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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
66/204

呼び出し!

展開は投げ出すものだよ!

やあ、アンナちゃんだ。また、更に二週間。


私は今、城にいる。なんか呼び出しくらった。エイロジャルには緊急で連絡してある。


いつでも兵を出せるようにね。


「……結局、何で呼ばれたのさ。」


「グリディナ。お前がアンナ・グリムディアの可能性があるとして、グリムディア侯爵夫妻に確認をしてもらおう、という事らしい。」


親ェ。


「国王立会いの元?」


「ああ。母上も立会う。」


「見てわかるのかねぇ?」


「神殿の者も来ている。祝福を見れば、すぐにわかるだろう。」


ま、マジかよ……。


「……違ったらどーすんのさ。」


「その時は、別人だったと言う事で終わるだけだな。」


うへぇ……。


祝福なんざ隠しようがねえよ……。


こーいう時こそ助けてくんねえかなあ、あのクソ邪神。


……。


…………。


こねえ!やっぱり邪神だあんちくしょう!


そうこうしている内に、謁見の間。


「……来たか。」


「ごきげんよう、王サマ。」


久々だなーこの顔。


ちらりと見ると、王と王妃と王子全員と王女、宰相、騎士団長、大司教、そしてグリムディア一家。妹までいんのかよー。


「して、お前がアンナ・グリムディアであると言う話であるが。本当か。」


「私には解りかねますわ、陛下。」


私です。


「どうだね、グリムディア侯爵。」


「……とても、似ております。少々雰囲気は異なりますが……。」


「記憶が無い、という事ですので雰囲気が異なるのは有り得ることです。」


第三王子ィ……!


母親と妹は、確信したような目で見ていやがる。目を潤ませるんじゃない。


「では、祝福の確認をしよう。……大司教殿。」


「はい。では執り行わせて頂きます。」


……はぁ、バレちまうかー。


困りはしないけど、とっても面倒。今更戻ったとしてもねぇ。


どうにかならないかなぁ。


ならないよなぁ……。






ふふ、どうにかしてあげようか。






……イメージ、無し!?いや、白と……裂け目!?なんだ!?誰!?


「祝福の結果で……な、なんです、これは!?」


祝福の結果が、皆にわかるように大写しになっているんだけど。


《輪≒ネ申死■♪糸色白ャラカロ護・人エ人女byそれるちゃん♪》


読めねえ!!!つーかソレルテメェ!!!助かったわこんちくしょう!!!


「っぷ、くく、あはははは!!!」


皆、戸惑ってるねー。


しかもなんか書いてあるよ!


《亡霊、汝が神から伝言だよ。……隠すのもいいけどさ、堂々と名乗ってしまえばいいじゃん。それに、そろそろ、暴れてくれないとつまんない、だとさ。やったはいいが、私もそう思うよ。》


「っははは!!!了解しましたよう!」


邪神からのリクエストならしゃーないかー!


「どうなって、……お前何を笑っているのだ!?」


「いえいえ、我が神からのリクエストを承りましてぇ。堂々名乗ってしまえ、だとさ。」


ではでは、全てをふいにして、名乗ろう!


「ドォーモ、ワタクシ、アンナ=グリディナ・ディアグリムと申しますゥ。過去にはアンナ・グリムディアとも呼ばれておりましたァ。」


狂笑。


「っひひひひはははは!!!そしてぇ!輪廻神の巫女をさせてもらってまぁーす!あっははははは!!ウケる!!やっぱりバレバレだったねぇ!!!いやあ、失敗失敗!」


唖然とする奴ら!


「アンナ、なのか?しかし、これは。」


「正真正銘あんたの娘だぜオトーサマ!アッハハハ、こんな娘でごめんねぇー?????」


「お、お姉様がこんな風になる筈ないわ!」


「こんな風、こんな風、こんな風、ねぇ。どんな風がよかったのかなぁー?」


「五年間で、なにがあったの、アンナ……!」


「えー?んー。色々旅した!」


五年間、か。私はもっと年季入ってるよ。


「はぁー、にしてもさー。私が々楽しくやってたってのに、わざわざ呼び出してさー。ほんっと、かなーり迷惑だっつーの。つーかなに、私見つけてどーするつもりだったのさ。コイツにゃ婚約者いるしー。私コイツとなんてやだしー。つーかまずなに、今から貴族としてのお勉強しましょうねー、なんて言うつもりだったのかしらぁ?んな事するくらいなら私なら神殿にぶち込むかな!あー、それが目的?邪神の巫女だからねぇー、その力はかなり有効だろーね!アッハハ、ゴメンだけどね!つーかそもそもの話この国私嫌いだしー!使えねーしー!生贄くらいにゃなるかもねー?輪廻にぶち込んで次の生命にしようぜはっはっは!つーわけでわけでわけでぇーーーー!!!!!」


狂笑浮かべて、獰猛に嗤って、畳み掛ける様にくっちゃべって。


エイロジャルに緊急通信、トキハキタ。


さてと。


変身☆


「そゥらァ!!!いっくぜェーーー!!!!アンナちゃん大変身ー!!!巫女巫女モーーーード!!!!」


右眼から噴きでる魔力の炎。身体を走る魔力線。二本の禍々しく捻れた角。ふわりと浮かび、双剣を構えて。


祝詞を騙る。


「右ノ剣ハ死セル希望ヲ。」


右の剣を広げ。


「左ノ剣ハ生キシ絶望ヲ。」


左の剣を広げ。


「右ノ脚ハ生ナル道ヲ。」


脚を伸ばし。


「左ノ脚ハ死ヘノ道ヲ。」


揃えて真下へ。


「右ノ腕ハ死ヲ与エ。」


力を込め。


「左ノ腕ハを生ヲ与エル。」


されど弛緩させる。


「右ノ瞳ハ旧キ時ヲ。」


炎を煌めかせ。


「左ノ瞳ハ未知ナル時ヲ。」


全てを射抜く眼差しで。


「冷徹ナ貌ニ愉悦ノ眼差シ。」


全ては我が獲物。


「口ニ浮カブハ凄絶ナ嗤イ。」


さあ、嗤おう。


「禍ツ捻レタ角ハ生ト死ノの威容。」


走る線を煌めかせ。


「輪廻神ガ巫女、アンナ・グリムディア。イザ参ル。」


行くとしようじゃないか。


「シャムシャラノ亡霊ガ、貴様等ヲ殺シニ来タゾ……!」


底の無い、絶望の闇に!!!


「全テ我ガ手デ輪廻ニ帰ラン……!」


「ヒッ……!」


「あ、アンナ……!」


驚愕、恐怖。


ニタリとわらって!


「最早貴様等トノ縁ハ無イ……。」


バイバイ、オトーサマ!また次の世界ね!


「い、嫌……!」


そして、オカーサマ!


「いや……いやぁ……助けて、お姉様……!」


慈悲は無いよ!


全部腹からかっさばいて!背骨を掴んで引きずり出す!


もちろん、首付きでね!


「アハハハハハハハハハハハハハハ!!!私ニ捧ゲヨ、貴様等ノ魂ヲ!」


禁術、スナッチャー!ふはは、魂を引きずり出してくれるわ!


王、王妃、大司教を引きずり出す。


で、それを……喰らっちゃいます!最近これが以外と美味ぇの。質のいい魂ほど美味くてね!


人の肉は不味くて食わないけど、人の魂は美味くて食うよ!


うーん、美味なりー。


「ぐ、グリディナ!やめろ!」


言うの遅くね、第三王子。


「神ノリクエストニハ答エナイトネ???」


だからやめなーい。


あ、そうだ。面白い事思い付いた。


「第三王子……。第一王女ト共ニ行クガイイ。」


あえてこいつらを残しまーす。うふふ、楽しいかも。


「ソシテ貴様等ハ……。」


騎士団長と、第一、第二王子。


「死ネ♪」


適当に首狩り。はいサヨナラ。


「っはー。楽しいねぇ、楽しいよ!このまま暴れ回ろう!」


巫女巫女モードしゅーりょー。あとはじぇのさいだーなアンナちゃんの時間だよ!


あ、第三王子が王女連れて逃げてった。そーいうのはしっかりしてんだよなーあいつ。


さてと、まずは城をまわろう!


いっくぞー!





















リクエストならしょうがないね!さあ、楽しい時間の始まりだよ!


エイロジャルの兵士が殺す分、残るのかこれ。

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