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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
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めんどーねー。

問い詰められるアンナちゃん。

やっほー、アンナちゃんだよー。あれから一週間経ったよー。


あの時の発言が問題になったとかなんとか。私は間違った事言ってないんだけどなぁー。


で、愛国心あふれる奴らから敵視されてまーす。


悪い噂広めたりとか。


いやはや、面白いよねー。


今日も朝ご飯が美味しい!


「おはよう、グリディナ。」


「おはよー、第三王子ー。この国って、ほんと面白いよねぇ?」


「……ノーコメントだ。」


「王子だしねぇ、下手な事は言えないよねぇー。あっははは。」


第三王子はよく話しかけてくるね。


「おはようございます、グリディナ様。」


「おはー、光の巫女ー。」


光の巫女は名実ともに光の巫女になりましたー。ぱちぱちー。


「その、大丈夫ですか?」


「何がぁ?」


「その……。」


「それは私も気になりますね。噂の真偽も含めてね。」


クソ眼鏡ぇー。


「グリディナちゃんがそんなコトするわけないでしょーがー!」


と、チャラ男。


「食堂で揃うの、久しぶりじゃなーい?」


「そーだねぇー!」


「でしたら、私達もご一緒してよろしいかしら?」


「ごはんだよー。」


四女とサボり魔。


「私もいますよぅー。」


と、情報通。


「勢揃いじゃん、どったの。」


「その、ね。」


「凄い噂を聞きましてー。それの真偽を確かめにー。」


「どんな噂?」


わざわざ全員が確認に来る噂ねぇ。


「その、だな。幾つかあってだな……。その組み合わせがな。」


「ま、まず一つ、エイロジャルに情報を流してるって噂。」


「何当たり前の事を噂にしてるのよー。隣国に来たんだから、色々と報告書書くに決まってるでしょーに。それが悪い事だったら、報告書という物が悪だね!即刻やめさせないと!まず紙から廃止だねー!」


あはははは、あほらし。


「まあ、そうなるでしょうね。では、二つ目。……貴女は、エイロジャルでも指の実力者だとか。」


「コロッセオで勝ち抜いた事あるよー。屈指かはしらないけどー。ま、実力者かって言われたらそうかもねー。弱者を寄越すわけないでしょって前も行ったし。」


あほらし。


「そりゃそーだよねぇー。んじゃ、三つ目いきまーす!……グリディナちゃん、エイロジャルのかなり新しい、魔術で名を上げた貴族らしいじゃん?」


「そだよー。私の家……いや、言っちゃおう。私が、あの国の魔術を発展させた。最新の貴族、ディアグリム伯爵だよ。」


エイロジャルは私が育てた。


「す、すごいですわね……。では、四つ目。貴女は、魔族?」


「どうだろうねー。魔族のような格好は出来るけど、私は人間だ。確信してるよ。」


なんだそりゃ。


「ふーむ。では、五つ目。五年前、魔王領行った?」


「それ噂にして面白いのかなぁ。ただの目撃証言じゃないのかな……。んー、行ったよー?」


わけわかんねー。


「ま、これは確認ですから。では六つ目!……守護神の森に入りましたか?」


「まさかー。あそこ入ったら処刑でしょー。入んないよ面倒だし。」


過去では沢山入ったけどね。


「……では、私から。……なあ、グリディナ。」


「なによー。」


「お前の国が、戦争の準備をしているというのは本当か?」


「んー、いつもしてるけど。軍事演習なんか毎月欠かさずあるよ。月に二、三度あったりする時もあるし。」


そんな国だし。


……変な質問ばっかり。噂なの?これ。


「まあ、そう言うな。次だ。……お前、先程自分が家を興した様な事を言っていたな。」


「そだよー?」


「何故その家名にした。」


あー。簡単だからって理由だったから考えてねーや。やべー。


「……なんでだろーね?パッと頭に浮かんだんだけどねぇ。」


これ、バレるかなぁ。


「ふむ……。」


「グリディナさん。私からの質問です。魔王領に行った、と仰っておりましたが……その前は何処に?」


追求してきたよぅ。


「北に。その前は、東。」


嘘は言ってないよ?


「……正直、何を疑ってるのかな。私が敵国のスパイみたいな質問もあったかと思ったら、私の過去を探ったり。しかも、どれも繋がらないし。なんなのさー。つーか噂はどーした。」


「……そうだな。色々確認したんだ。……噂についてだが。大きく纏めて、二種類あってな。」


ふむー。


「一つ、お前はエイロジャルから来た、国内情勢を流すための外患という噂。」


間違ってない、つーかあってる。


「そしてもう一つがだな。……お前が、アンナ・グリムディアなのではないか、という噂。」


大正解!!!!!おいバレてんじゃねーか!!!誰だ!!!


「これらの噂について、真偽を問う。……正直、答えなくて良いとは思う物もあるが。どうなんだ、グリディナ。」


ふむ。どうすべきかな。


「まず確認したいんだけど。この二つの噂、これを問う事がどういう意味になるかわかってるのかな。」


「……一つ目は、エイロジャルとの関係悪化に繋がるな。」


「肯定しようとも、否定しようともね。」


「故に、これは答えなくて良いと私は判断するが。……今はまだ、そちらの国と敵対したくないからな。」


「良い判断だよ。……そーだね、これは聞かなかった事でいいかな?」


「ああ。」


はい、茶番。


「では二つ目。これについてはどうなんだ。」


「これ、答えるとどーなるんだろうね。答えによっちゃ、大混乱じゃないの。」


ねえ、四女。そうだろ?


「私は、構いませんわ。」


お、おお。


全員、私を見てるねぇ。うーん。どうしようね。


「……そーだね。答えはノーだ。だがイエスでもあるね。」


「……どういう事だ。」


「私はね、五年前あたりから記憶が無いんだよ。」


嘘。


「色々な所を彷徨い歩いて、アンナという名前だけ覚えてたよ。」


大嘘。


「だからさ、私がそれなのかどうなのかは私にもわかんないんだよねー。」


真っ赤な大嘘!!!


「アッハ、でも今はグリディナだよ!過去がなんだったかは知らないけどさ、私は私!」


はい、この話おわりしゅーりょー第三章完!いいね!


「さー、そろそろ授業行かないと遅れるよ!ハリー、ハリー!」


授業授業。


ああ、適当にやりすぎたかなぁ。これは面倒くさいぞ。
























いやまだおわんねーよ。

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