おっしろ、おっしろ！
アンナちゃんと遊ぼう！
ハァーイ！アンナちゃんだよー！私は今、グラスゴルの王城にいる！
「くっ、団長の仇を取れ！」
「だめです、強すぎま……グワァッ！」
エンカウントする敵兵を軒並みぶっ殺してまーす！
「い、いやぁ！」
「私達がいないと城の運営ができギャア！」
「たすけ」
非戦闘員もぶっ殺してまーす！命の重みなんて皆同じさー！
その命、私にささげよー！
「見境なしかよっ……！」
「こいつを生きて返しては……！」
ほれほれ、殺してみろよー。手も足も出てねえくせにー。うはーははは。
あ、手足もう無かったね！残念！
「クソ……！非戦闘員の避難を優先させろ！」
「ですが……！」
「コイツは我らがここで足止めするっ！」
「お前達は行きなさい！」
おー、素晴らしいドラマが展開されてますねぇ。
「うーん、足止めかぁー。どーしよー、すすめないよー(棒)」
「貴様はここで……！」
ま、一分と持たないんだけどねー。
「皆……逃げてくれ……。」
「アハハハハハハハ！！！逃がさなぁい♪」
魔術、探査！おー、まだまだ沢山いるね！集まって避難しようとしてる！
ならならー。
「ここから出さなければいいんだよねぇ？？？」
第三王子と第一王女は城の外に行ったのを確認して、と。
滅多に使わない魔術！一方通行結界！
外からは入れるけど、中からは出られない！
集団が結界にぶち当たるまで、ちらほらと隠れてる奴ら探しましょー。
「助けて神様……！私これからいい子にするからぁ……！」
みっけ。テーブルの下で震えてらっしゃるお嬢様。この子何時も結構
冷静沈着な子なんだけどね。
「ばぁ。」
「ひ、いやああああああ！！！」
その顔、素敵よ！絶望と恐怖と綯い交ぜになった、涙に濡れた顔！！！
「っふふふ、私と遊ぼう！鬼ごっこだ！」
尻を蹴り飛ばして、さあ逃げろ！
廊下を走るお嬢様、追いかける私！
追いつかれそう、でも走れば逃げられそう、な速さを維持して追いかけるよ！
「はぁ、はぁ、だれか、助けてよぉ……！」
息を切らせて、涙に濡れて、躓きながらも逃げるお嬢様！
あぁ……楽しい……！
それとなーく、別の子が隠れている所に誘導してみたりして！
「ああっ、助けてくださ」
「い、いや、こっち来ないで！」
「拒否するなんてひどい子だね！罰として死ね！」
お腹をぶっ刺して、ぐりぐりー！
「が、は……。」
「ひ、ひぃぃっ！！！」
さあ次いってみよー！ほらほら逃げろ！
「やだ、こっち来るな！」
「罰として死ね！」
「連れてくるなぁ！」
「可哀想だろう、死ね！」
「来るなああああああ！」
「うるせえ死ね！」
「こっちだ！」
「五連敗記念が出来ねえな、死ね！」
「もう、いやぁ……。」
あ、へたりこんじゃった。
「鬼ごっこはもうおしまい？いやあよく走ったね！ご褒美をあげよう！」
思ってた以上に走ってくれたし、ご褒美として。
「快適な空の旅をお楽しみください！！！」
結界に穴開けて、そこから外に……
「ぶっ飛んでけー！！！」
「いやああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァ………………。」
エイロジャルの方向だったね！……よし、こいつは生かそう！エイロジャルで絶望しろ！できるものなら這い上がってね！あっははははは！
「この城の命は私が握る！ってか。」
んー、着地点はスラムか。ま、大抵ぶち犯されてドロドロで孕まされて絶望の内に死ぬんだろうけどね。
どんまい！
さあ、次の獲物獲物。
ぐるっと一周、通りがかりにぶっ殺しまくって！気付いたら夕方になってるね！
集まってる奴らしか居なくなったね！よし！
結界前、沢山の人だかり。
「れでぃーーーすえーーんどじぇんとるめーーん！今日は私の為に集まってくれてありがとーーう！あなたの私の絶望！アンナ・グリムディアだーー！！！」
「ふざけんなっ！こんな事してどうなるか……！」
「どうにもなんないよー！私が楽しいだけさー！あーっはっはっ！」
君達は絶望の使徒になってもらおう！
「禁術！ネクロネクリア！リビングデーッド！」
ぞんびーぱにっく！君達は意識を残した上で、人を喰らう化物になってもらおう！
「か、身体がぁっ！」
「助けてぇっ！」
「ひ、人を……人をタベタイ……！」
「グルルルル……！」
さあ、結界解除！いざ街へ、いってこーい！
「絶望せよ！振りまけ！食えや増やせや地に満ちろー！」
アハハハハハ！
「ついでに街の外壁に結界張っておこー。」
もちろん、一方通行のね！ひゃひゃひゃひゃひゃ！
さ、エイロジャルの奴らが来るまでなんか食べて、ゆっくり寝てようかなー。
第一王女の部屋でね。あそこ快適なのよねー。
ばいばい！
これ兵士殺すの、ぞんびーしかいねえな？？？
