服は。」


「似合ってんじゃん。」


烏の羽をモチーフにした、がっちりふわふわのゴシックパンクロリータ!ロングなふわふわ赤いスカートは前がぱっくり開いてそこだけミニ!ロングな所は黒いバンデージがまとわりつく!拘束衣の様な黒いトップスは胸元と背中がっつり開いてる!ダイヤでチェックな黒と赤のサイハイ!そして黒いヘソまでのコートっぽいやつ!


「っはー!マジ厨二病ー!!!ウケる!!!」


「貴女が着させたんでしょーが!!!」


「でも着ちゃうリヴィナ、マジ†堕天使†」


「やめなさい!!!!!」


ウケる!!!!!!これで眼帯つけたらもうヤバいね!!!!


っとと。


「そういや、武器とか使える?」


「え、ええ。倉庫に……。」


へえ、倉庫。出してみ……ぶっはぁ!


「大!鎌!キター!!!!!!」


「い、いいじゃないの!何故かこれが一番使いやすいのよ!」


服も相まって最高すぎるわ!!!


「アッハッハッハッハ!!!お前これからその格好な!!!似合いすぎててヤバイ!腹痛え!ヒーヒヒヒッ!!」


腹抱えて笑ってまーす!


「ぐ、ぐぬぬ……。」


一通り笑った所で、っとと。


「はー、ひー。あー面白。リヴィナ、お客さん来たよ。」


「……お客さん?」


そ、お客さん。


「奴さんとも言うね。お祭りの続きが始まるよ!」


「祭……ということは、」


「うかうかしてると殺されるよぉ?ほらほら、殺らなきゃ殺られる、だ。」


入ってきた。人数、10かな。


「ひっ……!」


お膳立てしてやるかー。


とりあえず9をさっくりと。残る一人は子供か。


「さ、リヴィナ。こいつと戦えー。子供だと思って舐めてると死ぬよ?」


「う……。」


リヴィナは固まっている!子供はきょとんとしてこっちを見てくる!


子供に、あいつ殺れ、とジェスチャー。


頷く子供。


「さ、リヴィナ。戦わないと。じゃないと運命は決まってしまうよ?」


私に付いてくるのであれば。


「く……ぅぅぅううううううう!!」


目を閉じて唸ったかと思ったら、ふむ。


覚悟を決めたかな?大鎌を構えて。


子供に合図。行け。


飛びかかる子供。振りかぶるリヴィナ。


子供の持つナイフが刺さる、その直前。


眼をかっ開いて。身体を引き、滑らせる様に刃を薙いで。


「……ッ死ネえエエえ!!!」


首狩り。……ほぉー。これはなかなか。良いもの拾ったかも。


鏡と棺、か。


っふふ、いいじゃあないかい。


「お疲れぇ、リヴィナ。どうだったかなァ?」


「……。」


子供の死体をじっと見つめるリヴィナ。


「私の……。」


あ、倒れた。よく倒れる奴だなぁ……。ま、いっか。


これからとっても面白い事になりそうだからね!


さ、起きるまで私は食料でも取りに行くか。その辺でね!


ごっはんー、ごっはんー!















それは新たなる……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ